一六◆6/pMjwqUTkgの140文字SS【13】
1.桃園家のハロウィン/一六◆6/pMjwqUTk
「ほら、せつな!カボチャのジャックをピーマンで作ったら、こんな簡単に出来ちゃった」
「あら!じゃあ今日の晩御飯は、これでピーマンの肉詰めにしましょう!」
「ギクッ……ねえ、ラブ。これにニンジンの帽子を被せたらもっと可愛いわ」
「ギクッ」
「うふふ。デザートは特製パンプキンプリンよ!」
2.桃園家のホワイトデー(1)/一六◆6/pMjwqUTk
「じゃ~ん!ホワイトデーのスペシャルケーキだぞ」
「わっはー!」
圭太郎が得意げにケーキの箱を開け、ラブが歓声を上げる。その隣で、せつなは何だか申し訳なさそうな顔。
「お返しの日が決まってるって、何だか悪いわ……」
「喜んでくれよ~。せっちゃんとラブの喜ぶ顔が見たくて買ってきたんだ」
3.桃園家のホワイトデー(2)/一六◆6/pMjwqUTk
せつなに笑いかける圭太郎の顔が、次の瞬間、ギクリと引きつった。
「お父さん。せっちゃんとラブだけ?私は?」
「あ……も、もちろん、お母さんの顔もだよ!」
両親のやり取りをポカンと見ていたラブが思わず吹き出し、せつながクスクスと笑い出す。
あたたかな食卓に「いただきます」の声が響いた。
4.キュアエコー「あの時、不安の下敷きになっていた私を――」/一六◆6/pMjwqUTkg
「あゆみちゃん?」
「何してんだ?」
路上の葉っぱをそっと持ち上げる。
下から現れた青虫を、道端の草の上に乗せた。
「助けてあげたんだ」
「あゆみは優しいな」
「ううん。前は私が助けてもらったんだ」
怪訝そうなグレルとエンエンに、ニコリと笑いかける。
あゆみの頭上で、金色の光がキラリと光った。
5.【競作2022】「ラブとせつなのこわいもの」/一六◆6/pMjwqUTk
四人の必殺技が炸裂し、二体のナケワメーケが元の姿に戻る。
それと同時に顔をしかめて後ずさるピーチとパッション。
「うっ……」
「私、これ苦手……」
「浄化した後の姿に恐れおののくプリキュアて、どないやねん」
ベリーとパインがニンジンとピーマンを拾い上げ、タルトの言葉に生暖かく笑った。
6.デパプリ18話より「ジェントルなプリキュアへ」①/一六◆6/pMjwqUTk
「さあ参りましょう」
セクレトルーに促され、ナルシストルーが渋々拳を握る。
「ブンドル、ブンドルー!」
「ジェントル、ジェントル……あっ」
思わず口を押さえるナルシストルーに、セクレトルーが冷ややかな目を向けた。
「す、すまない」
「珍しいですね。っていうか、そんな間違いあり得ないし」
7.デパプリ18話より「ジェントルなプリキュアへ」②/一六◆6/pMjwqUTk
――ジェントルに、ゴージャスに!
(あんなに過去の行いに苦しんでいた癖に、あの決め台詞は何なんだ)
彼女の初変身から感じた、自分には理解不能の強い想い。それが心に引っかかって、つい口が滑ったのだろう。
「知ってるかい?」
軽蔑の眼差しのセクレトルーに、ナルシストルーは敢えて胸を張る。
8.デパプリ18話より「ジェントルなプリキュアへ」③/一六◆6/pMjwqUTk
「『ジェントル』って言葉には『弱い』って意味もあるんだ。あんな元操り人形、倒すのは簡単さ」
「そう願いたいですね。っていうか、それなら今日倒せっつーの」
嫌味を背中で聞き流し、ナルシストルーは歩き去る。
未来なんてそう簡単に作らせてなるものか――その苦い決意を、握った拳に込めながら。
9.【競作2024】悟くんはつらいよ ~飼育ゾーン編~①/一六◆6/pMjwqUTk
「居た!子ヤギだ!」
「わぁ、可愛い!」
突然響いた声に、生物部員たちが驚いて振り向いた。ヤギ小屋の前で目を輝かせるいろはとこむぎの姿。悟が急いで彼女らの元へと向かう。
「悟くん!ヤギの赤ちゃん、生まれたんだね」
「一時間ほど前にね。生まれてすぐに一人で立ち上がったんだ。感動したよ」
10.【競作2024】悟くんはつらいよ ~飼育ゾーン編~②/一六◆6/pMjwqUTk
熱く語った悟が、直後にギクリとする。
「二人とも、何でこの子が生まれたのを知ってたの?」
部員の疑問に、こむぎが無邪気に答えたのだ。
「さっきね、スズメが教えてくれて……」
「あ、あ~あ、そうだね!僕がススメたんだよね!」
悟が無理やり誤魔化したが、コトはそれだけでは終わらなかった。
最終更新:2024年05月05日 01:07