グリフ支部での激闘!モリコーネの脅威!

~グリフ大陸支部・研究棟~
モリコーネ「まいる!」
結利「フリントブレードで!」

ガキン!

モリコーネの拳をフリントブレードで受け止める結利。
モリコーネ「たかが剣で我が拳を受け止められると思うな!」
結利「受け止める必要はない!」

ガキン!

フリントブレードの刃が外れる。
モリコーネ「なに!?」
結利「くらえ!」

ボン!

外れた刀身部が爆発する。爆発に巻き込まれるモリコーネ
結利「どうだ!」
にろく「まだわからん!気を抜くな結利!」

バッ!

爆風の中から姿を現すモリコーネモリコーネが結利に襲い掛かる。
結利「わわわ!」
にろく「結利!」

ガキン!

モリコーネ「ぬぅ!」
ゲイン「やらせはしない」
両腕の腕部ユニットでモリコーネの攻撃を受けとめるゲイン。
結利「ありがとうゲイン」
ゲイン「礼には及ばん」
にろく「『プラグオン』!」
地面へとプラグを指すにろく。

バリバリバリ!

プラグから走る電流が地面を伝いモリコーネへと襲い掛かる。

ビリビリビリ!!

モリコーネ「ぬぅ!」
モリコーネの体を流れる電流。
にろく「建物内なら電流はいくらでも確保できる。このまま感電させ気絶させる!」

ビリビリ!!

モリコーネの体を襲う電流。激しい電流に身動きをとるのもままならないモリコーネ
結利「さすがにろく!」
モリコーネ「ぐぅ…さすがに分が悪いか…」
にろく「おとなしく捕まるなら電流は解除する。さぁどうする?」
モリコーネ「ふふふ」
不敵に笑うモリコーネ
にろく「何がおかしい?」
モリコーネ「笑止!この程度で我をとらえた気になるなど!我が力見せてやろう!」

ピチョン!

ゲイン「なんだ?」
ゲインの顔に何かがあたる。
ゲイン「これは水?」
天井を見上げるゲイン。そこには火災用のスプリンクラーが設置されていた。

ポタ…ポタ…

スプリンクラーから水が滴る。
ゲイン「水漏れ…?」
結利「あっちのスプリンクラーも水漏れしている?」
結利が指さすほうを見ると部屋のほかのスプリンクラーからも水が滴っている。
ゲイン「故障か…いやまさか!」

ゴゴゴゴ!!

スプリンクラーの中から音が聞こえる。次の瞬間!

バシャァァン!

スプリンクラーが破裂し大量の水が部屋中に溢れ流れる。
にろく「なに!?」
結利「水!?」
モリコーネ「さぁともに痛みを分かち合おうぞ」
浸水した部屋でモリコーネに流れていた電流が水を伝いにろく、結利、ゲインへと通電する。

ビリビリ!

結利「きゃあ!」
ゲイン「ぐっ!」
にろく「まずい!」
モリコーネ「さて痛み耐えの持久戦と参るか?それとも…」
にろく「『プラグオン』解除!」
体を流れる電流が消える。
モリコーネ「賢明な判断だ。だがこれでそなたらの命運は決まった!『縛水』!」

ギュルルル!!

部屋をプールのように満たしている水がロープのように形成されていく。部屋中の水が無数のロープとなり3人に襲い掛かる。

バシン!

にろく「くっ!」
結利「うっ!」
ゲイン「ぬかった…」
電流によるダメージを受けた直後の攻撃に反応が遅れたことで、水のロープに捕らえられる3人。手足を縛られ身動きをとることもままならない。
モリコーネ「余計な問答は不要」

バシュ!

結利「んっ!」
3人の鼻と口を塞ぐように水のロープを巻き付けるモリコーネ
にろく「ごぼぼ…(息が…)」
モリコーネ「このまま気絶してもらう」
にろく「ごぼ…ごぼ…(このままでは…やられる…)」
水のロープに捕われた3人にはなすすべがない。
モリコーネ「意外とあっけないものよ。こやつらは無力化した。ニーノロータの元へでもむかうか」
3人に背を向け部屋を後にしようとするモリコーネ
結利「ご、ごぼぼ…!(く、苦しい!)」
ゲイン「ごぼ…(おい!起きろ!出番だぞ!)」

ズン!

モリコーネ「ぐっ!」
突如地面にうつ伏せに倒れるモリコーネ
モリコーネ「な、なんだ!?」
重い。体の上に何か重いものが乗っかっているかのようだ。なんとか顔を動かし自身の上にあるものを確認するモリコーネ
モリコーネ「なにやつ?」
そこにいたのは白髪の少女。ふわふわとその場に浮かんでいる少女はにこりと笑う。
ティスシス「ゲインたちを開放してもらうですの」
にろく「ごぼぼ!(あれは…レーヴェンズの!)」
結利「ごぼ!(なんであのこが!)」
モリコーネ「ぬぅ…(なんだこれは…この少女が我を押さえつけているのか。体が重い…まるで動かん!)」
ティスシス「早くしないとこのまま押しつぶしますのよ?」
モリコーネ「『縛水』!」

バシュ!

水のロープがティスシスに向かって襲い掛かる。

バシャン!

モリコーネ「なに!?」
水のロープはティスシスの周囲に壁でもあるかのように弾かれ、四散する。
ティスシス「そういうつもりであればこちらもそれ相応の対応をさせていただきますの」

ズズズズ!

どこからともなく身の丈以上の長さの長刀を取り出すティスシス。
ティスシス「いきますの」
長刀をモリコーネに向かって突き刺そうとするティスシス。
モリコーネ「やられはせん!」

バシュ!

四散した水が長刀を伝いながらティスシスの体を伝っていく。
ティスシス「なっ!」
モリコーネ「なんらかの防御能力を持っているようだが、攻撃の際の隙を見せたな」

バッ!

ティスシスの鼻と口を塞ぐ水。
モリコーネ「これで呼吸はできまい!そなたの奇襲も無駄に終わったな」
ティスシス「……」

ザシュ!

モリコーネ「なっ…」
モリコーネの体に長刀を突き刺すティスシス。
ティスシス「…」
ティスシスは顔色一つ変えずモリコーネへと攻撃を仕掛ける。
モリコーネ「なぜだ?息のできない状況で!」
ティスシス「ごぼぼ。ごぼ(私はもともと息をしていませんの。こんな攻撃無意味ですの)」

ザシュ!ザシュ!

次々と長刀を突き刺していくティスシス。
モリコーネ「ぬぉ!くっ…」

バシャン!

にろくたちを捕らえていた水のロープがただの水となりその場に広がる。
にろく「はぁ…はぁ…」
結利「た、助かったぁ」
ゲイン「よくやったティスシス」
ティスシス「お任せですの!」
モリコーネ「このまま…終わると思うな!」

ボゴォォン!!

周囲の水がモリコーネの元に集まる。水に飲まれ姿を消すモリコーネ
ティスシス「どこに行ったんですの?」

ボシュゥゥ!!

間欠泉のように噴き出す水。その中からモリコーネが姿を現す。
モリコーネ「もう遅れはとらん!神の与えられた力をみるがいい!」

to be continued

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最終更新:2020年04月06日 22:26