140文字SS:フレッシュプリキュア!【13】
1.ラブせつで『無自覚ヒーロー』/ねぎぼう
貴女が敵になると知らされて、本当に敵として現れた。
ただ、その時から貴女が私の心の中にずっと残りそうな気がした。
それ以来貴女はヒーロー、この世界ではそう呼ぶのかしら。
最初は倒す相手だったのだけど。
貴女はきっと「友達だから」なんていうのでしょうね。
そう、貴女は私の無自覚ヒーロー。
2.ラブせつで『いつかの夢の続き』/ねぎぼう
「ラッキーがまた大きくなって現れる夢を見たの。
そしたらブッキーがキルンで話を聴いてくれて『お腹すいた、何か食べさせて』だって」
「そうなんだ!?」
「そしたら、ピルンがドーナツ出しちゃって『それ、ラブが食べたいものでしょ?』って美希が……」
いつかの夢の続きは随分明るくなっていた。
3.ラブ美希で『笑ってくれる?』/ねぎぼう
「別れたの、あの人と」
少し苦いカクテルを飲み干す。
「疲れたんだ、息が詰まるって。
アタシ完璧……正しいと信じてきたのがこのザマね。笑ってくれる?」
自嘲気味な笑みを浮かべた。
「笑わないよ」
「え!?」
「アタシ完璧、そうなるために美希は頑張ってきたんじゃないの!」
「ラブは変わらないわね」
4.ラブせつで『負けず嫌い』/ねぎぼう
「よーし、どっちが早いか競争だ!」
「私に勝てると思ってるの!?」
――
(せつなちゃんは負けず嫌いなところもあるのね)
生真面目で控えめという印象の娘が見せる新たな一面。
(ラブが自分から『競争』、か……)
普段あまり競争を好まない娘が見せる意外な一面。
あゆみにとっても新鮮な思いだった。
5.ラブせつで「秘めたる本音」/ねぎぼう
「では、行ってきます」
「せっちゃん、体には気をつけてね」
今の今まで明るく見送ろうとしていたラブの涙腺がついに決壊した。
「せつな……やっぱり行かないで」
「ラブ……」
「わかってる……でもあたしはせつなが……」
せつなは抱かれた耳元でいう。
「私、ラブが来てくれるの向こうで待っているから」
6.ラブせつで『素直じゃないとこも可愛くてよろしい。』/ねぎぼう
「可愛い……」
せつなだけ皆に背を向けて密かにうっとりしていた、筈だった。
「だよね~」
「あ!それはその……」
ニヨニヨするラブ。
「素直じゃないとこも可愛くてよろしい。ま、いつも可愛いんだけどね」
せつなの顔がかあ~っと真っ赤に染まる。
「あ、おねえちゃん。どうして赤い顔しているの?」
7.ラブせつで『No thank you』/ねぎぼう
“No thank you.”
“Have a nice trip!”
「今の、ナンパだよ」
「そういうことだったのね」
せつなは英語は解るがその意図までは判らなかった。
「昔は英語、苦手だったわよね?」
「あたしだっていろいろ鍛えられてるもん」
(大事な人を守ってあげないといけないからね)
8.ラブせつで【 信じられないけど 】/ねぎぼう
仲間になることを固辞して去る。
気がつくと変身が解除され、『東せつな』の姿になっていた。
この世界の人間を、桃園ラブを欺く為の仮の姿。
今生きているのが信じられないけど、それは『イース』であった自分が消えてしまったということか?
ただ、罪の記憶、ラブを傷つけてきた記憶は消えない。
9.ラブせつで【 あっちむいて 】/ねぎぼう
「じゃんけんぽん!」
せつなにはラブの手の動きで何を出すか判ってしまうが、それではゲームにならないので時には相手を見ずに出す。
「あっちむいてホイ!」
ジャンケンでの圧倒的な有利さに油断したか、ラブの指差す方向を向いてしまった。
「あたしの勝ちだね」
ラブが悪戯っぽい笑みを浮かべた。
10.ラブせつで『捨てられないガラクタ』/ねぎぼう
呆れながらもラブの部屋に瞬間移動するせつな。
押入れを開きせっせと捜し始めるが、捨てられないガラクタの類が散見されるも肝心のビーチボールは見つからない。
(この子、ね)
せつなの声は聴こえていたが、姿を見るのはこの時が初めて。
(ラブをよろ……)
声をかけようとした時にはその姿はなかった。
最終更新:2014年11月29日 14:57