【真夜中の訪問者】/恵千果◆EeRc0idolE R18




 いつからだろう、こんな気持ち。眼を合わせると胸が高鳴り、声を聞くと心が躍り、言葉を交わすと幸せな気持ちになる。
 わたし…あの子が好きなの?


 バカね、相手はまだほんの子供じゃないの。おまけに同性でしょ。やめておきなさい。


 理性は囁くけれど、あの子を前にするとそんなちっぽけなものはすぐに吹っ飛んでく。
 ああ、やっぱり好き。
明るくて誰からも好かれる性格も、キュートな笑顔も、バランスの取れたスタイルも、みんなみんな大好き。


「ミユキさん…?聞いてます?」


「っあ!うん、聞いてる聞いてる。…で何だっけ?」


「んもー聞いてないじゃないですかぁ」


 ラブちゃんは苦笑いして、わたしの肩を軽く叩く。
 彼女にしてみれば、ただのコミュニケーション。なのに、触れられた肩が熱くてじんじんする…。


「じゃあ明日、ダンス合宿で。楽しみにしてますね!」


 明日はラブちゃんと合宿かぁ…(正確にはあと3人いるのだけれど)。
 まるで初デートの前日のようで、気分だけは浮かれている自分がいた。







 合宿一日目は無事に終了し、皆それぞれ寝床についた。わたしも一旦はベッドに入ったものの、同じ屋根の下にいるあの子が気になり、とても寝付けそうにない。
 もう一度シャワーを浴びれば寝られるかな…起き上がろうとしたその時………コンコンコン。ドアを叩く音がした。誰だろう?


「…ミユキさん、ラブです。入ってイイですか」


 ひぇ!?なんでラブちゃんがわたしの部屋に?


「…返事がないけど入りますね」


 薄暗い部屋にドアの開く音が響き、ぴたぴたと足音が続く。そのまま足音はベッドの中へと侵入してくる。
 わたしは慌てて寝たふりをするが、ラブちゃんは今や心臓の激拍が聞こえそうな程の距離にいる。
 不意に後ろから抱きしめられた。ラブちゃんのふたつの膨らみを背中越しに感じ、胸の高鳴りが一層激しくなる。


「…あたし、ミユキさんのコト…ずっと前から…好きなんです」


 嘘でしょう!?こんなことありえない。好きな娘が自分のベッドに入り込んできて告白してくるなんて、こんな理想通りのシチュエーション、ありえるわけないんだから。
 夢よミユキ!これはユ・メ!夢なのよ!


 かたく眼をつむって自分に言い聞かせていると、抱きしめているラブちゃんの腕に更に力が込もり、わたしの耳元で囁くように語りかける。





「ミユキさんの意地悪…起きてるくせに…」


 そう言いながら、ラブちゃんは耳たぶを舌で舐め、わたしの胸に触りはじめる。わたしは寝る時にブラはしないのが常なので、もちろん今もTシャツだけ。


「あ…」


 思わず声が洩れ、身体をよじる。
 Tシャツの上から乳房をまさぐられ、敏感な頂きを摘まれ尖らされ、どんどん吐息が増えて大胆になっていく。


「ホラ…やっぱり起きてた」


 わたしは何て言っていいかわからず、ラブちゃんの与えてくれる快楽をただひたすら、無言で貪る。
 今の今まで、胸がこんなに気持ち佳いなんて知らなかった。


「みゆきさんすっごく色っぽいよ…。おっぱい感じるんだね」


 ラブちゃんの言葉が快感を何倍にもする。大好きな年下の娘に、言葉で、指で、なぶられる。
 歓喜と羞恥とがないまぜになり、身体を駆け巡る。
 そのうちに、彼女の指はパジャマの下に伸びてきて、下着の上から秘部を擦りはじめる。
 ラブちゃんがしやすいように自然と脚を開く自分に対し、急に理性が頭をもたげる。
 このまま最後までいっていいの?あなたはこの子のダンスのコーチなのよ!おまけに女同士なのよ!
 けれど、本音が理性に抵抗する。
 たまたま好きになった相手が年下の女の子で、ダンスの生徒だっただけ。わたしだって好きなひとと愛し合いたい!
 わたしは決意して、自ら下着を下ろした。





「ミユキさん…嬉しい。あたしを受け入れてくれるんだよね」


 嬉しそうに言うラブちゃんの言葉を聞き、たまらず叫ぶ。


「わたしも…ラブちゃんが好き!」


「嬉しい…もっと言って」


「好き…大好き…!」


 ラブちゃんはわたしの前に周り込み、指でわたしのくちびるをなぞる。そういえば、すっぴんを見られたの、今日が初めてだ。


「お化粧してないミユキさんも…可愛い」


 ラブちゃんは、わたしのくちびるに顔を近づけ、そっとキスした。
 初めてのキスは、優しいけれど、長くて、甘い甘いものだった。
 ラブちゃんはいったんくちびるを離し、わたしの瞳を見つめる。そしてもう一度、味わうようにくちづけてくる。
 さっきとは打って変わって、激しく舌を絡ませ、強く吸われる。お互いの唾液が混ざり合い、口角からこぼれ落ちる。
 ああ…なんて気持ち佳いの。今度こそ、理性は何処かに吹き飛んでいった。
 キスされている間中、ラブちゃんの指は愛撫をやめようとはしない。
 割れ目を直になぞり、奥から溢れ出した蜜を、突起した部分に丁寧になすりつけ、快感を塗りこめてゆく。
 何度も何度も電流が走り、やがて大きな放電がわたしを貫いた。


「すっごく綺麗だったよ…」


 ぴくぴくと下腹部を痙攣させるわたしを、ラブちゃんは抱きすくめ髪を梳く。
 抱きしめあったまま、幸せな気持ちで朝まで眠った。




 眩しい…。
 朝の光が差し込み、何も身につけていない裸体を照らす。
 生まれたままの自分の姿に気づいて、夕べの出来事が頭をよぎった。
 脚の間には、昨夜の蜜が乾ききらずに残っている。
 くちびるに舞い降りる優しい感覚がして、顔を上げるとすぐそばに、照れくさそうにはにかむ笑顔。
 夢じゃなかった。そこには確かに、愛しいラブちゃんの姿。


「―――――おはよう、あたしの恋人」


       …FIN…
最終更新:2013年02月16日 21:04