~飛行戦艦ゲネシス・艦橋(ブリッジ)~
カレン「全員集まったな」
艦橋に集められたにろくたちとEGOミストラルシティ支部の隊員たち。
シュウ「ではこれよりカレンさんよりEGOミストラルシティ支部奪還作戦の概要を説明していただきます」
ピコン!
艦橋のモニターにミストラルシティ周辺の地図が映し出される。
カレン「各員知ってのとおりミストラルシティは海に囲まれた都市だ。そこに行くには大陸とミストラルシティとをつなぐ橋を渡るしかない」
にろく「4つの橋だな。だが今は1つは改修工事中で使用できなかったはずだ」
カレン「そうだ。モゴラ大陸、グリフ大陸、レムリア大陸。その三大陸とをつなぐ橋のみがミストラルシティへの行き来できる手段だ」
ツバメ「わざわざその橋の説明をするということはそれを利用するということね」
カレン「さすがだなツバメ。そうだ、三大陸をつなぐ橋からミストラルシティを包囲しアサルトシャドーの退路を絶つ!」
きゅっぱ「確かにそれなら奴らに逃げられることもなさそうだけど…あたしたちだけでそんな作戦が可能なのかい?」
ミストラルシティにアサルト・シャドーが襲撃してきた際、力の差を見せられ撤退を余儀なくされた一同。
その経験からきゅっぱがそう思うのも当然のことだ。
マードック「その点は問題ないよ」
きゅっぱ「どういうことだ?」
カレン「ミストラルシティ奪還作戦に参加するのは我々だけではないということだ」
マードック「EGO本部とグリフ大陸支部から応援が来るそうだよ」
結利「すごい!それだけ戦力があればアサルト・シャドーなんて目じゃないかもね!」
ウルズ「奴らがミストラルシティを占拠したのが仇になるとはな」
今まで神出鬼没だったアサルト・シャドーが拠点を持ったことで位置を晒す事になる。それは彼らにとってのアドバンテージを失ったようなものだ。
カレン「EGO本部からはR部隊を中心とした部隊がレムリア大陸とをつなぐ橋から攻め入る。グリフ大陸とをつなぐ橋はグリフ大陸支部が封鎖する」
ツバメ「なら私たちはモゴラ大陸とをつなぐ橋ってことね」
カレン「そうだ。我々はモゴラ大陸とをつなぐ橋からミストラルシティへと攻め込む。作戦開始時間は今から3時間後だ!各員準備を怠るなよ!」
EGOミストラルシティ支部隊員たち「はい!」
結利「カレン長官!」
カレン「なんだ?」
結利「十也は…どうするんですか?」
まだ十也は目覚めない。病室で眠りについたままだ。
カレン「このまま作戦開始まで目覚めなければ十也は戦力として期待できないな。あいつがいないのは戦力としてだいぶ大きいが…」
マードック「私が十也についておきます。もし十也が目覚めたらカレン長官へ知らせます」
カレン「頼んだぞ」
きゅっぱ「だが目覚めたばかりであいつをすぐ戦線に立たせるつもりかい?」
にろく「ふっ。十也のことをわかっていないな」
きゅっぱ「どういう意味だい?」
カレン「私たちが戦っていると知ればあいつなら止めても戦場に赴くだろうな」
ウルズ「十也ならそうするだろうな」
結利「そういうやつだからね」
きゅっぱ「なるほど。あいつのことがわかった気がするよ」
カレン「では改めて各員準備を!」
ツバメ「私たちもいくわよ!」
~~~
そしてミストラルシティ奪還作戦開始時間。
~ミストラルシティとレムリア大陸をつなぐ橋~
アルバド「こちらR部隊。戦闘準備完了」
レイジ「隊長。R1、R2ともに準備できました」
ヴァイス「オッケー!」
アルバド「うむ。ではR部隊及びにEGO本部小隊。これよりミストラルシティ奪還作戦を開始する!」
~ミストラルシティとグリフ大陸をつなぐ橋~
モニカ「では私は指揮車両から指揮をとります」
リヴァ-レ「スパーダ3、了解しました。我々駆動鎧(パワードスーツ)部隊はミストラルシティへと突入します」
リヴァーレを中心としたグリフ大陸支部の隊員たちは駆動鎧に身を包んでいる。
モニカ「なにかあった場合すぐこちらへ連絡を。後方支援は任せてください」
リヴァーレ「了解。スパーダ3シェリング・マーノ出撃します!」
~ミストラルシティとモゴラ大陸をつなぐ橋~
カレン「各員!準備はいいな!」
EGOミストラルシティ支部隊員たち「はい!」
ツバメ「私はここに残って戦闘状況の把握に努めるわ」
カレン「了解した。では私は心置きなく戦闘に集中させてもらう。EGOを本気で敵にまわしたことを後悔させてやる!」
ウルズ「アサルト・シャドーどもにこの間のお礼をさせてもらうとするか(昴…無事でいてくれよ)」
にろく「やつらの正体をこんどこそ掴んでみせる」
きゅっぱ「そうだね」
結利「ミストラルシティを取り戻すんだ!」
それぞれの想いを胸にカレンたちはミストラルシティへと足を踏み入れようとする。
ダダダダ!!
カレン「銃撃か!?」
突如鳴り響く銃声。
ウルズ「おいでなすったようだぜ」
カレンたちの前に黒い制服に身を包んだ集団が現れる。
にろく「アサルト・シャドー!」
カレン「各員!戦闘態勢!」
EGOミストラルシティ支部隊員たち「はっ!」
銃を構える隊員たち。
ダダダダ!
ダダダダ!
激しく鳴り響く銃声。数多の銃弾が互いに飛び交う。
結利「ここは私とミストラルシティ支部の人たちで応戦します!カレン長官たちは先へ…」
ヒュン!
突如上空から何かが降ってくる。
結利「っ!フリントブレード!」
ガキン!
それは槍を持つ男であった。その槍をすんでのところでフリントブレードで受け止める結利。だがその男の力に押されそのまま弾き飛ばされてしまう。
結利「きゃあ!」
カレン「結利!」
にろく「こいつは!?」
ルー「お前たちの相手は俺がしよう」
カレンたちの前に現れたのはルーであった。
きゅっぱ「グリフ大陸での戦いでナルが倒したはず…」
ウルズ「それもそうだが…こいつはトゥアハ・デ・ダナンとかいう連中のはずだろ。なんでこいつがアサルト・シャドーとつるんでいやがるんだ」
にろく「敵はアサルト・シャドーだけではないということか…」
きゅっぱ「逆に考えればここでまとめてぶっ倒せるってことかい」
ウルズ「そういう考えは嫌いじゃないぜ!」
カレン「まずはこいつを倒さねば進めないということか…」
結利「いえ…カレン長官たちは先へ進んでください。少しでも早く支部を取り戻すのが優先です!」
カレン「結利…だが…」
にろく「おれときゅっぱが結利のサポートをする。それなら問題ないだろう?」
カレン「結利一人では荷が重い相手だがお前たちがいるなら何とかなるだろう。任せる!」
ウルズ「俺も先に行かせてもらう」
きゅっぱ「昴を早く取り戻してこいよウルズ!」
ウルズ「いわれなくてもだ!」
ルー「先へは行かせん」
結利「あなたの相手は私たちだよ!」
ルーの前に立ちはだかる結利、
にろく、きゅっぱの3人。その隙に先へと進むカレンとウルズ。
ルー「ふん。いいだろう、すぐにお前たちを倒し奴らを追うのみ」
きゅっぱ「ずいぶんと甘く見られたもんだね」
にろく「おまえを倒し先へと進ませてもらう!いくぞきゅっぱ、結利!」
結利「うん!」
きゅっぱ「はいよ!」
~ミストラルシティとグリフ大陸をつなぐ橋~
橋を進むリヴァーレ率いるEGOグリフ大陸支部の駆動鎧部隊。
リヴァーレ「ん?」
前方に人影が見える。
???「来たようですね」
???「我々の相手はこの機械鎧か」
リヴァーレ「前方に敵影らしきものを発見。数は2。各員警戒せよ」
カッ!
突如リヴァーレたちの前方が光る。
リヴァーレ「なんだ?」
次の瞬間!前方からすさまじい炎がリヴァーレたちへと向かって放出される。
リヴァーレ「なっ!?火炎放射か!」
業火がリヴァーレたちの駆動鎧を包み込む。
グリフ大陸支部隊員「だ、だめです!駆動鎧の耐熱限界を超えています!うわぁぁ!」
ボン!!ボン!
爆発する駆動鎧たち
???「さて」
2人の女性が業火に包まれたリヴァーレたちの元へと歩み寄ってくる。
???「そろそろ終わったかしら」
バン!
業火の中から放たれた銃弾が女の顔をかすめる。
???「なに?」
ガキン!
業火の中から姿を現す駆動鎧。それはリヴァーレのシェリング・マーノだ。
???「この業火を耐えるとはやるわね」
リヴァーレ「俺の駆動鎧は特別なんでな(だが…ほかの駆動鎧部隊は全滅。これでは…)」
???「
ブリギット、こいつの相手は私がしよう」
ブリギット「じゃあ
ヌアザ、あなたに任せるわ」
ヌアザは鞘つきの剣を構える。
リヴァーレ「こちらスパーダ3。駆動鎧部隊は私を除き全滅。敵影2補足」
モニカ『まさか…こんな一瞬で…わかりました。至急後発部隊を向かわせます』
リヴァーレ「いや…この敵には通常戦力では太刀打ちできないでしょう」
モニカ『そうですか…でしたらスパーダ1をだします。それまで持ちこたえてください』
リヴァーレ「了解。任務を遂行します」
~ミストラルシティとレムリア大陸をつなぐ橋~
アルバド「まもなくミストラルシティへと突入する!各員ぬかるなよ!」
レイジ「了解」
ヴァイス「はーい!」
ダダダダ!
アルバド「銃撃…現れたか!」
アルバドたちの前に立ちはだかるアサルト・シャドーたち。そしてそれを率いるのは…
ゲイン「EGOの特殊部隊か。その実力見極めさせてもらう!」
各地で始まるミストラルシティ奪還戦。EGOとアサルト・シャドーそしてトゥアハ・デ・ダナンの激闘が今始まる!
To be contiued
最終更新:2017年12月11日 04:21