ねぎぼうの140文字SS【20】
1.マナりつで【もう少しこのまま / 押し倒された】/ねぎぼう
マナは六花の肩に額を預けた。
「もう少しこのままでいさせて」
「痛むの?マナ」
「ううん、大丈夫だよ」
言葉とは裏腹に声にも力が失われていく。
そのまま前のめりになり、六花が押し倒された格好になる。
傷痕にひびかぬよう、そっと背中に手を添えた。
(いいよ、マナの痛みが和らぐのなら私……)
2.なぎほので【唇を奪われて / 敏感なところ】/ねぎぼう
「なぎさ……」
うるんだ目で訴えかけるほのかは唇を奪われて……
“ごくん”
「ほのか、今あたしに何飲ませたの?」
「科学部で作った新しい発明品よ。大丈夫、このグレードなら厚生労働……」
「もう、蘊蓄はいいから。あたしどうなっちゃうの~?ありえな~い!」
“!”
敏感なところがずくんとした。
3.咲舞で【細い体を / 指先が】/ねぎぼう
咲を見つけ、スケッチブックに細い体を押し付けるように抱えて手を振る舞。
「さき~、こっちよ」
「まい~、今行く」
咲は息急き切って舞へと駆けていく。
「帰ろっか」
「うん」
手を繋ごうとして指先が触れ合う。
「ずっと、待ってた?」
「ううん」
描いていると時も忘れる少女。
そんな手をぎゅっと握る。
4.かれくる【シーツにくるまって / 濡れて、透けてる】/ねぎぼう
部屋でシーツにくるまっていたくるみ。
「今度はちゃんと自分で風邪を治すの。それには暖かくしてひと汗かけばいいわ」
キャミソールが汗で濡れて、透けてるように見える。
普段見せることのない姿にかれんはどきりとした。
「くるみ……」
かぶりを振る。
「そんな濡れた下着つけてちゃダメ。早く着替えて」
5.かれくる=『眼鏡』+「雨が止みませんね」/ねぎぼう
かれんは飛び込んだナッツハウスで雨に濡れた眼鏡を拭く。
かけなおした視界には青い薔薇。
「雨が止みませんね、かれんさん」
「のぞみ、それは?」
「フローラさんがね、咲かせてくれたんですよ。
この花が大好きな人がやってくるからって」
かれんはくすりと笑う。
そして、のぞみに背を向け眼鏡を外した。
6.つぼえりで【こっちを見ないで / 手をつないだまま】/ねぎぼう
「つぼみ、あれはナイス!」
「まぐれですよ」
「いつきもびっくりしてたよね」
「でも、ゆりさんの顔にあんなの書いて」
「大丈夫。こっそり鏡見て、くすっとしてたもん」
「えりか、こっちを見ないでください」
「そういうつぼみだって」
『笑っちゃうじゃない(ですか)?』
帰り道は手をつないだまま。
※ゆりさんやいつきと羽根つきをした帰り道のシーンです。
7.ももゆりで【イイ子にしててね / シーツをつかんで】/ねぎぼう
「イイ子にしててね 、ゆり」
ももかはゆりをベッドに押し倒し、唇を重ねた。
挿し込む舌に応えるように、ちろっ、ちろっと遠慮がちに舌を絡める。
それがゆりの精一杯。
「よくできました。ご褒美、あげる」
ももかからの『ご褒美』にゆりはシーツをつかんで耐える。
ももかの前ではゆりは「イイ子」。
8.メガネ×メガネ百合?/ねぎぼう
植物園ではゆりが珍しくうたた寝。
最近は疲れているのであろうか。
戦いの日々から考えられない穏やかな寝顔を見ると起こすことも憚られ、
つぼみは自分のコートを脱いでかけた。
「ゆりさん……」
唇に引き込まれそうになる。
カツッ
「ご、ごめんなさい!私……」
「眼鏡は外さないといけないわね」
「え?」
9.ひびかな【横たわり… / 唇を重ねたまま】/ねぎぼう
「今日は朝5時から起こされたから超眠いです」
そのまま響は奏の膝を枕にして横たわり……すうすう寝息をたてる。
「響、風邪ひいちゃうわよ」
仕方なく奏はコートを脱ぎ響に掛けた。
あどけない寝顔に思わず奏は……
(二人は本当に仲がいいんだね)
唇を重ねたままの二人は見ないふりする王子先輩だった。
10.ひびかな【唇を奪われて / イケナイ子】/ねぎぼう
「もーらいっ!」
いつものように響は奏の作ったケーキを盗み食い。
でも、今日のは……
(あれれ、変だよ……)
――
唇を奪われても気付かない。
その甘い香りに奏自身も酔いそうになる。
「ケーキを盗み食いするイケナイ子には、たっぷりお仕置きしてあげる」
そう言うと、リボンをしゅるんとほどいた。
最終更新:2015年02月04日 00:43