140文字SS:フレッシュプリキュア!【1】
1.ラブとせつなで『死ぬまでの君を全てください』/ねぎぼう
落ち着ける場所を得て眠りについたせつな。
枕元に座して黒い髪を撫でるラブ。
ふと前に読んだラノベに出てきた言葉が浮かぶ。
(死ぬまでの君を全てください)
それを打ち消すあの時。
(あんなのはもう嫌!)
でもこれから沢山の今日と明日を一緒に積み重ねられたなら。
(死ぬまでのあたしをあげるよ)
2.【美希ちゃん主役になる】/夏希◆JIBDaXNP.g
「はい、頼まれていた物よ」
「ありがとう」
祈里が美希に数冊の本を手渡す。学園祭の劇に使うらしい。
「ブッキーは白雪姫だったね。美希たんは何がいいかな?」
「シンデレラ!」
せつなが即答する。
「アタシにはドレスが似合うからかしら?」
「慌てて靴を落とすところが、美希にピッタリだからよ」
3.イース&ラブ 「馬鹿な子。」/一六◆6/pMjwqUTkg
馬鹿な子。騙されたとも知らないで。
馬鹿な子。友達と言っただけで単純に大喜びして。
馬鹿な子。こんな仮の姿に、あんな眩しいような笑顔を向けてきて。
全ての物の中で価値があるのは、メビウス様に選ばれた物だけ。
それなのに、あの子の笑顔が何度でも見たいと思ってしまうなんて、
本当に馬鹿な――。
4.せつな&ラブ 驚きの真実/一六◆6/pMjwqUTkg
「せつな、お願い!」
「しょうがないわね」
根負けした私の返事に、パッと輝く笑顔。これに弱い。
その後食べるニンジンは、いつもより甘く美味しくて。
もしラブがピーマン苦手だったら、私今より少しはピーマン好きになってたかも。
食事の味は時と場合により変わる。それもこの町で知った、驚きの真実。
5.せつな&あゆみ 「精一杯頑張るわ!」/一六◆6/pMjwqUTkg
「せつなちゃん、最近あゆみさんに似てきたねぇ」
そう言われて、夕方のスーパーが幸せ色に染まった。
どこがですか?って訊きたいのに、嬉し過ぎて言葉が出ない。
「そうやってニンジンを籠に入れてラブちゃんをたしなめる口調なんか、そっくりよ」
ラブ、覚悟してね。
これからも私、精一杯頑張るわ!
6.せつな&圭太郎 「父さん幸せだなぁ!」/一六◆6/pMjwqUTkg
「お父さんは昔から好き嫌い無かったの?」
「うーん、むしろ今の方があるかもなぁ」
え?と驚くせっちゃんにニヤリと笑いかける。
「好きなものが増えたのさ。このコロッケなんか最高だ。父さん幸せだなぁ!」
嬉しそうに微笑む娘にいつか伝えたい。
一番の幸せは、大切な家族が増えたことだよって。
7.ラブせつで『一緒に帰ろう』/ねぎぼう
補習授業を終えたラブ。
「すっかり遅くなっちゃったなあ……」
教室に戻るとそこには心配顔のせつながいた。
苦手にしていた歴史の勉強を手伝ってくれて、
そのあおりでラブが数学の試験で赤点を取ったのだと気にしていたのだ。
「(ごめんね、今度はちゃんと頑張るから)一緒に帰ろうか」
「ええ」
8.ラブせつで『なんだって知ってた』/ねぎぼう
「スーパーでカップラーメン積み放題なんだって知ってた?」
「ええ、チラシであったわね」
「やってみようよ」
「本当にやるの?」
……
「精一杯頑張ったわ、ラブ」
「嘘っ!」
目の前にあったのはカップ麺で出来た2メートルの塔。
「この納豆餃子ラーメンも乗るかしら」
乗せると同時に突風が。
「あっ!」
9.ラブせつで『どうせ無意識なんだろ』/ねぎぼう
急場ごしらえの得物を闇雲に振り回すだけであった少女が、
変身後は一転して見事な体さばきを見せ瞬く間にナケワメーケを倒す。
(どうせ無意識なんだろう)
「貴様とは長い付き合いになりそうだ」
去り際戯れに残した言葉。
あの時水晶玉の告げた未来、その先の暗示には……
いや占いは変わるものだ。
10.ラブせつで『手だけつないで』/ねぎぼう
せつな、勝手に入ってきてごめんね。
ラビリンスに帰るっていうなんて思っていなかったよ。
でもそう決めたんなら、あたしは応援するよ。
友達で……家族だもん。
でも本当は……
「やっぱり行くの止める」なんて言うわけないってわかっていたけど。
だから今夜はずっと手だけつないでいて、いいかな?
最終更新:2014年08月24日 00:01