140文字SS:映画プリキュア○○スターズ【2】
1.【キュアエコー、プリキュア教科書に載る⑧】/夏希◆JIBDaXNP.g
「ゲーム……お母さんに没収されちゃったね」
「あゆみが帰って早々、ゲームなんてするから」
「ちょっと、私のせいみたいに言わないでよ」
「だったら、現実の世界を救うまでさ!」
「勉強しないなら、外で遊んできなさい」と家を追い出されたあゆみ。
街の様子を見に行くことにしたのだった。
2.【キュアエコー、プリキュア教科書に載る⑨】/夏希◆JIBDaXNP.g
「聴こえるぞ、助けを求める声が」
「って、道に迷った子が泣いてるだけじゃ」
「ねえ、ボク。どうしたの?」
「えーんえーん」
街の外れで見つけた男の子。あゆみが声をかけると盛大に泣き出した。
「泣いてちゃわからないだろ」
「乱暴な言い方はダメよグレル。道に迷ったら心細いものなの」
3.【キュアエコー、プリキュア教科書に載る⑩】/夏希◆JIBDaXNP.g
「大丈夫よ。お母さんと会えるまで私が一緒に居てあげる」
あゆみが腰を落として男の子を抱き寄せる。それで落ち着いたのか、ようやく名前を告げた。
「やっぱりあゆみは、世界一優しいプリキュアだよな」
「それはもういいって。私もこの街に来て一人ぼっちで、同じ様に心細かったことがあるの」
4.【キュアエコー、プリキュア教科書に載る⑪】/夏希◆JIBDaXNP.g
その子を送った帰り道、あゆみはあの日のことを話す。
「迷子が泣くのは家に帰れないだけじゃなくて、一人きりが寂しくて、世界と切り離された気がするからなの」
「それ俺もわかるよ。妖精学校でずっと一人ぼっちだったからな」
「僕も……」
グレルとエンエンが頷く。みんな似た者同士だった。
5.【キュアエコー、プリキュア教科書に載る⑫】/夏希◆JIBDaXNP.g
「一人ぼっちだったあゆみと、友達の居なかった俺とエンエン。道を誤りそうになった、迷子だった俺たち」
「普通の子かもしれない。落ちこぼれかもしれない。けど、僕達はもう一人じゃない」
「今は頼りないけど、見守っていてください。みんなの想いを守るために、心を一つにして私たちは戦います」
6.【キュアエコー、プリキュア教科書に載る⑬】/夏希◆JIBDaXNP.g
「で、何と戦うんだよ」
「もう、それは言わないの」
あれから遅くまでパトロールして、またお母さんに叱られた。
「まあ、街が平和なのはいいことだよ」
パジャマに着替えたあゆみが、グレルとエンエンと一緒に布団に潜り込む。
窓の隙間から入る夜風に、書き直したレポートが揺れていた。
7.ラブせつ(in DX2)で『逃がしはしない』/ねぎぼう
「ついていけるとでも思ってるの?」
華麗すぎるハンドル捌きで翻弄するせつな。
別の意味でついていけていないえりかは後ろで目が点。
「逃がしはしないよ」
ラブはアクセルを全開にするとつぼみの悲鳴をよそに大爆走!
「完璧に犬も食わないわね」
「つぼみちゃんとえりかちゃんも無事だと信じて、る」
8.ラブせつ(in NS3)で『夢であえたら』/ねぎぼう
せめて夢であえたら……そう思っていた時、マアムが見せてくれた夢。
一緒にミユキさんにしごかれて、転んで擦りむいた顔に呆れながらも絆創膏貼ってくれて、優勝を共に喜ぶ。
頑張れば叶えられる夢じゃないことも知ってた。
でも、やっと見つけたせつなの夢が叶わないのなら、醒めても惜しくないよ。
9.ラブせつ(in NS3)で『夢だけの世界』Sideラブ/ねぎぼう
「全日本ダンスコンテスト優勝はクローバー!」
あたし達、ついに優勝したんだ!
美希たんとブッキーと、せつなと一緒に。
こんなに嬉しいことはないよ……えっ、何で?
恐る恐る訊いてみる。
「せつな……ラビリンスは笑顔でいっぱいになった?」
「いいの、そんなこと」
やっぱり、ここは夢だけの世界。
10.ラブせつ(in NS3)で『夢だけの世界』Sideせつな/ねぎぼう
ラビリンスは人々の笑顔で溢れていた、まるでクローバータウンストリートみたいに。
「よく頑張ったね、せつな」
そこにはラブがいた。
「もう、いいよね?あたしん家に帰っておいで。お父さんもお母さんも待ってるよ」
やはりここは夢だけの世界。
突き刺さる優しさは自らの弱音の裏返しだと気付く。
最終更新:2018年01月01日 16:49