『華麗なるプリキュア』/Mitchell&Carroll
マナ「――ありがとう、メラン。またね!」
メラン「待て!まだ帰さん!!」
六花「えっ!?」
メラン「某カレー店の人気メニュー・ベスト10を当てるまで、帰すわけにはいかん!!」
真琴「どうしてそうなるの!?」
ありす「ベスト10に入っていると思われるものを注文して食べきったところで、順位が発表されるのでしょうか?」
亜久里「しかも、一度も間違えずに全部当てるとパーフェクト達成、賞金100万円ゲットというわけですか!?」
メラン「その通りだ!ではさっそく始めるぞ!!」
六花「やっぱりここは定番から攻めていくのがいいわよね」
ありす「作戦は六花ちゃんに任せるのが良さそうですわね」
マナ「よろしくお願いします、六花曹長!」
六花「じゃあまず、ポークカレーから行くわよ!」
セバスチャン「――お待たせいたしました。ポークカレーです」
マナ「(パクパク)う~ん♡カレーはやっぱりポークカレー♪」
真琴「……具、少なくない?」
亜久里「贅沢を言ってはいけませんわ!」
マナ「完しょーく!」
ありす「セバスチャン、順位のほうを……」
セバスチャン「はっ。こちらのメニュー、第……2位!」
マナ「ランクイーーン!!」
六花「2位か……(計算中)」
セバスチャン「定番の“ベース”カレー、堂々の2位でございます」
真琴「まずまずのすべり出しね」
六花「メニュー表を見たところ、ほかにも定番カレーがいっぱいあるようだから、片っ端からいってみようと思うの」
マナ「カレーだったらいくらでも入るよー♡」
亜久里「となると次は、ビーフカレーといったところでしょうか?」
六花「そうなるわね」
セバスチャン「――お待たせいたしました。ビーフカレーでございます」
真琴「(パクパク)美味しいわ。やっぱり具が少ない気がしないでもないけど」
セバスチャン「こちらのメニュー、第……5位!」
ありす「やはり定番は上位ですわね」
セバスチャン「ビーフの旨味が凝縮された深みとコクのあるカレーは、もうひとつの定番カレーでございます」
六花「チキンカレーを頼もうと思ってるんだけど、いくつか種類があるのよ」
ランス「おもいきってまとめてたのむでランス~」
セバスチャン「――お待たせいたしました。チキンカツカレー、チキンにこみカレー、パリパリチキンカレー、フライドチキンカレーでございます」
マナ「あたし、1日にこんなに沢山の種類のカレー食べるの初めて!」
真琴「あたしもよ、マナ」
ありす「たまにはこんな日があってもいいのではないでしょうか」
セバスチャン「順位の発表に参らせていただきます。チキンカツカレー、第……7位!あっさりテイストのチキンの旨みをお楽しみください。続いてチキンにこみカレー、第……1位!!やわらかくボイルした鶏肉を丁寧にほぐして入れたマイルドなカレーでございます。続きましてパリパリチキンカレー、第……6位!衣はパリッ、中はジューシーな一枚肉を贅沢に使用、でございます。そしてフライドチキンカレー、第……10位!カリッと揚がった衣とジューシーなチキンがカレーとよく合いますでございます(?)」
シャルル「すごいシャル!全部ランクインしたシャル!」
ありす「お手柄ですわ、ランス」
マナ「お見事ー!!」
ランス「いや~(照)でランス~」
亜久里「わたくし、この納豆カレーというものに興味があるのですが……」
セバスチャン「――お待たせいたしました。納豆カレーでございます」
亜久里「(パクパク)おいしい!」
マナ「カレーと納豆って合うんだね~。おいしいねぇ、アイちゃん!」
アイちゃん「ネバネバ、キュピ~♡」
六花「お家でも真似して作ってみるっきゃないわね!」
セバスチャン「納豆カレーの順位、第……9位!納豆好きにはたまらない、ネバネバがヤミツキ、でございます」
六花「さて、残すは3位と4位と8位……」
マナ「六花隊長!チーズカレーはいかがでしょう!」
六花「そうね。そろそろ乳製品が恋しくなってきた頃だわ」
セバスチャン「――お待たせいたしました。チーズカレーでございます」
ラケル「さすがにそろそろお腹いっぱいになってきたケル……」
六花「頑張って、ラケル!あと3つ当てたら、帰れるのよ!」
ラケル「分かったケル!六花のために、ボク、頑張るケル!!」
セバスチャン「チーズカレーの順位、第……8位!カレーの風味をマイルドにしながら、濃厚さを増す“とろとろチーズ”をトッピング、でございます」
ラケル「やったケル!ボクの六花への想いが届いたケル!!」
マナ「そういえばあたし、よくカレーにロースカツをトッピングしてたな~」
セバスチャン「――お待たせいたしました。こちらロースカツカレーになります」
マナ「また会えたね、豚肉さん!」
六花「気のせいか、さっきよりも美味しく感じるわ」
真琴「ホントだわ。なぜかしら」
ダビィ「会えない時間が、愛を育てるビィ」
セバスチャン「ロースカツカレー、第……4位!カレーのトッピングといえばロースカツ、定番中の定番でございます」
六花「いよいよ残すは3位だけよ!」
真琴「ながかったわ……」
ありす「みんなで手と手を取り合って、頑張りましたものね」
亜久里「みなさん、最後の最後まで、気を抜かずに走りきりますわよ!」
マナ「そろそろ野菜も摂らなくちゃいけないと思うんだ。といわけで、セバスチャンさん!野菜カレーお願いします!」
セバスチャン「――お待たせいたしました。野菜カレーになります」
マナ「わ~お♡ニンジン・ジャガイモ・アスパラガスがいっぱ~い♡♡」
亜久里「………」
真琴「どうしたの?亜久里ちゃん」
ありす「せっかくのカレーが冷めてしまいますわよ?」
六花「さすがにもう、お腹いっぱいなのかしら?」
亜久里「……え、ええ。ジャガイモとアスパラガスは何とかイケます。でも……」
マナ「よぉぉーし!亜久里ちゃんのニンジン、代わりにあたしが食べてあげよう!!」
亜久里「ありがとうございます、マナ!!」
マナ「――せぇーの」
全員「「完しょーーく!!」」
セバスチャン「こちらのやさいカレーの順位、第……3位!色鮮やかな定番のやさいカレーでございます」
メラン「見事だ、お前たち。そら、賞金の100万円だ。持って行くがよい」
マナ「やった!ねぇ六花、コレで何買う?ナニ買う?」
六花「決まってるでしょ――新しい眼鏡よ!!」
おしまい
最終更新:2016年11月12日 00:34