ねぎぼうの140文字SS【24】
1.ラブせつで『こっち見てよ』/ねぎぼう
『メビウス様、私を見て!』
「せつな~こっち見てよ」
(私は……メビウス様に見てほしい、ただそれだけのために笑顔を憎んで、壊してきた)
「せつなったら~」
(こんな私にやり直すことで果たして赦されるのだろうか?)
ちゅっ
「ち、ちょ、ラブ!?」
「もう、全然気が付いてくれないんだもん!」
2.ラブせつで『きっとそれで正解』/ねぎぼう
「まさか?」
「一人で占い館に?」
駈けていった先には占い館はなくって、ラブはイースと睨み合っていた。
「ここはあたしに任せて!」
ラブは一人で背負うことを選んだわ。
殴る拳の痛みも殴られる痛みも、ね。
きっとそれで正解、なんてことは言えない。
でも、ラブがこの子のために選んだ回答、なのよね?
3.[競作2015]フレッシュプリキュアで「大切な14の頃」/ねぎぼう
ダンスが憧れからライフワークになった。
幼馴染みが辛さも喜びも分けあえる仲間になった。
そして、貴女と家族になった。
二十になって、
何兎も追えないことも、
貴女がラビリンスに行った訳も、
メビウスの遺した言葉の重みも
少しは解ってきたように思える。
14で出逢った大切なことを私は忘れない。
4.まこりつで【身も心も。 / 押し倒して】/ねぎぼう
「お姉の身も心もあんたのものだって判ってるの。
なのに、アイツに粉掛けてんじゃないわよ!」
真琴はマナを押し倒して涙をこぼす。
「まこぴー……」
「私、お姉が好き、大好き!
だから、もう悲しい顔は見たくないの!
お願い、これ以上悲しませないで!
六花が好きだって、ちゃんと言ってよぅ……」
5.まこりつで『香水』/ねぎぼう
マナの部屋には不思議と心地のよい香りがただよっていた。
ありすの香水とは違うわね……
「まこぴー来てた?」
「何でわかるの!?今日は仕事で学校来れなくってさ。今日のノート見せてほしいって」
「そ、そうなの……」
(私じゃ駄目なのね……というかどうしてそんなこと思うんだろ?マナに嫉妬?)
6.ラブせつで『嫌味なくらい、できたやつ』/ねぎぼう
理不尽にも映る教師の態度ではあった。
「誰も後片付けしていないの?」
「ごめんなさい、あとはちゃんとやります」
せつなの、この場を収めるためにも自分が一歩退くべきだと考えての行動。
「嫌味なくらい、できたやつだな、東って」
「嫌味って、どういうこと?」
ラブが男子生徒に食って掛かった。
7.まこりつで【横たわり… / カギのかかった部屋】/ねぎぼう
「ごめんなさい、ダビィ。私をひとりにしておいて」
(出番まではまだあるし……しょうがないわね)
カギのかかった部屋の中、真琴はソファに横たわり……一人たゆたう。
心がかきむしられるような嫌な感覚。
届かぬ思いに心を焦がす歌なら歌えそう。
そ、あなたの心はあの人のモノだものね。
「りっか……」
8.[競作2015]ラブせつで【ベランダで / あふれる…】/ねぎぼう
ベランダで星空を見ていた。
少し寒くなってきたので二人は肩を寄せ合い、一枚の毛布を纏う。
「暖かい……」
「もっと暖かいこと、しよっか?」
頬を寄せ合う。
あともう何日?そう思うと、あふれる……涙。
二人の大切な時間にはもう泣かないと誓ったのに。
「ラブ、どしたの?」
「たはは、花粉のせいだよ」
9.[競作2015]はるか(&みなみ)「大切な夢」/ねぎぼう
既にプリンセスである人を前に「プリンセスになる」という夢は、
少し気恥ずかしい秘め事。
でもね、海藤さんも頑張って頑張ってプリンセスになったんだって。
これって、ス・テ・キ・すぎる!
だからね、私いっくらでも頑張っちゃうんだ!
大切な夢を海藤さんの前でも秘め事のままにしていたくないからね。
10.ラブせつで【 瞬間、求めたもの 】/ねぎぼう
「さあ、幸せを掴みとって!」
手を伸ばす。
この身はなお幸せを求めていると言うのだろうか。
踏み潰してしまったあの幸せを……
ならば、最期はお前のくれた幸せと共に浄化されよう。
それが私の願い。
「時間です」
その瞬間、求めたものは闇に染められた。
やはりないものだな、そんなの虫のよい話は。
最終更新:2015年02月09日 20:51