11話 静寂を引き裂く嬌声
「いやああぁん、やめてぇえん……そんなの、らめえぇえぇえっ」
艶かしい台詞が、病院の処置室に響いていた。
但し、声色は男――少年のものである。
白虎獣人の少年、福井知樹は処置台の上で全裸になり、涎を垂らし恍惚な表情を浮かべていた。
「男の子の癖に女の子みたいに感じるんだ~」
にやにやと笑いながら、知樹の尻に太く長い医療道具(名称及び用途不明、ステンレス製)を、
激しく入れたり出したりするのは、黒豹獣人の少女村上在羽。
長さは50センチ、直径は2.5センチはあるその謎の医療器具がその穴から出たり入ったりする度に、
知樹は気持ちよさそうに喘ぎ、股間の象徴の先からも目からの物とは別種の涙を流す。
しかし知樹はそこを弄る事は叶わない、両手を後ろで縛られているからだ。
「凄い……」
そして知樹が喘ぐ様子をドキドキとしながら見学する、ビキニアーマー姿の女性。
名前はエリノア、見かけに寄らず怪力で、在羽の指示により知樹を引っ捕えた。
「はあ、ああん、あっ、だめっ、あるば! いくっ! いっちゃうよ!」
「えっ? お尻でイっちゃうの? よーし、イっちゃえ」
「あっ、あーっ! ああぁああああぁあ!!!」
在羽が激しく医療器具を出し入れした途端、知樹は身体を仰け反らせビクビクと痙攣し、
いきり立ったそこから白い液が大量に飛び散った。
「あ……あ」
「うわぁー凄い量だねぇ福井君。気持ち良かった? ん?」
「う……う……酷いぜ……」
「……男の人が射*するの、初めて見た……」
「男の子がア*ル掘られて喘ぐのも、じゃない? エリノアさん」
「う、うん……」
「在羽よぉ、お前……今の俺らの状況分かってんのか? 殺し合いだぞ殺し合い。
首に爆弾付きの首輪はめられて最後の一人になるまで殺しあえって……俺を晒し者にしてる場合かよ……」
一度絶頂した事で興奮も冷めたのか落ち着いた声と表情で、知樹は在羽に言う。
「分かってるわよ。だからモチベ上げようとしてるんじゃない。
いきなり殺し合いに巻き込まれて最悪の気分だった所にアンタが来たから」
「お前のモチベの上げ方は絶対におかしいと思う」
「素っ裸でちん*からザー*ン噴き出してる状態で何言われても聞く耳持ちしぇーん」
「お前がこうしたんだろうが! って言うかもう解けよ手を! もう良いだろ!?
寒いんだよ股間とケツ拭きてーんだよ恥ずかしーんだよ!」
「はいはいちょっと待っててね」
在羽は知樹の手を縛っていた紐を解く。
やっと自由になれた知樹は処置台から降りてエリノアから渡されたタオルで股間と尻を拭き始めた。
「……エリノアさんって言ったっけ? さっき見たの出来れば忘れてくれねーかな」
「ご、ごめんなさい、無理です」
「だろうなぁ」
「……」
知樹が見ていない所で、エリノアはアーマーの上から、
濡れた自分の股間を押さえる。
自分の身体が火照っているのを明確に感じていた。
それを見て在羽は再びにやりと笑みを浮かべた。
【B-6/病院二階処置室/早朝】
【福井知樹】
[状態]疲労(大)、全裸
[装備]???
[持物]基本支給品一式、???
[思考]
基本:殺し合いから脱出したい。
【村上在羽】
[状態]健康
[装備]???
[持物]基本支給品一式、???
[思考]
基本:殺し合いはしない。知樹、エリノアさんと行動する。
【エリノア】
[状態]健康
[装備]???
[持物]基本支給品一式、???
[思考]
基本:殺し合いはしない。在羽さん、知樹さんと行動する。
1:すごかったな……。
《人物紹介》
【福井知樹】 読み:ふくい・ともき
白虎獣人。18歳の高校三年。サッカー部所属で運動神経は良く、引き締まった身体をしている。
普段は常識人だが性行為の時は幼児退行し乱れる。
幼馴染であり彼女である村上在羽に玩具にされる事が多い。
【村上在羽】 読み:むらかみ・あるば
茶髪セミロングの黒豹獣人。18歳の高校三年。クレー射撃部所属で狙撃の腕が多少ある。
巨乳でスタイルが良い。下ネタ好きで部屋はエロ本やエロゲだらけ。
幼馴染であり彼氏である福井知樹を玩具にする事が多い。
【エリノア】
苗字不明。銀髪のビキニアーマー女戦士。21歳。礼儀正しい性格。爆乳。
剣、槍、弓矢、銃どれでも一定の腕を持っている。
性経験については野良犬と数回した程度で人間或いは獣人とは一回も経験が無く、経験したいと思っている。
最終更新:2013年03月20日 17:10