ねぎぼうの140文字SS【3】
1.ラブせつで『目を閉じて、三秒(その2)』/ねぎぼう
(明日の特訓に備えてしっかり休養をとらないと)
目を閉じて、三秒……
焼き付いた悪夢。
絶望と悲惨の魔女が命を踏みにじっていく。
そしてシフォンの裏の姿。
あれから口をきいていないラブが眠っているのが
ベランダから見える。
本当は一緒にいられれば……
そうさせなかったのは元戦士のプライドか。
2.ラブせつで『たった一分でいい』/ねぎぼう
「たった一分でいいからもうちょっと……」
「わかったわ。――3、2、1、はい、らぁーぶぅーおきなさぁーい!」
「ひぃーっ」――「せつな、いきなり背中に氷なんてびっくりしちゃうよ」
「ラブが一分っていいって言ったから、それまでは待ったのよ」
「それなら違う起こし方がいいなあ」
「……馬鹿」
*4.はその後のお話。
3.ラブせつで『恋、拾いました』/ねぎぼう
風が舞って空から帽子が飛んできました。拾った向こうで微笑んでたあの子。
初めての出逢いはちょっとミステリアス。そして今日はなんて偶然!
初めての半分こ、そして、驚きの『大当たり』!
あの子と一緒にいると幸せになる……いえ、なりたいと思っちゃうんです。
帽子と一緒に、恋、拾いました!
4.ラブせつで『最終手段』/ねぎぼう
「こうなったら最終手段よ」
手には伝家の宝刀・氷。
(でも、違う起こし方がいいって言ってたわね)
氷を口に加えるとそのままラブの首筋に……甘い薫りにせつな自身の鼓動が高鳴る。
「っぴゃあっ!」――
「あーびっくりした。でも冷たい中に何か柔らかいものが……って、せつな、顔真っ赤だよ!?」
5.ラブせつで『だいたいあいつのせい』/ねぎぼう
だいたいあいつのせいだ。
あいつのせいで私はメビウス様に見限られることになったのだ。
メビウス様のお役に立つ、それだけのために生まれて、生きてきたのがこの私だ。
ならば、あいつに……友達などと思い込んでる馬鹿なあいつに……喪う不幸をぶつけてやる。
まあ、そう思う私が馬鹿なのかもな。
6.ラブせつで『男のロマン』/ねぎぼう
桃園ラブ。初めて出逢った時から東せつなを信じた女の子。
ひた向きにせつなの幸せを願い、ありのままの自分を曝す。
使命に傷ついたイースの痛みを共有することすら厭わず、拳の痛みに耐え抜いた。
そしてついにせつなの心に愛が生まれた。
これこそが純情漢女の男のロマンなのだ。
幸せ、ゲットだぜ!
7.ラブせつで『照れ隠しの仕草』/ねぎぼう
絆創膏だらけの指のその訳は照れ隠しのように誤魔化してた。
「慣れないこと、するからよ……」
でも、どんなに針を指に刺しても
「ちゃあんとウサピョン治してあげるんだ!」って頑張ってたのを見てたから。
貴女にだけ聴こえるよう「でも、そういうラブ、大好きよ」
私だけに見せる照れ隠しの仕草。
8.ラブせつで『普通の尺度』/ねぎぼう
「ラブが今度ラビリンスでツアーだって」
「せつなちゃんに会うんだ?」
「その後はラビリンスの出身者がいる世界を回るから、せつなも帯同するって。
『世界に通じる愛』と『ラビリンスの皆を笑顔にする』って随分大きなスケールなのね」
「ラブちゃんとせつなちゃんにとってはそれが普通の尺度なのよ」
9.ラブせつで『それ以上は許さない』/ねぎぼう
キュアピーチに白い敵が次々と押し寄せてくる。倒しても倒してもその数は増えるばかり。
「覚悟しなさい」
「それ以上は許さないから!」
“ば○え~ん“
“うわあああ~“
――「私の勝ちね」
「パッション強すぎ」
すごろく空間でのぷ○ぷよ対決。敗者は一回休みか勝者の命令に従う。
勿論選んだのは……
10.ラブせつで『嘘、だったりして』/ねぎぼう
「ごめんなさい、せつな。ニンジンもちゃんと買いました」
「おばさまにもね」
「ついでにピーマンも買いました」
顔が青くなるせつな。
「嘘、だったりして」
脱兎の如く逃げ出す。
「もーっ、私から逃げられるとでも思ってるの?」
「捕まえて、くれるよね?」
『こあくま』の悪戯に今度は顔が赤くなる。
最終更新:2015年02月04日 00:34