140文字SS:フレッシュプリキュア!【17】
1.ラブせつで『愛してはいるんだけど』/ねぎぼう
「彼のこと愛してはいるんだけど、なかなか会いにもいけなくってね。
そしたらいきなり彼が『こっちに来ちゃいな』って。でも……」
相変わらず由美の愚痴だかのろけだかをラブは聞かされる。
今は離れて暮らす最愛の家族に思いを馳せた。
『ここが私の家だから』
この言葉を信じている。
いつの日にか。
2.ラブせつで【 仕事のあとに 】/ねぎぼう
今年のクリスマスはトリニティの妹分を卒業しての初めてのミニステージ。
事務所からクリスマスプレゼントだというから何だろうと思ったらびっくりだったよ。
ミユキさん達と別での初仕事は違った意味で緊張するよ~!?
そう、このお仕事のあとには……せつなが帰ってくるからね。
精一杯、頑張るよ!
3.ラブせつで 続【 仕事のあとに 】/ねぎぼう
今日はいよいよせつなが帰ってくる日。
この世界の視察をしてからということなので、
あたしも営業が終わった後で待ち合わせることにしたけど、
こんなときに限って結構おしちゃって……
まだ飾りが残っているツリーの下にはもうせつなが先に来ていたんだ。
久しぶりに見るせつなが……本当にいとおしいよ。
4.ラブせつで【 朝起きたら隣には 】/ねぎぼう
朝起きたら隣にはせつながまだいてよかった。
「ラブが起きる前に出ちゃうつもりだったの……」
「あたしも今日は偶然早めのシフト。今から朝ごはん作っとくんだけど、時間ある?」
「ええ」
――
「お父さんとお母さん、うまく描けてるかしら?」
「うん、せつなにしては上出来」
「何それ、ラブ!?」
5.ラブせつで【 おとしもの 】/ねぎぼう
『おとしもの:3月14日携帯電話(ピンク)を拾得しました』
(これはあいつの変身アイテムか?
奪ってしまえばもう二度と変身できない。そうすればメビウス様からも……)
――
「あなたがこれを落とされたのですか……お名前は?」
「(え?あいつの名前は……何だ?)キ、キュアピーチ!」
「はあ?」
6.ラブせつで『愛する臆病者』/ねぎぼう
「せつな……何で独りで行っちゃったの?」
「私は皆が、ラブがいなくなることが怖い。
でもラブを失うくらいなら……私がこの世から消えてしまえばいいって」
「せつなの……馬鹿。目の前で死んじゃうなんてもう二度とご免だよ!」
そこにいるのは失いたくない者と喪いたくない者、愛する臆病者同士。
7.ラブせつで『アンビバレンス』/ねぎぼう
「貴女にとってとてもつらい結果を招くかも知れないのよ?」
何故私はこんなにむきになっている?
ラブがプリキュアでなくなればいいだけ。
そうなれば倒さなくて済む、倒すべきこの敵を。
主に仇なすこの子を……守ってあげたい。
「馬鹿な……そんなことあるわけない」
せつなの心に生まれるアンビバレス。
8.ラブせつで【ギュってして / 押し倒された】/ねぎぼう
「こんな私だけど、前みたいに……ギュってして……くれる?」
もうせつなじゃない、イースなんだ。
でも変わらない、あたしの大好きな人。
「イース、おいで」
両手を拡げる。
その胸に飛び込んでくるのを受けきれず、そのまま押し倒された。
「痛ったーい……」
「ごめん、ラブ」
「夢じゃない、よね?」
9.ラブせつで【 留守番電話 】/ねぎぼう
あゆみの携帯が光っている。
留守番電話かしら?
再生ボタンを押す。
『せつなです。お仕事お疲れ様です。……よいお年を』
生真面目な声。
――
「おかえりなさい、せつなから電話あった?」
「ええ、メッセージは聴いたわ」
「そっかぁ……応答の声もお母さんが入れてたらよかったかも?」
「そうね」
10.ラブせつで『大人になって、それからどうするの』/ねぎぼう
「早く大人になりたいと思うよ……」
「大人になって、それからどうするの?」
「あたしもラビリンスに行くの。そしてせつなを助けるんだ」
「ダンスの夢はどうするの?」
「一緒に叶えるよ。もっと欲張って頑張るから」
そんな貴女が……今でも羨ましいと思ってるわ
「じゃあ、勉強もね」
「たはは……」
最終更新:2015年01月02日 01:49