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「チョコレート・ダウン」5




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 掛け布団のそれぞれ反対側から、二人の上半身が現れた。
 最初ラブは、掛け布団の端を引っぱり上げて胸を隠そうとしたが ――― 正面からのせつなの視線に恥じらいつつも、それを下ろした。せつなも同様。
 電気は点けていないが、掛け布団の下と違って、カーテンの隙間から夜の街の光が忍び込んでくる。そのため、お互いの裸身がうっすらと瞳に映る。
「せつなのほうが綺麗だね」
「そう? 私よりも、ラブのほうが少し胸大きいじゃない」
「あっ、さわってしっかり確かめてたんだ」
 たわいのない会話をベッドの上で交わしながら、掛け布団の下に隠した、見られるのも触られるのも恥ずかしすぎてたまらない場所を、二人が足とお尻を動かして近づけてゆく。
「こら、ラブが右足を上げてどうするのよ?」
「えー、じゃあこっち?」
「あっ! ちょ・・・ちょっとコラ、ラブ、早く足をどけて。どこ触ってるのっ?」
「わ、わざとじゃないよっ。全然見えないから ――― やだ、これ、姿勢が・・・後ろに倒れそうっ」
「もおっ。ラブ、ほら、手を出して」
 せつなの右手が、差し出されたラブの左手を掴んで、引っ張り合うような形で互いの姿勢を安定させる。
 少女たちが距離を縮めるにつれてモコモコと盛り上がる掛け布団の下で、結婚させたかった場所が無事にくっついた。二人がそれぞれ空いているほうの手を後ろにつき、腰を動かして密着具合を調整。

「ヌルヌル・・・してるよね?」
 そう言ったラブの顔が恥ずかしさで真っ赤になる。濡れた肉の軟らかい接触 ――― せつなと何度も交わした熱いキスを思い出す。
「いい? 私の赤ちゃんが欲しいって思いながら腰を動かして。そうすれば、ちゃんと最後まで気持ちよくなれるから」
 言ってから、心の中で、多分・・・と付け加えた。実際、せつな自身もよく解っていない。けれど、ラブに気持ちよくなってほしい。ラブによろこんでもらいたい。
 愛し合うための蜜を分泌しすぎてベットリと汚れた処女の秘所肉が、二人の腰使いによって軟らかにこすり合わされる。すぐに甘美な痺れが湧き上がってきた。愛蜜を潤滑油代わりにして接触している部分だけではなく、その奥 ――― 少女たちの無垢な膣も。

「ん・・・ん゛っ、すごいよ、これ・・・・・・すごく気持ちいい」
 赤ちゃんを求めるための腰の動きで、せつなの敏感すぎる性感帯をゆっくりと責めてゆく。結婚させた処女の部分の奥深くに『ぞくうぅぅっ!』と妖しい痺れが走る。気持ちよすぎて腰全体が溶けてしまいそうだった。
 まだ繋がっている手を強く握りしめて ――― せつなもゆっくりとしたペースで腰を使う。あくまでラブの腰の振り方を受けとめて、それに合わせるように。
「ラブ、ゆっくり・・・・・・ゆっくりでいいから。んっ、そう、そのリズム」
 端麗な表情(カオ)が、悩ましげな雰囲気を醸す。眉間にうっすらと刻まれたシワのせいかもしれない。まるで秘所肉の内側 ――― 濡れそぼった媚粘膜に淫らになる薬を塗りたくられたみたいに、甘美な興奮が止まらない。
「ラブと一緒に・・・・・・妊娠したい」
「うん、あたしたち、いい夫婦になれるよ」
「もうなってるみたいなものでしょ」
 せつながぐいっと腰をねじりこむように動かして、さらに深く、二人の処女の部分を密着させる。愛蜜でぬかるんだ処女の秘貝のスジ同士で、くちゅくちゅと淫靡なキスを交わさせる。
「ああっ!」とカラダに電気が走ったような声をラブが上げて、一瞬、繋いだ手からチカラが抜けかけた。それでもせつなの赤ちゃんが ――― 同性同士だから無理とかそういう理屈は関係なく、ただ欲しいと心で思うままに、ギュッとせつなの手を握り直し、腰をさっきよりも強く動かす。

「ああっ、そうっ! ラブ、腰を・・・。そうっ、ん゛っ、いい・・・そのまま動かして・・・・・・」
 掛け布団に視線を落としたせつなが、その下で交わる二人の下半身を想像して熱く喘いだ。
 感情まかせになりつつあるラブの腰使いだが、その強引さも愛しさで包み込んでしまえば、何よりも甘美な責めとなって、せつなの秘所を快感でとろかしてしまう。
 ぶるっ ――― 。
「だいじょうぶよ、ラブ、そのまま・・・来て・・・・・・。そう、いつでもいいわ。一緒に・・・・・・」
「せつなっ、せつなっ、あたし・・・もうっ・・・・・・」
「だいじょうぶ、だいじょうぶだからっ」
 すっかり快感に負けて、ただ感情のままに腰を揺すってくるラブ。そんな彼女が愛しすぎて、せつなの感情の昂りも止まらない。

 ぶるっ ――― ぶるっ ――― 。
 ぶるるっ ――― 。

 二人の裸身が一緒に何度も痙攣する。掛け布団の下で繋がった下半身は、まだお互いの処女の秘所肉をこすり合わせて激しく快感をむさぼっていた。
「ラブ、もういいわっ、ラブっ・・・、ラブッッ!」
「せつな・・・・・・あ゛あああああっ、ンッ・・・ああっ! あああ・・・・・・あああぁぁぁ・・・・・・」

 生まれて初めて体験した、快感の波が腰から突き上げてくるような感覚。意識が消えてしまいそうで怖かった。
 荒く呼吸を乱す二人の少女が、どちらからともなく両手を伸ばして、相手の身体を強く抱き寄せた。掛け布団の下でもまた、結婚させられた部分がくっついたまま甘美な幸せを、激しい愛の行為の余韻として味わっていた。

 呼吸が少し鎮まると、ラブもせつなもお互いのキスを求めた。
 くちづけのたびに甘い音を鳴らして、まるでハネムーン気分。
「ラブは・・・・・・私が、もっと硬い女だって思ってたでしょ? ふふっ、まさか私とこんな激しい事するなんて想像できた?」
 笑いながら首を横に振るラブのくちびるに、愛しさをこめたキスを送ってから続ける。
「今日、ラブがくれたチョコレートと同じよ。最初は硬くても、愛情っていう舌で丁寧に舐めてやれば柔らかく溶ける。そして、その硬さに閉じ込められていた甘さが、ラブを気持ちよく酔わせる」

 ――― ここでラブはようやく気付いた。
自分を見つめるせつなのまなざし。自分の心がまたざわめいてしまうのを感じた。
 もっと、この身体中全部をせつなと結婚させたい。 

「いいの・・・?」
「ええ。今の私は、まだラブの舌の上」
 くすっ、と甘い微笑みで誘惑を仕掛ける。
「もう一度、私を美味しく食べて」

(おわり)
最終更新:2014年02月25日 22:39