~カミナ工業本社・社長室~
ヒルデ「えぇ。わかったわ」
誰かと電話をするヒルデ。
ヒルデ「ではこちらで手配するわ」
ガチャ
電話を切るヒルデ。
ヒルデ(新しい戦艦の手配と物資の要請ね…)
机の書類に目を通すヒルデ。
ヒルデ(アサルト・シャドーにはだいぶ稼がせてもらったわね)
アサルト・シャドーとトゥアハ・デ・ダナンにより被害が出たEGOはカミナ工業に多くの資材要請を送った。それにより多くの利益を得たカミナ工業。
ヒルデ(私たちみたいな戦争屋は戦いが起きれば儲かる。でもね…)
部屋のモニターをつけるヒルデ。そこにニュース映像が写される。そこには世界各地で発生したレーヴェンズの鎧人形たちの鎮圧に追われるEGOの映像が写し出されている。
ヒルデ(そろそろ潮時ね。より大きな戦いが起きた今。もうアサルト・シャドーに援助する意味もない。でも彼らをそのまま生かしておけば私とのつながりがばれる可能性もある)
電話を手に取るヒルデ。
ヒルデ「ヒルデよ。EGOにつないで(もう彼らはわたしにとって危険因子でしかない。残念だけど眠りついてもらうわ。永遠のね)」
~数時間後~
~EGOミストラルシティ支部~
カレン「来たか」
局長室に呼ばれた十也と結利。
カレン「知っての通り今世界は未曽有の危機に瀕している」
十也「レーヴェンズですね」
結利「世界中であいつらが出現して暴れまわっているって」
カレン「そうだ。我々EGOはその対応に追われている。手が回らないほどにな。そしてそんな状況で本部より連絡があった」
十也「なんです?」
カレン「アサルト・シャドーとトゥアハ・デ・ダナンの潜伏先が判明したそうだ」
十也「本当ですか!」
カレン「だが今はこの状況だ。そちらに割けるほどの人員がEGOにはいない。そこでだ」
ガチャ!
局長室の扉が開く。そこに入ってきたのは。
ナル「久しぶりだね」
メルト「どうも」
にろく「奴らの居場所がわかったそうだな」
ツバメ「とうとうこの間の借りを返す時がきたわね」
ナル・メルト・にろく・ツバメの4人だ。
十也「みんな!」
カレン「彼らに協力を依頼した」
ナル「グリフ大陸でってことは奴らの潜伏先は…」
カレン「グリフ大陸アイラッド村だ。そこに奴らがいる」
十也「目的地はアイラッド村。ブレオナクもそこに…」
カレン「途中カリナン公国によってくれ。そこで合流するメンバーもいる」
十也「わかりました」
カレン「レーヴェンズもいつ現れるかわからない。気を引き締めてくれ」
結利「了解です!」
ナル「すみませんカレン長官」
カレン「なんだナル?」
ナル「トゥアハ・デ・ダナンと戦う際に重要な情報なのでみんなに知っておいてもらいたいことが」
カレン「話してくれ」
ナル「はい。トゥアハ・デ・ダナンのリーダー、
ダーナについてです。ダーナの正体は原初の魔導士。はるか昔に魔導書の基礎を完成させた一人です」
にろく「大昔の人間ってことか?」
ナル「そうだね。でもそれだけじゃあない。彼女は黒の魔道。生命を操る魔道の使い手だ。彼女自身も自分の肉体を捨て、魂の存在となって今の時代に復活したんだと思う」
ツバメ「じゃあトゥアハ・デ・ダナンの連中のように倒してもよみがえるってわけ?」
ナル「彼女にとって肉体はただの入れ物だろうからね。その魂を捕らえないと意味がないと思う」
十也「だけどそれをわざわざ話すってことは何か対処法があるのか?」
ナル「うん。彼女は原初の魔導書の一つ。黒の魔導書を持っているはずだ。それを奪えれば魂の制御ができなくなるはず」
結利「だけどこの間戦った時ダーナにはまったく歯が立たなかったよ」
ナル「その正体もわかった。ダーナは相手の体感時間を止める魔道を使う。それがあの現象の正体だよ」
メルト「ナルさまが暴いたんですよ!すごいでしょう!」
ツバメ「でも力の正体がわかってもそんな技攻略できるの?」
ナル「対象範囲に入ってしまえばぼくたちにはどうしようもないかもしれない。だから対象範囲から遠距離魔道で攻撃する」
にろく「それしか手はなさそうだな」
ナル「厳しいかもしれないけど僕たちが奴を攻略するにはそれしか手はない」
カレン「では諸君頼んだぞ!」
こうして十也たちはミストラルシティを後にした。そして彼らはカリナン公国へと到着する。
~カリナン公国~
そこで彼らを待っていたのは
スライ「よう!」
トニー「待ってましたよ」
きゅっぱ「きたね」
スライ・トニー・きゅっぱの3人だった。
十也「スライ、トニー!となんできゅっぱが?」
きゅっぱ「それは…」
これまでのいきさつを話すきゅっぱ。ゲネシスが墜落した後ミストラルシティへと向かう途中、カリナン公国へとよったきゅっぱたちはスライとトニーにカレンから応援要請が来ていることを知る。
十也たちもここに来ることがわかり待機していたのだが、ウルズと昴は先行して偵察に向かったそうだ。
きゅっぱ「というわけだよ」
結利「昴を取り戻せたんだね!よかった」
スライ「アサルト・シャドーたちを倒すまで喜んでもいられないさ」
トニー「レーヴェンズもいますしね」
十也「すべての問題が片付くまでは喜んでもいられないか。まずはアサルト・シャドーとトゥアハ・デ・ダナンだ!いこう!みんな!」
スライたちを加えた十也一行は決戦の地アイラッド村へと向かう。アサルト・シャドーとトゥアハ・デ・ダナン。彼らと決着をつけるために。
~グリフ大陸・某所~
キノ「きりがないですね」
アポロン「無限にわく異形たちか」
ディック「呑気に状況整理している場合じゃないぜアポロン!」
無数の鎧人形たちと対峙する3人。
キノ「このままでは…」
バシュン!
突如一瞬にして鎧人形たちが姿を消す。
ディック「いったいなんだ!?」
シュウやっと見つけることができました。こんなところにいましたか」
アポロン「そなたは…」
シュウ「あなたたちにお願いがありまして来ました」
to be continued
最終更新:2018年01月14日 22:24