140文字SS:フレッシュプリキュア!【10】
1.ラブせつで『愛されるのに臆病すぎて、』/ねぎぼう
「明日新しいベット届くって。今夜もあたしの使って」
「……ごめんなさい」
「そんなこと気にしなくていいんだよ、せつな」
――
愛されるのに臆病すぎて、それ故自分に言い聞かせる。
今はただ『護るため』生かされているのだ。
この世界を、この街を、そして毛布を敷いて隣で眠っている、この大切な人を。
2.ラブせつで『自分のモノには名前を書きましょう。』/ねぎぼう
「トリックオアトリート!」
ハロウィン体験の3人が桃園家に。
ラブは隼人と瞬にお菓子を渡すと、せつなには
「もうないんだ。悪戯、する?」
四つ葉中学での『自分のモノには名前を書きましょう。』という
指導を思い出し、ラブの頬に『せつな』と書いた。
「あたしもいいよね」
せつなの頬には『ラブ』。
3.ラブせつで【 おしえてあげる 】/ねぎぼう
メビウスが正しく管理する現在と予定が全てで、その結果のみが在るべき歴史。
自分達は他のパラレルワールドの歴史も塗り潰そうとしていたのだ。
「大丈夫だよ、せつな。歴史の勉強ならおしえてあげるから」
(せつなが困っているのなら……)
その思いだけで申し出る。
「ありがとう、ラブ。お願いね」
4.ラブせつで『ふたりぼっち』/ねぎぼう
「ウエスターとサウラー、ずっとふたりぼっちだったんだね」
「ええ?そう……ね」
「でも今はせつなもいるんだよね」
「私だけじゃない。ラビリンスの人たちみんながいる。そして私達の心の中には貴女達がいるの」
「うん!あたし達、ずっと一緒だね」
せつなとだったら……その思いにラブは蓋をする。
5.ラブせつで『ふたりぼっち』/140文字SSスレ148様
「ふたりぼっちだね、せつな」
「ふたりぼっち、って?」
「特別な二人、って意味」
苦手だった『ぼっち』って言葉が、その時初めて輝いて……。
「ラブ、今日もふたりぼっちね」
「ふふっ、しょうがないなぁ」
今ではそれは、二人だけの秘密の言葉。
ベッドの中、微笑むせつなに、あたしはそっと唇を寄せる。
6.ラブせつで『上手な甘やかし方』/ねぎぼう
「せつな~ニンジン代わりに食べて」
「しょうがないわね」
「ありがとう!助かるよ」
「あんまりラブを甘やかしちゃダメよ、調子に乗るから」
せつなはニンジンをひとかけら口に入れるとそのままラブに……
「せつなちゃん、上手な甘やかし方わかってるみたい」
「でも、これってどっちが上手かしら?」
7.ラブせつで『誰も欲しくない』/ねぎぼう
友達のフリーマーケットに出す品物が足りないって聞いたみたいで、
自分も手伝うんだってティッシュケースとかいうのを一晩中縫っていたけど……
「こんなのじゃあ誰も欲しくない、よね?」
「そうね……でもラブは頑張ったわ」
「ありがとう、せつな!」
「で、これ、どこからティッシュを入れるの?」
8.ラブせつで『人生で一番』/ねぎぼう
『今度の追試で赤点だったらダンス禁止だってミユキさんに言われちゃった。人生で一番のピンチだよー』
あのときの戦いは?とは思いつつも、メールを読み進めるせつな。
『こうなったらめちゃくちゃ勉強して、ピンチはチャンスにしちゃうんだから!』
(ラブったら……)
本当にそうしそうだと思えた。
9.ラブせつで『日常崩壊寸前』/ねぎぼう
世界征服の力が押し寄せ日常崩壊寸前の今、
この街を、世界を守ってきたプリキュアが自分の娘であったことを知らされるあゆみ。
この世界を救える唯一の存在だとしても、それ以前に二人は大切な娘。
危険にさらすわけにはいかない。
「あきらめるまでこの手を離さないから」
その腕をつかむ手に力を込める。
10.ラブせつで【 明日になったら 】/ねぎぼう
明日になったら、せつなは旅立つ。
「明日なんて……来なければいいのに」
しまいこんでいた心がふとこぼれる。
親とはぐれることを懼れる幼子のように強く握るラブのその手をせつなは包みこむ。
「ラブの夢は何?」
「ダンスで、世界に愛を伝えること!」
「その世界には、私達もいるから」
「……うん!」
最終更新:2014年10月26日 16:25