『格付けしあうプリキュアたちⅣ』/Mitchell & Carroll




司会者「先に言っておきますけど、毎回ハシャギ過ぎというお叱りを受けたので、今回は穏便にお願いしますよ、皆さん」
サンシャイン「今回は人格者ばかりなので、大丈夫だと思います」
司会者「それでは、恒例の“名乗り”からどうぞ!」
ルミナス「輝く生命(いのち)!シャイニールミナス!」
満「……私達もやらなきゃいけないの?どうする、薫」
薫「どうでもいいわ」
パイン「イエローハートは祈りのしるし!とれたてフレッシュ、キュアパイン!」
サンシャイン「陽の光浴びる一輪の花、キュアサンシャイン!」
リズム「爪弾くはたおやかな調べ!キュアリズム!」
ミューズ「爪弾くは女神の調べ!キュアミューズ!」
エコー「思いよ届け!キュアエコー!」
ハニー「大地に実る命の光!キュアハニー!」
フェリーチェ「あまねく生命(いのち)に祝福を!キュアフェリーチェ!」

司会者「さあ、以上のメンバーでお送りする今回のテーマはこちら!【裏がありそうなプリキュア】!皆さんにはね、事前にランキングを書いて来てもらいましたので、代表者の方に発表してもらいます」
フェリーチェ→ことは「ハーイ!はーちゃんがやるー!」
司会者「抽選で決めますから。ってゆうか誰ですか、あなた」
リズム「勝手に変身解いちゃって……」
ハニー「こっちの方が気楽でいいのよね?」
ことは「はー♡」
司会者「こちらに、皆さんの名前が書かれたボールが入った箱があって、それを僕が今から引きますから、当たった人が代表者です」
ことは「(キュアップ・ラパパ!司会者さん、私の名前が書かれたボール、取れ!)」
司会者「――代表者・キュアフェリーチェさん!」
ことは「はー♡♡」
満「あの子、ズルしてるわよ。どうする?薫」
薫「どうでもいいわ」

司会者「ではまず、フェリーチェさんが自分を何位にしてるか発表してもらいます。ドン!」
ことは「10位!!」
司会者「へぇ~、凄い自信だね」
ことは「みんな10位!!」
司会者「えっ!?ホントだ。10位の欄がパンパンだ!」
ハニー「良い子なのよ、あの子は」
パイン「だから怒らないであげてね、満さん、薫さん」
満「別に怒ってないわよ。ねぇ、薫」
薫「どうでもいいわ」
司会者「――あ、でも一人、欄からハミ出てる人がいますね。キュアリズムさん」
リズム「(ガーン!)」
ことは「リズムには“ウラ”があるでしょ?ジャズとかレゲエとか」
エコー「(いいなぁ~、面白い事が言えて)」
司会者「ハイ、えーと……上手くオチもついたところで、前半戦がもう終わってしまいました。穏便に済ませてくれとは言いましたけど、“巻いて”とは言ってないからね?尺メチャクチャ余ってるけど、大丈夫かな」
ハニー「その時は、みんなで歌って踊って、パーッと騒げばいいんじゃないかな?」
司会者「――思い出した!あなた、いつぞやの収録の時、弁当持って乱入して来た子だ!」
ハニー「ピンポ~ン♪正解♡」
司会者「全然人格者ばかりじゃねぇじゃん!大丈夫かよ、今回」
サンシャイン「いざとなったら私が何とかします!(タンタン!)」
司会者「いや、タンバリン鳴らしながら言っても説得力無いよ!」
司会者の相方「大荒れやん、今回」

~~(早めの)休憩~~
ハニー「お待たせしました~特製大盛り弁当で~す♡」
ことは「はー♡」
リズム「私、ケーキ焼いてきたの」
ルミナス「私からはタコ焼きの差し入れです!アカネさんが持っていけって」

司会者「――さあ、ここからは一般の方から頂いたアンケートを基にしたランキングの発表です!」
ことは「(すやすや……)」
ハニー「司会者さん、はーちゃんがお昼寝中なので……」
司会者「声を張るなって?わかりました。(小声)では、10位から発表します。10位……シャイニールミナス」
ルミナス「(小声)ありがとうございます」
ルミナス「理由……『ちょっと天然なところがある。裏があるようには見えない』、『気立てが良くて、一所懸命』」
リズム「裏の顔があるといえば、元は女王様ってことくらいよね」
司会者「“ことくらい”って……」
ルミナス「正確には、3つに分裂したクイーンの生命のうちの1つです」
司会者「???」

司会者「続いて第9位……キュアフェリーチェ」
ことは「もう食べらんな~い……ムニャムニャ」
ハニー「良かったね、はーちゃん。9位だって」
司会者「理由……『天真爛漫で、裏なんて無い』、『彼女の成長を見守ってきたが、裏があるようには見えなかった』だそうです」
ことは「……ふぁ~あ、よく寝た!あれ、せつなちゃんは?」
パイン「今日は来てないけど……」
ことは「わたしねー、せつなちゃんが一番、裏が無いと思うの」
ミューズ「そのこころは?」
ことは「“占い(裏無い)師”だから」
エコー「(いいなぁ~。私も大喜利、習おうかな~)」
ハニー「(フォーチュンも占いやってたけど……誰も覚えてないのかしら?)」

司会者「8位はこの方……霧生満!」
満「……フン!」
司会者「理由。『サバサバしてて、裏があるような感じはしない』」
満「このアンケートに答えた者の目は節穴のようね。私は昔、悪事を働いていたのよ。裏があるじゃないの」
サンシャイン「まあ、そう言わずに」
司会者「続いて7位……霧生薫!姉妹揃ってランクインです。理由、8位とモロ被りです。『サバサバしてる』、『姉御肌』」
ルミナス「そういえば、いつも二人一緒ですね」
リズム「たしかに、単独行動してるところ、見たこと無いわ」
満「…………」
薫「私達はもともと一つの命だからよ」
司会者「なんかスピリチュアルな感じに……」
満「スピリチュアルがテーマなのよ、スプラッシュ☆スターは」

司会者「6位、キュアエコー!」
フェリーチェ「少ない登場回数の割りに、中くらいの順位だね!」
エコー「…………」
司会者「理由。『なんか暗い感じ。裏がありそう』、『内弁慶かも知れぬ』、『エゴサーチとかしてそう』だって」
エコー「……現代っ子だから……」
リズム「まあ、仕方ないんじゃないかな」
ハニー「確実に存在するファンを大切にすればいいのよ。真の理解者がいれば幸せ者よ」
エコー「うん。フィギュアも出てるから、みんなよろしくね!」

司会者「5位、キュアリズム!理由。『やたら女子力の高い女には、裏があるような気がしてならない』、『甘い物で何を誘(おび)き寄せようとしているのか、気が気でならない』」
リズム「響がボーイッシュだから、そのぶん私がフォローしてバランスを取ってるのよ」
ミューズ「響の頬っぺたに付いたクリームを舌で舐め取ったりね」
リズム「そうそう……ってそれは放送されてないはずよ」
サンシャイン「放送されてないだけで……」
ミューズ「私たちの年は大変だったのよ。テコ入れとか、お蔵入りとか」

司会者「第4位、キュアハニー!」
ハニー「あらら、ずいぶん上のほうね」
司会者「理由。『裏で暗殺とかやってそう』、『人の気持ちの裏まで読み取る。歴史の裏側まで知ってそう』」
ハニー「まあ、これはステータスよね」
ルミナス「受け取り方次第なんですね」
エコー「(いいなぁ~、そのメンタル欲しいなぁ~……)」

司会者「ここからワースト3です。第3位……キュアミューズ!!」
ミューズ「…………」
司会者「理由。『覆面にシークレットブーツ、さらには胸パッド。誰もが認める裏歴史有り』、『言い逃れできない。観念したまえ』、『我々の目を欺いた罪は重い』。何者なの、あなたは」
リズム「この子は王女なんです」
司会者「――あ、その時の変装グッズ、スタッフが用意してるそうなんで、ちょっと着替えてきてもらっていいですか?」
リズム「じゃあ私が着付けのお手伝いを……」
~~着替え中~~
ミューズ「……こんな感じよ」
司会者「身長とか雰囲気とか全然違うね」
リズム「(ニヤニヤ)」
サンシャイン「どうしたの?リズム」
リズム「えへへ、コレなぁ~んだ?」
ルミナス「胸パッド?ってことは……」
リズム「そう!ミューズにはもう胸パッドは必要無いのでーす!」
サンシャイン「成長したんだね、ミューズ!」
ハニー「お赤飯炊いてあげるね♡」
パイン「おめでとう(パチパチ)」
サンシャイン「おめでとう(パチパチ)」
エコー「お、おめでとう(パチパチ)」
ミューズ「……セクハラ……」

司会者「さあ、いよいよ1位と2位の発表です!」
サンシャイン「(覚悟はしてたけど……)」
パイン「(2位だって、私、信じてる!)」
司会者「1位、キュアパイン!!2位、キュアサンシャイン!!」
パイン「(撃沈)」
司会者「2位のキュアサンシャインの理由から。『実は男、とか』、『カワイイ物が好きなのをずっと隠してた。このプリキュアに裏、有り』、『変身した途端、急に活き活きし出す。裏の顔が出始める』」
ハニー「裏は裏でも、ネガティブなイメージじゃないから大丈夫よ」
サンシャイン「いや、でも生徒会長として……」
司会者「次、1位のキュアパインの理由」
自宅で視聴中のラブ「いよっ、待ってました!!!!」
横にいたせつな「――ちょっとラブ!勢いよく立ち上がるからココアがこぼれたじゃないの!」
同じくタルト「ゲホッゲホッ!ミカンが気管に入ってもうた!!」
さらにシフォン「キュア~!いのり、いちばん、プリップ~!」
司会者「『天然ぶっているが、計算高い感じが否めない』、『彼女こそ“クイーン・オブ・あざとイエロー”』、『何かと優遇されがち。どんな手を使ったのか』。ハイ、まさかの“枕”疑惑浮上です』
パイン「そんな……」
薫「獣医師になるにはお金が掛かるって聞いたけど、どうするつもり?」
パイン「え、それは……パトロンを見つけて……」
満「グッジョブよ、薫」
ルミナス「最後に大仕事やってのけましたね、薫さん!」
薫「少しでも爪あとを残して、印象付けないとね」
司会者「それでは――ハニーさんの予告(?)通り、残った時間はダンスパーティーにします」

~~みんなでダンス~~
サンシャイン「エコー、筋が良いね!」
エコー「えっ、うん……(言えない……家で一人練習してたなんて……)」
ルミナス「――薫さん、いまいち乗り気じゃないようですけど……」
満「薫は、小さい子が相手じゃないとやる気出ないのよ」
薫「何言ってるの?満」
ことは「キュアップ・ラパパ!小っちゃな女の子たち、出てこーい!」
幼女たち「(わらわら……)」
薫「(ズッキュゥ~ン)」
ルミナス「わぁ~、“お○あさんといっしょ”みたい!」
薫「(カチーーン)」
パイン「……薫さん?薫さん?」
満「薫はもう戦闘不能よ」
ことは「それじゃあ、また明日!バイバ~イ!!」



最終更新:2017年02月08日 00:18