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【太陽を照らすもの】/恵千果◆EeRc0idolE




「ねぇ…ラブちゃん」


甘えた声で話しかける祈里に、ラブは優しく微笑み返した。


「なあに?どうしたの祈里」


「あのね…。…やっぱり恥ずかしいな」


モジモジと身をよじり、顔を赤らめる祈里を愛おしく思いながら、ラブは答えをせかした。


「なによ~気になるなぁ。ねぇ、なになに?」


今日は、久しぶりのふたりっきりのデート。


お互いの顔を見つめながら会話をする。


恋人同士だから当然の事なのに、それがこんなに楽しくなっちゃうなんて。


「あのね……この前、美希ちゃんがせつなちゃんに服を選んでもらったじゃない?あれ、すっごく羨ましいなぁって思って…」


「そっか!じゃあ今日はあたしが祈里に服を選んであげるよ!」


「ホント?嬉しい!」


「そのかわり…」


ラブは、左手をそっと差し出した。


「手…つなぎたいな」


「えっ」


突然のラブの申し出に、祈里はみるみる頬を染める。


ラブはわざと、少し意地悪に続ける。


「手つなぐの、アタシとじゃ…イヤ?」


「そ、そんな訳ないじゃない!だって…、大好きなラブちゃんだもん!」


「じゃあ、どうしてもっと喜んでくれないの?」


「違うの!……ただ、久しぶりだから嬉しくて…、ビックリしちゃっただけなの」


「だったら…」


「…ウン」


お互いの手が伸び、触れ合い、確かめ合う。


指と指をからませ、強く握ったり、ふっと抜いたり。


(ヤダ……、胸がドキドキしてる。恥ずかしくて、ラブちゃんの顔見られないよ…)


真っ赤な顔でうつむく祈里を、ひょいとラブが覗き込む。


「ありがとね、祈里。これで明日からまた頑張れる」


「ラブちゃん…」


「祈里は、アタシの元気の源なんだ。だから、これでパワー充電完了だよっ!」


ラブのとびっきりの笑顔につられて、祈里まで自然と微笑んでしまう。


「ラブちゃんには敵わないなぁ」


昔から祈里は、この〝笑顔〟に弱いのだ。


そして、これからもきっと…。ずっと永遠に…。




最終更新:2013年02月16日 21:14