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140文字SS:フレッシュプリキュア!【11】


1.ラブせつで『どこか知らない場所へ』/ねぎぼう


「せつなとどこか知らない場所へ行きたいな」
「アカルンでは私が判る場所にしか移動出来ないわ。ラブが知らない場所なら……」
「あたしだけが知らない場所に行ってもしようがないよ。だから、コレで、ね」

そう言うラブの手には2枚の1日フリー乗車券。

「で、二人だけが知ってる場所になるんだよ」


2.ラブせつで『こりないやつ』/ねぎぼう


「大輔もほんとこりないやつだよ」
ちょっと呆れてたようにラブが言う。
「でも、それがアイツのいいところなんだけどね」
「本当、ダレかさんとそっくりだわ」
どんなことでも諦めないところはせつなの目にも重なって映る。
「似てないよ」
ラブは呟いた。
(もしも似ていたら、大輔もせつなのこと……)


3.ラブせつで『どこまでも行くよ』/ねぎぼう


休みの取れたせつなが四つ葉町に帰る。
待ち合わせの場所に現れたライダーがピンクのヘルメットを脱ぐと……
「ラブ!」
「おかえり、せつな」
そういうと真新しい赤いヘルメットを渡した。

 ――

二人は今、風になっていた。
「どこまでも行くよ、せつな」
「ええ。でも夕ごはんまでには帰りましょ、ラブ」


4.ラブせつで【 あたためてあげるね 】/ねぎぼう


部屋をそっと覗く。
「おかえり」
「ごめんね、起こして」
「きて……くれる?」
以前してもらったように額で熱を測る。
「せつなのおでこ、ひんやりしてきもちいい」
添えた手の冷たさに気づいたラブ。
「あたためてあげるね」
せつなの手を取ると胸元に導き、両手で包み込んだ。
暖かくて、涙が拭えない。


5.ラブせつで『隣との距離』/ねぎぼう


せつなはいつでもそばにいるんだよ。

『精一杯、頑張るよ』

だから、どんなつらいことがあってもせつなと一緒だったら乗り越えていけるんだ。

 ――

ラブはいつでも隣にいるわ。
今はその隣との距離が少し長いけど。

『幸せ、ゲットね』

でも、本当は距離なんて関係ないのよ。
ラブとはいつも一緒にいるから。


6.ラブせつで『ゲームを始めようか』2/ねぎぼう


「よく来たね、イース」
サウラーの視線の先には囚われのキュアピーチ。
「ラブ!」
「このゲームに勝ったら返してあげるよ」
パッションハープを身構える。
「但し、変身も瞬間移動も無しでだよ」
悔しそうに変身を解除する。
よりによってラブが自分の身代りになっている。
「さあ、ゲームを始めようか」


7.ラブせつで『指切り』/ねぎぼう


「いつか帰ってきてくれるよね?」
「ごめんね、ラブ。それは約束出来ないわ」
気休めは言えなかった。
ラブも並々ならぬ覚悟を感じ取る。
「じゃ、約束しよ?」
ラブが指切りの手を見せ、せつなにも同じ形を促した。
そして小指を絡める。
「倒れちゃうまで無理しないこと。疲れたらちゃんと休むんだよ」


8.イース様で『手だけつないで』(11月4日はイース様の日)/ねぎぼう


「君の作戦とやらを見せてもらったよ」
「監視か?随分余裕だな」
「君が親友のふりをしている少女とはまだ手だけつないでいないようだね。
やはり本当は君に心を許していないということかな」
「ふん、馬鹿馬鹿しい」

 ――

自室に籠ったイースはペンダントを眺める。
そして持ったその手をずっと見ていた。


9.ラブせつで【 繰り返し呼ぶ名前 】/ねぎぼう


「せつな」
その声に振り返る。
「せーつなっ!」
繰り返し呼ぶ名前。
「どうしたの?ラブ」
「へへっ、呼んでみただけ」
「もう、ラブったら」
潜入するために与えられたかりそめのコードネーム。
今は心地よく感じている自分がいる。
ラブが何度も呼んでくれた名前。そして、
「ラブ、せっちゃん、ご飯よ」


10.ラブせつで『頑なに拒む両手』/ねぎぼう


「私はもうイースではない」
それでもイースだった。
その過去と罪に染まったこの手は残り続ける、たとえプリキュアになっても。
キュアピーチが差し出した『幸せの素』を頑なに拒む両手。
やはりこの手は幸せを掴みとることを許された手ではない。
「あなた達の仲間になるには……私は手を汚しすぎた」
最終更新:2014年11月06日 20:32