140文字SS:フレッシュプリキュア!【24】
1.[競作2015]ラブ(&せつな)「大切だったはずなのに」/ねぎぼう
家族写真の少女をずっと見ている。
占い館で出逢って、
友達になって、
喧嘩して、
仲間になって、
家族になって……旅立っていった。
褪せぬ写真の色鮮やかさとは対照的に、
その記憶が甘く優しくなっていく。
心の叫び。
拳の痛み。
失うことの辛さ。
笑って送り出す心の軋みさえも。
大切だったはずなのに。
2.[競作2015]せつな&美希「大切な二人だけの秘密」/一六◆6/pMjwqUTk
魚屋さんの前では、必ず大回りする。
たこ焼き屋さんも、さりげなく避けて通る。
「そんなに気を使わなくていいのに」
「人を置き去りにして走り去った人が、よく言うわ」
もしかしてあの時、せつなもアタシに置いていかれると思って慌ててたの?
「もうしないわよ」
一人には、ね。
赤い瞳に、そっと誓った。
3.[競作2015]「大切な人はここにいる」/ねぎぼう
ラブが沈黙を破るように口を開く。
「いまでもせつなの夢を見るんだよね……」
「せつなちゃんと会えなくて……やっぱり寂しい?」
祈里のあまりにも直球な問いにラブも苦笑する。
「ブッキー、せつなはいつでも『ここ』にいるんだよ」
ラブは自分の胸をトントンと示す。
「ラブちゃんならそう言うと思った」
4.ラブせつで『お気に召すまま』/ねぎぼう
「『世界は舞台、人は役者(お気に召すまま)』か……」
シェークスピアの戯曲を手に、サウラーはその一節を呟く。
「なら、やはりこの世界はメビウス様の戯曲たるべし、ということだね」
街に向かうせつなの背中を見送る。
ペンダントの煌めきがこの世はダレかの戯曲でもない、と言うようだった。
5.ラブせつで「桜」/ねぎぼう
再建なるまでは会わない、そう決めていた。
でも、少し遠くからなら……
――白詰草の丘から眺める街はあの日のまま。
(今日も笑顔で溢れているのかしら)
ある一面が春の風に吹かれてふわふわと揺れている。
「ラブの色……?」
嬉しさと後ろめたさを抱えて、その光景に背を向けた。
今度逢うときは……
6.[競作2015]「大切なたからもの」/ねぎぼう
昼下がり、シフォンがせつなの膝の上で眠そうにしている。
「タルト、クローバーボックス使ってもいい?」
「……うん、ええで」
「ウチも聴きとうおすえ」
ラブはハンドルを握り、ゆっくりと回し始めた。
スイーツ王国の秘宝から奏でられるのは今はただ優しい子守歌。
安らかな寝顔は大切なたからもの。
7.ラブせつで「反省」/ねぎぼう
(ラブはすぐ感情に流されるんだから)
(せつなは融通がきかない石頭だよ)
背を向けてしまった二人。
(でも)
互いを思いうかべる。
(いつも人のことを思っているのだわ)
(いつも真面目に物事を考えているんだよね)
それなのに……言い過ぎてしまった。
そう思った二人はベランダの窓に手をかけた。
8.ラブせつで【 授業が終わったあとの教室 】/ねぎぼう
補習を終えたラブが教室に荷物を取りに戻ると、
授業が終わったあとの教室に残っていたのはせつな一人。
「待っていてくれたの?」
こくりと頷く。
教室に差し込む夕日が二人の頬を照らす。
ラブはそんなせつなをみると何だかドキリとする。
「いい……かな?」
「教室よ?」
「大丈夫だよ、誰も来ないし」
9.[競作2015]ラブ&せつな「舐めあいっこ」/こゆき
揺れるツインテ-ルの合間から白い何かが見え隠れする。
ピンクの舌がその上でチロチロと蠢く。
「ちょっとラブ、がっつきすぎ!」
「だって、せつなの……美味しいんだもの」
「やだっ、もうダメ……」
って、なんでタルトが顔を赤くしてるの?
このアイスは私のだからあげないわよ。
ラブももう十分でしょ?
10.[競作2015]ラブ&せつな「大切な人と一緒に」/ねぎぼう
「幸せの素?」
イースの視線の先には四つ葉のクローバー。
「すごいよせつな。幸せを呼ぶ四つ葉のクローバーはね、
心から幸せを望んでいる人じゃないと見つけられないんだよ!」
――
あたしもね、本当はずっとさがしてたんだ。
貴女と一緒だから見つけられたんだよ。
これからも、ね。
ありがとう、せつな!
最終更新:2015年03月01日 22:16