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『逃亡者達』/Mitchell&Carroll




「待つルン!!」

 ララのかすれ声も空しく、その者達は、地球を汚すだけ汚して、宇宙へと飛び立ってゆく。ある者は夢を語り、ある者は貝をばら蒔きながら。

「せめて、地雷の一つでも撤去してから行くルン!!」

 ばら蒔かれる貝に怯む事なく、ララは、その者達を裸足で追い続ける。

「せめて…せめて、太陽光パネルの残骸を片付けてから行くルン!!」

 とても、ララ一人で太刀打ちできる数ではなかった。ひかるは補習、えれなは花の水やりと兄弟の世話、まどかは御稽古、ユニは昼寝――そんな中、ロケットは次々と打ち上げられてゆく。

「せめて、せめて…!!」

 汚れた貝は、ララの涙をもってしても、綺麗になる事は無かった。
最終更新:2022年06月15日 21:47