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その温もりを感じて/ドキドキ猫キュア




クリスマスパーティーを終えてゆかりと帰っていた

ゆかり「別に送ってくれなくても大丈夫なのに」

あきら「女の子を遅い時間に一人で帰せないよ」

ゆかり「あきらだって女の子じゃない(苦笑)」

あきら「ははは・・・そうだね(苦笑)」

家まで送る そんなのは都合のいい口実に過ぎない。ただ何となく側にいたかっただけだった。

ゆかり「・・・」

あきら「・・・」

一緒に帰ると言ったものの 何を話していいか分からなくて しばらく無言になる。最初に口を開いたのはゆかりのほうだった

ゆかり「クリスマスパーティー 今日は楽しかったわ・・・」

あきら「みんなが喜んでくれてよかったね」

ゆかり「ええ・・・」

あきら「でも驚いたよ 留学の事は」

ゆかり「黙っていてごめんなさい・・・」

あきら「気にしてないよ 中々言い出せなかったんでしょ?」

ゆかり「・・・」

あきら「ゆかりはやっぱりすごいね・・・留学なんて」

ゆかり「あきらだってすごいわ 研究者なんて中々考えられる夢じゃないもの」

あきら「ゆかりのほうがすごいよ みんなの為あんな素敵な飾り付けをして マカロンも完璧につくって みんなの前であんな風に堂々と留学の事を発表して」

ゆかり「そんな事・・・」

あきら「本音を言うとね ホッとしてるんだ」

ゆかり「え?」

あきら「これから 受験勉強で忙しくなるけど 卒業したら私はこの町を出ていくことになる・・・そうなれば キラパティにはもう」

ゆかり「あきら・・・」

あきら「いちかちゃん達の事が心残りだったんだ。だから その事を中々言い出せなかった。」

ゆかり「・・・」

あきら「だから ゆかりが先に言ってくれてよかったって思ってるんだ」

ゆかり「ねぇ あきらはこの町が好き?」

あきら「暖かくて 優しくて 私はいちご坂が大好きだよ(微笑)」

ゆかり「私もよ(微笑) いちご坂を離れるのは寂しい?」

あきら「寂しいよ みんなと離れるのもゆかりと離れるのも」

ゆかり「そう・・・よね」

あきら「ゆかり・・・?」

ゆかり「こうしていたい気分なの」

あきら「・・・大分冷えてきたもんね」

寄りかかってきたゆかりをぎゅっと抱き締めると温もりとゆかりの髪のいい匂いを感じた

ゆかり「温かい・・・あきらの温もりを感じる」

あきら「私もだよ」

ゆかり「・・・」

あきら「大丈夫・・・全部受け止めるから」

みんなの前ではいつも通りに振る舞っていても 私には分かっていた・・・繊細で優しいゆかりの気持ちを。

ゆかり「あきら・・・あきら(泣)」

泣きじゃくるゆかりを更にぎゅっと抱き締めた。この温もりをずっと感じていたくて 強く 強く抱き締めた
最終更新:2017年12月25日 22:41