『FROG WOMAN』/Mitchell&Carroll
菱川邸の一室に響く、艶めかしい二つの声――。
「そこっ!そこなの……亮子さんっ……」
「ここね?あゆみさんのイイトコロ……」
亮子の細長い指が、あゆみの普段溜まっているものを掻き出す。普段聞けない声と共に。
「ああっイク!イクイクイク!!」
細身の割に大きな乳房を震わせながら、あゆみは導かれる。
「――あの子達も、今頃こうしているのかしら?」
六花は今夜、マナの居る相田家に泊っている。
「私達がこうしているところ、ビデオに撮って、あの子達に見せてあげる?」
「刺激が強すぎるわよ」
優しく口づけ合いながら、お互いの体を撫でる。マナたちが行うそれよりも。ずっと自然に。そして今度はあゆみが亮子の上に覆い被さり、お返しの愛撫を始める。腋の下から足の指まで、丹念に。亮子の体は動物としての本能を取り戻し、腰の奥がキュウキュウと絞まり始めた。
「欲しがってるわね、亮子さん」
わざと大きな音を立てて、あゆみは亮子の女性器を激しく吸い上げる。
「ん゛お゛お゛お゛お゛!!」
「激しいのが好きなんでしょ?」
「好き!!激しいの好き!!!」
大きく仰け反りながら、こちらも細身の体に似つかわしくない乳房をぶるぶると揺らして、あゆみの舌にコントロールされるがまま。もう堪忍して、とクリトリスが泣いて詫びるので、今度は指で膣を掻き乱す。これでもかと云わんばかりに溢れ出る愛液は泡立って白く濁り、一本の太い筋となって尻を伝いシーツに付着する。亮子が腰を上下に動かす度に、それがトリモチのようにヌチャヌチャと音を立てて糸引きを繰り返す。
「子宮に届いちゃったわ、指が」
乳首も同時に愛撫しているせいで、亮子の子宮は完全に発情している。自分から奥へ奥へと腰を動かす亮子の脚は蛙のように大股開きで、もし、母親のこの姿を娘が見たら、どう思うだろうか。しかも、子宮の入り口を指で突かれる度に、蛙のような鳴き声をあげている。その声は部屋のあちこちにこだまして、娘が帰って来てもまだ反響しているかもしれない。熟した果実から漂う匂いは、ごまかしが効くのだろうか?子宮から放たれる強烈な雌の匂いは――。
「綺麗……亮子さん……」
亮子を静かに見守るあゆみに、亮子は
「すごくよかった……ありがとう、あゆみさん」
と、照れ笑いを浮かべながら。可愛らしくキスをねだる。余韻に浸りながらの、長い長いキスの始まりである。時折、瞼をそっと開けて、見つめ合いながらの――。
「今度、あの子達も呼んで、4人でしない?」
「じゃあ、私がマナちゃんと?」
「そう。私も六花ちゃんと。それと、あの子達がどうやってしているか、見せてもらうの」
「緊張しちゃって、できないわよ、きっと」
「じゃあ、私たちが先にお手本を見せて――」
「真似されちゃうわよ、それじゃ」
「いいじゃない」
今宵も月は見ている、聴いている。女達のイトナミを――。
END
最終更新:2015年04月17日 00:09