140文字SS:スイートプリキュア♪【2】


1.[競作2015]【スイートプリキュア・響】君の気配(大切な親友の事ならなんだってわかる…か?)/mizuiram


「どしたにゃ?」
キョロリと辺りを見回す響にハミィが首を傾げる。
「奏の気配がする」
「「!?」」
ほんとに?とあこ。
さすが親友ね、と感激するエレン。
そして。

「みんな~!お茶にしましょ!」


「…もしかして」
「…気配って、ケーキの匂いの事にゃ?」
「…ある意味凄いわね」

「ん~美味し~!」


2.[競作2015]響&奏「大切だから、渡したい」/ねぎぼう


「あ~美味しかった!」
「こぉら~ひびきぃ~!今日という今日は絶対許さないから!」
相変わらず逃げ足は速い。

「……もう、大切なケーキなのに。あんまりよ……」
ふと見ると牛乳瓶に一輪の赤い薔薇と
ドイツ語で『カナデ、ダイスキ』のメモ。

「響の……馬鹿。最後のチョコレートはちゃんと渡したいの」


※響が卒業後ドイツに音楽留学が決まっているという
シチュエーションで


3.[競作2015]【スイートプリキュア・響&奏】大切な絆/mizuiram


「あの…ごめんね響」
「えー何がー?」
「何が、って…さっきのは私が悪かったわ。意地を張り過ぎて…その…」
「そうだったっけ、覚えてないや」
「…え?だってあんなに怒ってたのに!?」


4.「黒川の手帳」/一六◆6/pMjwqUTk


「音吉さんの本で読んだの!こんな手帳が凄い値段で売れたって話」
「じゃあその手帳も売れるニャ?」
「エレン!売れたのは手帳じゃなくて中身だから」
慌てる奏にエレンが手帳を抱き締める。
「これは売らないわ。友達や学校の大事なメモで一杯だもの」
「ま、買う人も居ないけどね」
響が苦笑いで呟いた。


5.「Quiet session」(静かなセッション)/ゾンリー


あの頃から随分伸びた髪をベットに横たわらせて、
窓から深い藍色の夜空を見上げる。
手に持った白フレームの写真立てには
小さな三人組がさい最上の笑みを浮かべている。
「スズ、奏太、元気にしてるかな……」
視線を落とすと、庭に植えられた向日葵が
煌めく星とセッションするように静かに咲いていた。
最終更新:2018年07月24日 20:45