ディサイヴ「地縛民よ!我らが力を受けよ」
ディサイブ、レオン、ミリアが剣を抜く。
モリコーネ「そのような剣など!」
ガキン!
3人の剣を腕で受け止める
モリコーネ。
ディサイヴ「腕で剣を!」
モリコーネ「これが鬼人と化した我が力、常人の攻撃などこの身を通しはせん!」
レオン「くっ!これが人間の力なのか」
ミリア「鬼でしょ!」
モリコーネ「かっかっか!この程度の力で我の相手をするなどと大吹いたとは。笑止!」
ディサイヴ「くっ…(あれが奪われた今。我らに聖国の力は使えん…)」
モリコーネ「『縛水』!」
バシュン!
地面から湧き出る水がディサイヴたちの四肢を拘束する。
モリコーネ「これでそなたらは身動きをとれん」
レオン「くそっ…」
ミリア「体が…動かない!」
モリコーネ「そなたらの命運はここで尽きる!」
ギュルルル!
モリコーネの頭上に水が集まっていく。集まった水がドリルのように収束していく。
モリコーネ「この水撃がそなたらの命運を終わらせる」
ディサイヴ「くっ…力があれば…」
モリコーネ「その命を捧げよ!」
水のドリルがディサイヴたちに襲い掛かる。
ザシュ!
突き刺さる水のドリル。
ライアード「ごふっ…」
それは突如現れたライアードの体を貫いた。
モリコーネ「だれだ!?」
ディサイヴ「ライアード!?なぜおまえが…」
ライアード「お久しぶりです。あなたにこれをお返しにと」
スッ!
ペンダントを取り出すライアード。
ディサイヴ「それは!」
ライアード「くふふ。これはあなたにとっては喉から手が出るほど返してほしいものですよね。ではそのお望み通り…」
ブン!
ペンダントを投げてディサイヴに返すライアード。
ディサイヴ「どういう心境の変化だ」
ライアード「こちらにも事情というものがあるのですよ。では」
ブォン!
姿を消すライアード。
モリコーネ「なんだったのだ…やつは…」
ディサイヴ「ライアード(やつの目論見は読めん。だが今はそれを気にしている場合ではない)…これで反撃の準備は整った!我らが聖国の力を見せる!」
ギュォォン!!
ディサイヴを中心に光が展開する。
ディサイヴ「聖国を衛りし騎士よ!我が眷属とし、その力を手にせよ!」
レオン・ミリア「「メイネ・マシェト・フュア・ディン・ケーニヒ!(我が力は王のために!)」」
キュィィン!!
レオンとミリアの手の中に出現する聖器。
ミリア「聖鎌(せいれん)アダマス!」
レオン「聖剣エクスカリバー・セーベスト!」
モリコーネ「新たな武器を手にした程度で状況は変わらん!」
ディサイヴ「変わらぬかどうかはその身をもって知るがいい」
ミリア「アダマスの力を受けなさい!」
ブン!
アダマスを振るうミリア。
モリコーネ「無駄だ『縛水』!」
バシャン!
ザシュ!
モリコーネの体を切り裂くアダマスの一撃。
モリコーネ「なっ!?壁をすり抜けただと!」
ミリア「無駄よ。アダマスの一撃は狙った地点に撃ち込まれる。その一撃は何物にも防げない!」
モリコーネ「バカな!」
ミリア「まだまだいくわよ!」
ザシュ!ザシュ!
アダマスを連続で振るうミリア。
モリコーネの体が次々と切り裂かれていく。
モリコーネ「ば、ばかな…この私が」
レオン「聖剣の一撃で屠る!」
ジャキ!
エクスカリバー・セーベストを構えるレオン。
レオン「受けよ!聖剣の一太刀!」
ブン!
振るわれる一刀。
ズン!
モリコーネ「ぐはっ…」
レオン「終わりだ。散れ…」
ドゴォン!
激しい爆発が
モリコーネを包み込む。
レオン「これが聖国の騎士の力だ。その身をもって知れ」
~~
パン!パン!
ボゥ!
「やらせるか!」
ドゴォン!
何かがきゅっぱと
ニーノロータの間に割って入る。
ニーノロータ「なにやつ!?」
レイジ「こちらスパーダ2カスタム。地縛民特機戦力との戦闘に入る」
きゅっぱ「EGOの駆動鎧か!」
レイジ「こいつの相手は任せてもらおう」
ニーノロータ「駆動鎧というやつか。わが『縛炎』で燃やし尽くしてやろう!」
ゴォォォ!
炎がリベルタを覆いつくす。
ピーピーピー!!
警告音がリベルタの内部に鳴り響く。
『警告!内部温度上昇。これ以上の温度上昇は生命維持が困難になります』
レイジ「ならば。やつを叩き、これ以上の温度上昇を防ぐ!」
ブン!
ボシュゥ!!
炎の障壁を作り出し、D・ブレードを受け止める
ニーノロータ。
レイジ「炎の壁か!」
ニーノロータ「我が炎を抜けはせん!」
レイジ「リベルタではパワー不足。ならば!リオルさん!」
リオル『状況はこちらでも把握してるわ。マードック』
マードック『準備はできています』
リオル「ではASRU(アタック・スパーダ・リベルタ・ユニット)発進!」
マードック『発進!』
バシュン!
トレーラーから発進する3体のユニット。
レイジ「全ユニット合体だ!」
ガキン!ガキン!
各ユニットがリベルタへと合体していく。
レイジ「リベルタの真の力を見せてやる」
巨大なロボットを思わせる姿へと合体するリベルタ。
レイジ「スパーダMAX(マックス)!超合体駆動鎧(ちょうがったいパワードスーツ)デフィニティーリベルタ!」
ニーノロータ「合体だと!だが所詮見た目だけのこけおどしだ!」
レイジ「こけおどしかどうかはその身をもって知れ!」
キュィィン!!
デフィニティーリベルタの持つ剣にエネルギーが集中していく。
レイジ「超究極粒子断剣(デフィニティー・フルバスタースラッシュ)!!」
ブン!!
巨大な光に包まれた粒子の剣を振り下ろすデフィニティーリベルタ。
ボッ!
ゴゴゴゴ!!
~~
ガキン!
刃が外れる。だが…
ボゥゥ!!
突風により剣先が吹き飛ばされる。吹き飛ばされた剣先は空中で爆発する。
ジョルジュ「おもしろい武器だ。だが我には無意味」
結利「どうすれば…いいの」
ジョルジュ「ソナタの不運を呪いながらその命を閉じるがいい!」
結利「もう…手がない」
ブン!
結利に振り下ろされる拳。
ガキッ!
ジョルジュの拳が何者かに受け止められる。
ジョルジュ「なにやつ!?」
ロン「俺たちは影の存在」
ルージュ「カリナン公国の影の立役者とでも名乗っておこうかね」
結利「あなたたちは!」
ロン「この場は任せてもらう」
ルージュ「EGOにやられた鬱憤も十二分に晴らさせてもらうよ!ロン!」
ロン「『鎖国覇権の語り部(クディアクレイル・テイラー)』」
ヴン!
辺り一帯に展開される彼の舞台(フィールド)。
ジョルジュ「なにをした?」
ロン「それは自分の身で確かめるといい」
ジョルジュ「ふざけたまねを!」
結利へと攻撃を仕掛ける
ジョルジュ。
ジョルジュ「なんだ…!?」
ボコココ…
ジョルジュの体が変質していく。それはまるでオオカミのように。そして彼はベッドで眠りにつく。
ジョルジュ「な、なにが…」
結利「えっ!」
ボン!
結利は赤い頭巾をかぶりおばあちゃんの家に赴く少女へと姿を変える。
ロン「有名な話だろ。誰でも知っている」
おばあちゃんの家に入る結利。
結利「おばあちゃん。どうしておばあちゃんの口はそんなに大きいの?」
ジョルジュ「それはね(なんだ…自分の意思とは無関係に体が動く)」
口を開く
ジョルジュ。
ジョルジュ「お前を食べるためだよ!」
結利「きゃぁぁ!!」
バン!!
猟銃が
ジョルジュの体を貫く。
ジョルジュ「な…に…」
ルージュ(猟師)「役割を全うしな。これがロンの能力。物語の
登場人物として役割を与えられその役目を全うする能力。赤ずきんは有名な話だろう。オオカミは猟師に撃たれ絶命する。それがお前の与えられた役割だ」
ジョルジュ「ば…かな…」
ロン「僕の能力の世界ではその役割を全うする他に道はない。絶対の能力。お前はオオカミとしてルージュに撃たれた。それが事実だ」
ジョルジュ「こんなふざけた能力…ありえん…」
ロン「事実を受け入れるんだな」
ルージュ「お前の負けだ」
ジョルジュ「ば…かな」
~~
地縛神メハネス・セオス「…」
サフォー(神は顕現した。私は迫害されてきた地縛民を今この時代に開放する。争い無き世界。すべての武力を地縛神により排除し、我らが民が自由に住める世界を形成する。そのための力が私。そう。神なのだ!)
地縛民との激闘は始まる。地縛神と地縛民、その奔流を受け止められはしない。戦いの生末に待つ未来は。その末を知るものは誰もいない。
to be continued
最終更新:2020年04月27日 20:32