『ひろがるスカイ!春のSS祭り2023~閉幕?~』/一六◆6/pMjwqUTk
「ヒーローって、本当に素晴らしいですねっ! まだまだ色々なお話が聞きたいです!」
プリキュアたちが入れ代わり立ち代わり話してくれるお話に、愛用のノートを片手に身を乗り出して聞き入っていたソラが、その勢いのままにおむすびにかぶりつく。
「ソラちゃん、今日はいつも以上に全てにガッツリだよね~」
いつもの調子でのんびりとツッコみつつ、ましろも先輩たちのテンションに当てられて、その頬は紅潮しっぱなしだ。
「ヒーローなんて言っていいかわからないけど、考えてみればあたしたち、みんな戦いの中で色んな想いに触れて来たんだよね」
ずらりと並べたチョコレートをせっせと口に放り込みながら、なぎさがモゴモゴと口にする。その口元を紙ナプキンで拭ってやりながら、ほのかがにこやかに言葉を繋いだ。
「それに、いろんな人からいろんなことを教わったわ。勿論仲間からも教わったし、応援してくれてる人たちや、時には戦っている相手から教わることもあった」
「なるほど……。その全てが、ヒーローへの道に繋がっているんですねっ」
おにぎりをくわえたまま、ソラはメモを取るのに余念がない。
一方、ツバサは鳥の姿になったり人間の姿になったりしながら嬉しそうに会場をとびまわっていたが、今は人間の姿で、ことはとアロマと三人で空について語り合っていた。
「それにしても、空って言葉にあんなに色んな意味があるとは思いませんでした」
「わたしもびっくりしちゃった。れいかちゃんのお話は、あまねちゃん家のパフェをいーっぱい食べてもちっとも分からないんだけど」
「ボクには全部わかったロマ!」
そう言いながら既に何個目かわからないパフェを頬張ることはの隣で、アロマが澄まして胸を張る。
「それで、他にはどんな「空」のお話があるんですか?」
ツバサが目を輝かせてそう言った時、会場の一角がにわかに騒がしくなった。
「追加のサンドイッチ、お持ちしました」
「パンダ軒のラーメンも、伸びないうちにどうぞ~」
ここねとらんが両手にトレイを持って現れて、会場から歓声が上がる。だが、それだけではない。
「なごみ亭のキッチンをお借りして、大森ご飯の『お話てんこ盛り弁当』作っちゃいましたぁ」
「ここねちゃん家のお庭にキラパティをオープンして、空色のライオンアイスを作って来たよ!」
「ドーナツハートは旨さのしるし。揚げたてフレッシュ! お嬢ちゃんたち、ドーナツいかが?」
「なんでカオルちゃんがここに!?」
「お話もご馳走も、まだまだ終わりそうにないね~」
「うわぁっ、素敵です!」
ソラとましろが笑みと笑みとを見交わして、先輩たちに負けじと駆け出していく。
そろそろお開きかと思われたお話会は、まだもう少し続くらしい。そしてお話会が終わったその後は、皆それぞれの場所に戻り、またいろんなドラマを繰り広げていく――。
来年また同じ空の下、新たなテーマ、新たな場所で、皆で幸せな時間を過ごせますように!
最終更新:2023年05月08日 19:52