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一六◆6/pMjwqUTkgの140文字SS【7】


1.ラブ&せつな「グラデーション」/一六◆6/pMjwqUTk


「ダメだぁ!せつな作って~」
「しょうがないわね」

リズミカルな音と共に繋がるハート。
出来上がったブレスレットは、二人の腕に光るものと色違いだ。

「ほら!あたしとせつなの真ん中だよっ」

ラブに促され、せつなもそっと腕を差し出す。
桃色と赤に並んだ濃桃色。
二人の娘から、お母さんに愛を込めて。


2.祈里&せつな「雨の通学路」/一六◆6/pMjwqUTk


今日も朝から雨。
「よく降るわね」
ついため息混じりに呟くと、ブッキーが微笑んだ。

「こんな日は、キルンで植物さんともお話できたらって思う」
「植物?」
「ええ。きっと喜んでる子がたくさんいるわ。ほら、そこにも」

指差す先に、雨に濡れて咲く紫陽花の花。
何だか急に、雨音が優しい音楽に聞こえた。


3.ラブ&せつな「To you」/一六◆6/pMjwqUTk


「この雨を――ううん、この季節丸ごと、君にあげよう!」
「え?」
「えへへ。本に出てたのをブッキーに教わったんだ」

そう言って、ラブが窓ガラスに指で文字を書く。

「ツー、ユー!」

くだらない。
なのに何だか頬が緩む。
どして?

「ラブったら。それくらい片仮名じゃなくて、ちゃんとスペルを書いてよ」

 *北村薫著「六月の花嫁」に出て来た駄洒落を使わせて頂きました。


4.美希&せつな「差し色」/一六◆6/pMjwqUTk


水色のワンピースに、ベージュのレインシューズ。
襟元には真っ赤な細いコットンマフラーを、少しルーズに巻いた。

うん、こんな天気には、心が浮き立つような差し色が効果的よね。
アタシ完璧!

「わぁ、美希。その赤、素敵ね!」

はぁ、これは完敗ね。
パッと輝くあなたの笑顔、街全体の差し色よ、せつな。


5.「桃園家の父の日」/一六◆6/pMjwqUTk


「お父さんはテレビでも見ててってば」
「え~、一緒に作らせてくれよぉ」

ラブと言い合う圭太郎に、そっとジャガイモを差し出すせつな。

「お!判ってるなぁ、せっちゃん」
「お母さんが、多めに買っといてって言ったの」

せつなの隣で照れ笑いのあゆみに、ラブも笑顔。
今日の夕御飯も、超豪華になりそう。


6.「ハッピー・ハッピー・バースデー」/一六◆6/pMjwqUTk


「みなみさん、お誕生日おめでとうございまぁす!」

はるかの声を合図に、生徒たちから口々に祝福の声。
きららもゆいさんも、パフもアロマも笑顔。

「ありがとう。こんな沢山の笑顔で祝って貰えて、とても嬉しいわ」
「みなみ、あたたかいもの、沢山貰えましたのね」

トワさんの笑顔に、私も笑顔を返した。


7.ステラの微笑み(26話より)/一六◆6/pMjwqUTk


「残念。今日はキャンセルだって」

溜息と一緒に零れた笑みに、マネージャーが怪訝そうな顔。

(ごめん、ママ。今夜はあたし、トワっちに付いてなきゃ)

きららの声が蘇る。

新しい友達に会うのがますます楽しみ。
ここは拝み倒さなきゃね。

「お願い!もう一日オフ頂戴。今夜は私の手料理、ご馳走するから」


8.姫プリ「8月30日の絵日記」/一六◆6/pMjwqUTk


白いページの上で絵筆が止まる。

(何を描こう)

一枚じゃとても足りない。
お城のゼツボーグを見上げ、それぞれの決意を固める五人と二匹。
プリンセス・パレスを囲んでの、神々しいまでの変身。

(そして……)

ゆいの瞳が僅かに潤む。

身を挺して自分を守ってくれた、キュアスカーレットの凛とした後ろ姿。


9.いい夫婦の日に。第12話(カツラ回)の夜の桃園夫妻/一六◆6/pMjwqUTk


「ラブも僕の仕事のこと、判ってくれてるのかな」

試作品を前にして、今夜はお父さんがいつになく穏やかな顔。

「今日、ある人に言われてね」

あんまり嬉しそうなんだもの、こっちまで頬が緩んじゃう。
それを隠して、机の上に熱いお茶が入った湯飲みをコトリと置いた。

「そんなこと、当たり前じゃないの」


10.ツインテールの日/一六◆6/pMjwqUTk


ツインテールを、誰かがそっと持ち上げた。
驚いて振り返ると、少しだけ赤いせつなの顔。

「ラブが元気な時って、髪の毛もいつも元気だから」

ダンスの練習で失敗して、あたしが落ち込んでたの、気付いてたの?

「ホントだ。なんか元気、出て来たよ!」

嬉しそうなせつなの顔に、本当に元気、ゲットしたよ!
最終更新:2015年11月23日 01:41