~ピエタ帝国・
シャカイナの塔跡地~
アルバド「ここが目的の場所だ」
レイジ「例の起源のオリジンとかいう奴が現れた場所か…」
アルバド、レイジ、
ヴァイスの3人は十也たちとオリジンとの戦いがあったシャカイナの塔…といっても今はその塔は崩れ落ちガレキが積もる廃墟となっているのだが…に訪れていた。
ヴァイス「でもボス。なんでこんなところに私たちが?」
地球連邦統合治安維持機関EGO。そのなかでも特殊な戦闘任務を行うことを主とするR部隊。その3人がなぜこんなところに来ているのかというと…
アルバド「これは本部からの指示だ」
EGO本部。そこにあるEGO戦闘装備開発部の所長、リオル・ロンの命で彼らはここにきていた。
ヴァイス「リオルってあのおばさん?」
レイジ「失礼だぞ、ヴァイス!」
アルバド「リオル所長の命だ。文句を言っていないで任務を遂行するぞ!」
リオルの指示。それはここにある戦闘情報を回収してこいというものであった。
ヴァイス「戦闘情報の回収ってどういうこと?」
レイジ「戦闘のデータ…それを回収しろということだな」
ヴァイス「ちょ~っと私には意味がわからないんだけど…」
頭を悩ますヴァイス。
アルバド「戦いが起これば、それの残骸が生まれる。他の物に片づけられえる前にそれを俺たちが回収しろということだ」
ヴァイス「戦いの残骸?」
レイジ「装備していたものの破片や武器の破片、能力の残滓、戦いが行われれば跡地には必ずそういうものが残っているということだ」
ヴァイス「な~るほどね!さっすがレイジ!わかりやす~い!」
アルバド「R1、R2!ミッション開始だ!いくぞ!」
レイジ「了解!」
ヴァイス「おっけ~!ボス!」
~~~
ガレキの中から戦いの痕跡を探す3人。
~~~
ガサガサガサ
ヴァイス「これって!」
なにかを見つけるヴァイス。
レイジ「なにか見つけたか!」
ヴァイス「本だね!」
『月間:ワイルド』
それは男性用のおしゃれコーディネート雑誌だった
レイジ「そんなもの…んっ?」
なにかに気づくレイジ。
ヴァイス「どうしたのレイジ?」
レイジ「この雑誌…日付がおかしい!」
その雑誌の発行日はいまから遥か未来の日付になっている。
ヴァイス「なにこれ?だれかの悪戯じゃないの?」
レイジ「そうかもしれない…だが…」
雑誌の内容にはきいたことがないような言葉が使われているページが多々あり、そのファッションも理解できないようなものが多い。悪戯にしては凝っている気がする。
レイジ「一応持って帰るか…」
ヴァイス「とか言っちゃって気に入っちゃんたんじゃないの~?」
レイジ「…」
レイジはヴァイスを無視して探索に戻る。
ヴァイス「ちょ、ちょっとレイジ!まってよ~!」
ヴァイスはレイジの後を追うのであった。
~~~
しばらくして集合する3人。
アルバド「何か収穫はあったか?」
レイジ「はい。何者かが装備していたと思われる鎧を発見しました」
ヴァイス「この鎧…なんか変なんだよね~」
アルバド「変?」
その鎧の一部を持ってみるアルバド。
アルバド「なんだ!?これは!」
自分の中の力が溢れてくるような感覚になるアルバド。
ヴァイス「この鎧を持つとなんか調子がよくなるような~」
レイジ「俺もです。いつもより能力の力を引き出せそうな…」
アルバド「これはすごいな…こんなものがあるとは…とりあえずこれをもちかえり、リオル所長に報告するぞ!」
レイジ「了解」
ヴァイス「おっけ~!ボス!」
3人は鎧を持ち帰りピエタ帝国を後にした。
~~~
そして時は流れネオとの戦いが終わった数日後、クリュセルスにR部隊は来ていた
~クリュセルス・ユグドラシル~
アルバド「まさかネオ長官が未元獣たちを率いて世界を混乱に陥れていた犯人だったとはな…」
レイジ「予想もつきませんでしたね…」
ヴァイス「そーなんだけど…私たちはなんでここにきてるんだっけ?」
レイジ「それは…」
アルバド「リオル所長の命だ」
ヴァイス「な~んか聞いたことがある気が…」
リオルの命によってユグドラシルに戦闘データの収集に来ていたR部隊。
アルバド「R1、R2!ミッション開始だ!いくぞ!」
レイジ「了解!」
ヴァイス「おっけ~!ボス!(つい最近おんなじ流れがあったような…)」
ユグドラシルを探索するアルバドたち。そして数時間後…
~~~
アルバド「おれの方はたいして収穫は得られなかった…おまえたちはどうだ?」
ヴァイス「私も全然…」
レイジ「俺は…こんなものを見つけました」
スッ
見つけたものを取り出すレイジ。
アルバド「これは…?」
ヴァイス「仮面と…剣…?」
レイジが取り出したのは割れて半分になった仮面とボロボロになって使えそうにない黒い大剣だ。
アルバド「見たことがない剣だな…」
ヴァイス「普通の剣とは違うみたいだけど…」
レイジ「だがこんな状態では使いようがなさそうだ…」
アルバド「とりあえずは持ち帰るか」
3人は壊れた大剣を持ち帰ることに決め、ユグドラシルを後にしようとする。
ヴァイス「あっ!そういえば!」
レイジ「なんだ?」
ヴァイス「壊れた駆動鎧(パワードスーツ)みたいなのもあったよ!重いから持ってこなかったけどね!」
アルバド「早くいえヴァイス!それは後日回収させることにしよう」
ヴァイス「よろしくボス!」
こうして3人はユグドラシルを今度こそ後にした。R部隊の3人が手に入れた戦闘データはEGOの本部へと送られる。
壊れた鎧と壊れた大剣。それに壊れた駆動鎧。それはリオルにとって有用なものとなるのだろうか…
SIDE:R(R部隊) Fin
最終更新:2017年05月22日 20:28