都市伝説―― それは、俗に言う噂話。
嘘か真か、真実を知る者が実際に居るかどうかも分からないお話。
友達の友達という程度の間柄で伝播する、一種の物語。
その「友達の友達」は存在しないことが多く、では、一体どこでその話を聞いたというのか、と尋ねても覚えている人はまず居ない。
東京のとある場所にある倉庫では、誰もいないのにもかかわらず、常に照明がついているそうだ。無論、人は居ない。ただ目的もなく、朽ちるのを待っている。
――ライフラインが一切通っていない状況で。
「おもしろいほん」という本があるらしい。
それを読み始めると止まらなくなり、食事すらしなくなり、やがて「おもしろい」しか考えられなくなるという。
東京の墨田区の少し離れた地点には、かつて使われていた防空壕がある。
面白半分に入っても何も起きず、写真を撮っても何も起きない。
ある時にとある大学生が気がついた。持ってきた食べ物と飲み物が全て消えていたのだ。
シュメールの古文書に次のような記述がある。
「7つの恐怖の武器」が放たれるや、「目も眩むような閃光」が四方へと飛散し、すべてのものが焼き尽された。閃光は「災いの雲」を生み出し、「災いの雲」は空へと立ち上る。
そして、まったく似たような記述を長崎広島の被爆者の体験談に見つけることができる。
アメリカのとある男は、ある日空から風船が降ってくるのを見て、それを何気なく拾った。
その手紙を読んだ男の表情が変わった。
それは、数十年前に飛ばした自分自身のものに間違いなかったからだ。
インターネットで検索してはいけない言葉、というものが存在する。
ある言葉を検索すると、パソコンに文字を打ち込む自分自身の姿が映るそうだ。
しかも、それを撮影しているのは手ぶれなどから推測するに、ハンディビデオなのだそうだ。
日付が変わる直前に、決して合わせ鏡を作ってはいけない。
そしてその空間に手などを出してはいけない。
もしそうなった場合、ただちに鏡を破壊しなくてはいけない。
何故なら、まったく同じ形で同じ動作の「手」が鏡から出てくるからである。
1750年代。まだ日本が外国をあまり知らない頃に建立された石碑がある。
そこには、男女関係なく名前が刻まれている。そして、それはお墓ではない。
旅人がくるたびにその石碑に刻むべき名前が増えていったらしい。
ちなみに、その年代には大飢饉があった。
数十年前、とある女性が撲殺された上にドラム缶に入れられ、さらに中にコンクリートをつめられて、そのまま湾に投棄されるという事件が発生した。
この事件がなぜ発覚したかといえば、ドラム缶が「浮かんで」いたからである。
東京都のAさんは、毎日夢を見るそうだ。
それはとても可愛い女の子が「何でも願いを叶えてあげる」と言ってくる夢らしい。
そのAさんは、ある日を境に決して意識を取り戻すことがなくなった。
願いの代償は、一体何だったのだろうか。
1940年代。とある孤島で一人の子供が産まれた。
子供・母体共に無事であったが、問題が一つあった。
「臍の緒」が繋がっていなかったのだ。
一体どこから子どもは栄養を貰っていたのか――
ピアスつけるために空けた穴から白い紐が出てきて――というのは、なかなか有名な都市伝説である。
勿論それは嘘であるが、実はこんな話もある。
その紐を引っ張ったら、その人物は心臓発作で死んでしまう。
なぜなら、その紐は心臓からきて耳へと出ている寄生虫だったからだ。
「病院では、死体を洗うアルバイトがある」という話をご存じだろうか。
それはよく考えれば嘘だと分かることだが、こんな話もある。
「病院には、人間のホルマリン漬けがある」――、と。
やけに元気な植物や、やけに元気がない植物があったとしたら、要注意である。
たいてい、その下を掘り返してみると、「死体」が埋まっているからである。
これは実害があるわけではないのだが、自室で起きるかもしれない異変。
ある日突然、ぽとり、と水が落ちてくる。
なんだろうと思って上を向いても、水漏れをしている気配はない。
では、一体何が落ちてきたのだろうか―― (管理人の弟が経験しました)
世の中で、「金縛り」という現象があるが、それは科学で説明可能である。
ただ、説明できるのは99%であり、のこりの1%は――
ロシアにはこんな拷問があるらしい。
額に一滴一滴水を垂らしていくというものだ。
何が拷問なのか?
それは、徐々に額の皮が痛めつけられていき、そのうちに出血して、骨まで見えるようになるからだ。
これは事実らしい話。
日本人の死亡の原因、1位「中絶」。
大人数でコタツに入るときには、決してその足を数えてはいけない。
そう、足が余分に多くあるときがあるというのだ。
犬、それは人類の歴史では決して無視できない。
多種多様と「血統」が存在するわけだが、「チワワ」にはこんな噂がある。
チワワとは、実は近親での交雑などで誕生した「奇形」の犬であると……
Aさんは、前の婚約者から貰った指輪を、とある港に捨てた。
そう、彼女は結婚を控えていたのだ。
そして、結婚式の時、新郎から指輪をはめてもらう際に、Aさんは悲鳴をあげた。
それは明らかに、自分が捨てた指輪だったのだ。
あるところに住むBさんは、自分の子供の鳴き声があまりにうるさく、その子供を自分が住んでいるマンションのベランダから突き落としてしまった。
それから数年後、新たな子供が産まれた。
その子供はほとんど泣く事が無く、Bさんにとってはうれしい限りだった。
だがその子供が前の子供と同じくらいに育った時に、その子供とベランダに一緒に行ったとき、Bさんは腰を抜かしてしまった。
その子供が、こう言ったのだ。
「今度は落とさないでね……」
ヨーロッパのとある地方には、「底なし沼」がある。
この話自体は珍しい話ではないが、その沼だけは違う。
学者が持ってきた計測器が限界まで差し込まれようと、何を使おうと、絶対にその底にたどり着くことができないのである。
「明晰夢」という言葉をご存じだろうか。
夢の中で夢と気が付く夢のことなのだが、これにはこんな話がある。
明晰夢の中で自分の姿を見てしまうと、現実世界に帰れない、と。
最終更新:2009年02月22日 19:32