『ブッキーナ』/Mitchell&Carroll
「遅刻遅刻ーーっ!!なんで目覚まし鳴らなかったのー!?私、信じてたのにー!!」
「はぁ~今日はええ天気やなぁ~。こんな日は、お散歩するに限るな~....」
「きゃっ!」
「おわっ!」
「....え!?」
「....嘘やろ!?」
「「また入れ替わっちゃってるーー/ってもうたーー!!」
曲がり角でぶつかったため、タルトと祈里は入れ替わってしまった。
「タルトちゃん、学校へ行ってもなるべく喋らないで、あ、あと女の子らしくしててね!お願い!」
「分かったわ。パインはんもシフォンの子守り、よろしゅう頼んまっせ!」
こうして、中身はタルトの祈里は学校へ、
中身は祈里のタルトは桃園家へ向かった。
――シフォンはすやすやと眠っている。
「これといってやる事も無いのね。タルトちゃん、普段何してるのかしら?」
中身は祈里のタルトは、ラブのベッドにちょこんと座って、ボーっと外を眺めている。
「そういえば、タルトちゃんてオスなのよね。ってことは....」
中身は祈里のタルトは、自分の下腹部の体毛を掻き分け、
そこにあるはずのものを確認しようとした。
「....い、いけないいけない!私ったら....でも、フェレットの体の仕組みを知るために....」
その瞬間、部屋がピカッと光った。
「タルトはん!お久しぶりどす!」
「あ、あなたは、アズキーナちゃん....!?」
「タルトはんが前に言うてた“ドーナツ”いうのに興味があって、こうして遥々やってきたんどす!」
(ドックン!)
「(な....何!?なんか気分が....ムラムラする!?アズキーナちゃん....カワイイ....)」
「タルトはん、そんな....じっくり見んといておくれやす....」
「アズキーナちゃん、私もう、我慢できない!」
「タ、タルトはん!?」
ねじ込んだ舌は、アズキーナの小さくて滑らかなそれと絡みつき、チロチロとじゃれ合う。
「か、かなんわ、タルトはん....」
そしてアズキーナの胸を揉みしだく。やはり動物なので敏感なのか、ビクンビクンと痙攣する。
「か、堪忍しとぉくれやす~~っ!!」
「(もうダメ、おかしくなっちゃう....)」
「....タルトはん、ウチ、元気なややこ(赤ん坊)生みます....」
「(ど、どどど、どーしよどーしよどーしよ!!!)」
ピピピピピピピピピピ
「ハッ!?....ゆ、夢....だったの?」
おわり
最終更新:2014年03月08日 10:05