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140文字SS:HUGっと!プリキュア【2】


1.はな&ルールー「眠れぬ夜」⑧/一六◆6/pMjwqUTk


「嬉しい気持ちは、心の中に……」
そう呟いたルールーが、スースーと微かに響く音に、驚いて目を見開く。
「はな……寝たのですか?」
相変わらず理解不能――でもそれが何だか心地良くて、ルールーも静かに目を閉じる。
薄闇に沈む部屋の中、まもなく二つの寝息が、穏やかなハーモニーを奏で始めた。


2.まえむき・あしたエージェンシー「“スタートダー”ッシュ・ミーティング」①/一六◆6/pMjwqUTk


「しもしも~?二人とも集まって~」
「へいへい」
「よし、5分間付き合うぞ」
「5分じゃダメよ。あたしたちの初仕事、ツインラブを売り出すための大事な作戦会議なんだから」
「で、どうするんすか?しゃちょー!」
「それをこれから話し合うんじゃないの。ぶっ飛びのアイデア、なんかない?」


3.まえむき・あしたエージェンシー「“スタートダー”ッシュ・ミーティング」②/一六◆6/pMjwqUTk


「オレちゃんの動画で宣伝したら一発っす!なんたってオレちゃん、再生回数283回のニューカマーだから!」
「うーん……宣伝としては、イマイチね」
「なんでぇっ!?」
「商店街にポスターを貼ってもらうのはどうだ?町内会長に頼めば、5分で終わるぞ」
「最初っから人任せでどーすんのよ!」


4.まえむき・あしたエージェンシー「“スタートダー”ッシュ・ミーティング」③/一六◆6/pMjwqUTk


「激ムズっす」
「5分じゃ無理か」
「ちょっと!何諦めてんのよ。何か無いの?誰もがあの子たちの歌を聴きたくなる宣伝!」
「歌って言やぁ、あん時のアスパワワはマジ凄かったっすね~」
「ああ。実にキラキラして……」
「それよっ!!」
「ん?」
「しゃちょー?」
「ライブよ、ラ・イ・ブ!」


5.まえむき・あしたエージェンシー「“スタートダー”ッシュ・ミーティング」④/一六◆6/pMjwqUTk


「え~!歌で歌の宣伝っすかぁ?」
「あんたたちも見たでしょ?あの子たちの歌は人を笑顔にする。聴けば、大切な誰かにもきっと聴かせたくなる。ねっ?何よりの宣伝じゃない」
「それってある意味あの娘たち任せ……私以上の人任せでは……」
「お黙りっ!あの子たちの歌、また聴きたくないのぉ?」


6.まえむき・あしたエージェンシー「“スタートダー”ッシュ・ミーティング」⑤/一六◆6/pMjwqUTk


「オレちゃん、ライブの予告動画作るっす!」
「私は会場を5分で探すぞ」
「うん、いい感じ♪じゃあ三人揃って、行くわよ~!」
「「「明日への希望よ、膨らめ~!!!」」」

「ルールー、あの人たちにお願いして、大丈夫でしょうか」
「解析不能……でも、何だか楽しそうです」
「ですねっ!」


7.ツインラブ「途切れてしまっても また始めればいい」/一六◆6/pMjwqUTk


突然の咆哮。人々の悲鳴。辺りを覆うトゲパワワの深い闇。
ギターを持つ手が震える。でも胸に宿ったこの心は、まだこんなにも熱い。
「ルールー!」
隣に立つ親友の声。気持ちは同じなんだって、すぐに分かった。
ならば負けない。絶対に。
「えみる!」
もう一度。何度でも。
届け!私たちの愛の歌!


8.「真夏の夜の、小さな光①」/一六◆6/pMjwqUTk


「ねぇ、えみる~。それ、いつまで抱えてるの?」
ルールーとの線香花火対決に敗れたはなが、怪訝そうな顔で問いかける。
「花火はとーっても危険なのです! だからいつでも火が消せるように、準備を怠ってはいけないのです!」
消火器を抱き締めて言い募るえみるに、ルールーが両手を差し出した。


9.「真夏の夜の、小さな光②」/一六◆6/pMjwqUTk


「次はえみるの番です。それは私が持っています」
「ありがとう、ルールー。決して火から目を離さないで下さいね」
そう言って消火器を手渡したえみるが、はなの顔を挑むように見上げる。
「はな先輩、勝負なのです!」
「よぉし、負けないよ~」
二つの小さな炎の花が、パチパチと可憐に瞬き始めた。


10.「真夏の夜の、小さな光③」/一六◆6/pMjwqUTk


「綺麗……」
不意に隣から小さな声がした。橙色の淡い光が、えみるの横顔を照らす。
その顔は本当に楽しそうで、愛くるしくて――そこでルールーはハッとする。
(いけません、火から目を離してしまいました)
消火器を持ち直し、一心に花火を見つめる。
その顔もまた、小さな光で幸せそうに輝いた。
最終更新:2018年08月08日 21:11