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140文字SS:フレッシュプリキュア!【6】


1.ラブせつで『一行の空白』/ねぎぼう


古びたピンクの携帯電話が着信を告げる。
“スマホは難しそうだから”と周りにはとぼけてはいるが、本当の理由は今着たメールのため。
決定ボタンを押すのももどかしくメールを開く。
笑顔の増えていく日常にうなずいていく中での重大報告。
返信に万感の『おめでとう!』直後の一行の空白にのせた……涙。


2.ラブせつで『君とならできる』/ねぎぼう


「東君とならできる、そう思うんだ。考えておいて欲しい」
プリンスとも呼ばれているテニス部のエースから、突然の混合ダブルスパートナーへの誘い。
「せつな、すごいよ!プリンスからの直々のスカウトだよ!?」
ラブにとってもこの「大抜擢」が純粋に喜ばしいようだった。

(ラブ、本当にいいの?)


3.ラブせつで『もう一度、恋をしよう』/ねぎぼう


初めて貴女を見た時、胸騒ぎを感じたの。
敵になるから?
再び出会って抱きしめられた時に感じた鼓動。
何かがおかしくなっていたのだと思ってたけど、あれが……恋?
今、貴女の側には私。でもこれってあまりに虫がよすぎるわね。
もう一度、恋をしよう。そして、最初からちゃんと貴女と向き合いたい。


4.ラブせつで『もう一度、恋をしよう』/一六◆6/pMjwqUTk


映画のタイトルは『もう一度、恋をしよう』。
見終わってラブが一言。
「あたしももう一度、恋したいな」
瞬時に胸の中が凍り付き、声が出ない。
俯く頭の上でラブの声がする。
「だからさぁ。今日これから、デートしよ?」
「……え?」
そっと目を上げると、私に負けず劣らず真っ赤な顔が、ニコリと笑った。


5.ラブせつで『この、リア充が』/ねぎぼう


「ねえ、その後どうなの?おねえさんだけに話してみなさい。この、リア充が!?」
久々に会った美希たんからの追求をはぐらかす。
ゴメン、あたしには大切な約束があるんだ。

   ***

「あたし、パラ……レルワールドでイチバンのダンサーになる!ラビリンスにも行っちゃうから!」
「ええ、待ってるわ」


6.ラブせつで『どうでもいいよ、そんなこと』/ねぎぼう


「ごめんなさい。私の勝手で……」
「どうでもいいよ、そんなこと」
「えっ?」
「せつなが今こうして生きている。それだけで嬉しいんだ」
「ラブ……」
常に落命をも厭わぬ日々。
プリキュアになってもそれは変わらなかった。
そんなせつなが生きていたいと願った。
目の前の瞳をもう曇らせたくないから。


7.ラブせつで『唯一の、嫌い。』/ねぎぼう


ニンジンわざと代わりに食べてくれない時はちょっと嫌いになるかも?
でも本当はあたしのことを思ってしてくれているんだってことはわかってるんだ。
ただ、今でも「自分の命に代えても」と思ってたのはショックだった。
もうあんなことは嫌。
せつなが先に逝ってしまうこと……それが、唯一の、嫌い。


8.ラブせつ「二人だけのハイタッチ」/ねぎぼう


♪未来へハイタッチ!とともに本来とは逆向きのステップを踏んだ美希と祈里
突然のアドリブを受けたせつなとラブも逆のステップを踏むと、正対した美希達がウインク。
その意図を感じた二人は内側に振り向くと、たった一度きりの“二人のハイタッチ”。
離れても求める手と離れようとしてためらう手。


9.ラブせつで『身勝手な論理』/ねぎぼう


「解ってるわ……」
泣き出しそうになるせつなを背中から包み込むラブ。
「あたしの名前、世界に通じるようにおじいちゃんがつけてくれたんだ。
世界ってラビリンスも入っているんだよ。だからあたしも絶対行くの」
「何その身勝手な論理」
「一番通じて欲しい子が目の前にいるから」
「ラブったら……」


10.『看板後』/ねぎぼう


「おかえりラブ。このお方は?」
「小料理屋『よつば』のおかみさんなんだ」
「本当にいいのですか?」
「もちろん!みんなでゆうごはーん、だよ」
「……おじゃまします」
「いらっしゃいませ。せつなです」
「(小声で)あの時の友達なんだ」
「えーっ!つみれ煮込んで干物煮込まずの!?」
(どして?)

※「プリキュアラジオ・演劇部第2話『ひとみ、女将になる』」吉田仁美さんと沖佳苗さんが演じた「大人になったラブと小料理屋の新米おかみ」のやり取りのアフターです。
最終更新:2014年09月15日 11:06