太平洋海戦関係



大戦中の日本の正規空母の速力が34ノットくらいあるのはどういう要求によるものなのでしょうか?


巡洋艦と遭遇した際に逃げられる足と合成風力を作るための高速性が要求されました。

日本はどの空母でも同じように発艦できるよう、合成風力が同じ値になるように速力を調整します。
向かい風が強いときは速力を落し、弱いときは速力を上げます。

零戦は向かい風12m/秒=43.2km/時、つまり合成風力23ノット強での離陸距離70mを要求されています。
九九艦爆は同10m/秒で離陸距離100m(ただし爆弾搭載せず)。
実際には機動部隊所属艦中最も低速な艦の「最大戦速」、つまり過負荷でない戦隊レベルの最高速度での運用が通常。
これ、正規空母なら30ノット。つまり最大34ノットの「4ノット」は余裕分とみていい。
(466:264,268)

太平洋戦争で日本海軍の潜水艦隊が通商破壊戦を行っていましたが、連合軍の戦略に何らかの影響を与えたのでしょうか?

また影響を与えなかったとすれば、何が日本軍の間違いだったのでしょうか?

開戦から1年弱ほど仮装巡洋艦まで投入してインド洋でそれなりの成果を上げている。
そんでもって、インド洋に1個潜水艦隊規模を投入しての大々的な通商破壊作戦を行おうとして
準備中にガタルカナルでの戦いが起こり潜水艦がほとんどソロモン海に投入されたがそれでも細々と
1個潜水戦隊規模で通商破壊を行ってたのだが、連合軍の戦略に影響を与える程度の損害を与える
ことが出来なかった。
結局のところ、通商破壊を行うにしろ、太平洋には通商路がほとんど存在せず、前線の兵站への攻撃が
関の山だが、日本軍の方針として、商船よりも軍艦、それも大物狙いを優先した戦略方針にまちがいが
あったとしか。
まあインド洋で大規模な通商破壊をやれればまた違った展開になるだろうけど、その際でも潜水艦の損害が
激増して、先細りになったであろうけどね。
(474:415)

第二次世界大戦時の米海軍はやたら対空砲を乗せてますが、トップヘビーで問題にならなかったんですか?


もちろん問題になっている。
トップヘビー問題は日本は友鶴事件を契機に収束したがアメリカはまだその怖さを知らなかった。
台風で3隻もの駆逐艦が沈没したのは燃料切れによる重心上昇とあいまってのトップヘビー問題が原因だし、
あまりにも大量に積み込まれた対空火器は、艦そのものの設計まで変更させることになった。

ボルチモア級重巡洋艦に対するオレゴン・シティ級
クリーブランド級軽巡洋艦に対するファーゴ級
アトランタ級防空巡洋艦に対するジュノー級

これらは皆、対空火器の積みすぎによるトップヘビー問題を根本的になんとかしようと
艦級そのものを変えてしまった例。
(477:450)

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最終更新:2008年07月12日 14:05
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