140文字SS:フレッシュプリキュア!【27】
1.ラブ&せつな「グラデーション」/一六◆6/pMjwqUTk
「ダメだぁ!せつな作って~」
「しょうがないわね」
リズミカルな音と共に繋がるハート。
出来上がったブレスレットは、二人の腕に光るものと色違いだ。
「ほら!あたしとせつなの真ん中だよっ」
ラブに促され、せつなもそっと腕を差し出す。
桃色と赤に並んだ濃桃色。
二人の娘から、お母さんに愛を込めて。
2.せつなとラブで『ありふれた日常の中の幸せ』/ねぎぼう
緑のカーテンに咲くトケイソウをパシャリ!
せつなはリンクルンで送信した。
『今年も咲いているわ』
ラビリンスの大地が花を思い出すのに
何年も要したことを知るだけに、
花がもはや特別なイベントではなくて
ありふれた日常の中の幸せになったことが
ラブには嬉しい。
返信に今花壇に咲く紫陽花を送る。
3.祈里&せつな「雨の通学路」/一六◆6/pMjwqUTk
今日も朝から雨。
「よく降るわね」
ついため息混じりに呟くと、ブッキーが微笑んだ。
「こんな日は、キルンで植物さんともお話できたらって思う」
「植物?」
「ええ。きっと喜んでる子がたくさんいるわ。ほら、そこにも」
指差す先に、雨に濡れて咲く紫陽花の花。
何だか急に、雨音が優しい音楽に聞こえた。
4.ラブ&せつな「To you」/一六◆6/pMjwqUTk
「この雨を――ううん、この季節丸ごと、君にあげよう!」
「え?」
「えへへ。本に出てたのをブッキーに教わったんだ」
そう言って、ラブが窓ガラスに指で文字を書く。
「ツー、ユー!」
くだらない。
なのに何だか頬が緩む。
どして?
「ラブったら。それくらい片仮名じゃなくて、ちゃんとスペルを書いてよ」
*北村薫著「六月の花嫁」に出て来た駄洒落を使わせて頂きました。
5.美希&せつな「差し色」/一六◆6/pMjwqUTk
水色のワンピースに、ベージュのレインシューズ。
襟元には真っ赤な細いコットンマフラーを、少しルーズに巻いた。
うん、こんな天気には、心が浮き立つような差し色が効果的よね。
アタシ完璧!
「わぁ、美希。その赤、素敵ね!」
はぁ、これは完敗ね。
パッと輝くあなたの笑顔、街全体の差し色よ、せつな。
6.「桃園家の父の日」/一六◆6/pMjwqUTk
「お父さんはテレビでも見ててってば」
「え~、一緒に作らせてくれよぉ」
ラブと言い合う圭太郎に、そっとジャガイモを差し出すせつな。
「お!判ってるなぁ、せっちゃん」
「お母さんが、多めに買っといてって言ったの」
せつなの隣で照れ笑いのあゆみに、ラブも笑顔。
今日の夕御飯も、超豪華になりそう。
7.『DOGGY』/Mitchell & Carroll(R15)
ブッキー「....せつなちゃんっ!?どうしたの、その膝....」
せつな「ああ、これね。ほら、ラブのベッドって、畳じゃない」
ブッキー「うん....え?」
美希「(ブッキー!!シーッ!シーッ!!)」
8.ラブせつで『あなたに柔らかな鎖を』/黒ブキ◆lg0Ts41PPY
私がどんなに遠くに行っても、笑顔で見送り、そして迎えてくれたあなた。
相変わらずの笑顔で本当はいつも不安だった、と呟く。
それなのに、何故いつもあんなに笑ってくれてたの?
「だってせつなは涙は振り切れても笑顔は振り切れない気がしたから」
そう。あなたはいつだって正しく私を縛ってくれる。
9.いい夫婦の日に。第12話(カツラ回)の夜の桃園夫妻/一六◆6/pMjwqUTk
「ラブも僕の仕事のこと、判ってくれてるのかな」
試作品を前にして、今夜はお父さんがいつになく穏やかな顔。
「今日、ある人に言われてね」
あんまり嬉しそうなんだもの、こっちまで頬が緩んじゃう。
それを隠して、机の上に熱いお茶が入った湯飲みをコトリと置いた。
「そんなこと、当たり前じゃないの」
10.ツインテールの日/一六◆6/pMjwqUTk
ツインテールを、誰かがそっと持ち上げた。
驚いて振り返ると、少しだけ赤いせつなの顔。
「ラブが元気な時って、髪の毛もいつも元気だから」
ダンスの練習で失敗して、あたしが落ち込んでたの、気付いてたの?
「ホントだ。なんか元気、出て来たよ!」
嬉しそうなせつなの顔に、本当に元気、ゲットしたよ!
最終更新:2015年11月23日 01:41