地縛征獣との激闘!神への道は!

バシュン!

激しい圧縮された水がキノとボルクを襲う。

キノ「僕の『オート・プロテクト』で」

バシン!

キノの『オート・プロテクト』で防がれる水弾。
ボルク「タウガスでの借を返させてもらうぜ!炎神全開!!」

ボゥ!!

全身に炎を纏うボルク。
ボルク「炎拳(えんけん)!」
炎を纏った拳でカルマート・カランに殴り掛かるボルク。
カラン「ギョルルル!!」
奇怪な鳴き声を上げ、上空へ口を向けるカラン。上空から降り注ぐ雨がカランの口に集まっていく。

シュィィン!!

カランの口の中から聞こえる音。直後!

バシュゥゥン!!

その口から圧縮された水がボルクに向かって発せられる。
ボルク「撃ち負けるか!!」

ゴン!

水流とボルクの拳が激突する。
キノ「ボルク!」
ボルク「俺の炎は水にも負けない!」

ゴゴゴ!!

水流を押し返すボルク。
ボルク「うぉぉ!!」
カラン「…」

フォン!!

カランの体が光り輝く。
キノ「なに!?」

バサッ!

カランの体から生える光の翼。
ボルク「なんだ…水圧が強く。くっ!」

ドゴン!

水流に負け吹き飛ばされ、地面にたたきつけられるボルク。
ボルク「急に奴の力が強く…」
キノ「あれが奴の本気ってとこかしら」
カラン「…」

ギュォォォ!!

カランの口に収束していく水。
キノ「またくるよ」
ボルク「ちっ!奴に勝つための策は思いつかない…」
キノ「どうするの?」
ボルク「真っ向勝負でいくしかない!」

「才子才に倒れる。己の力を過信すれば、待つのは敗北だ」

ボルクとキノの前に現れたのは…
キノ「あなたは?」
龍静「李龍静だ。君たちの力となろう。この水蛇を打ち倒す!」
ボルク「協力感謝するぜ!」
炎を纏うボルク。
龍静「火の能力か。僕とは相性がいいな」

ボゥ!

炎を纏う龍静。
ボルク「お前も炎の能力者か!」
龍静「そんなところだ。敵は必殺の一撃を放とうしている。それに向かい打つならこちらもそれ相応の力が必要だ」
ボルク「わかってるさ!炎神全開放!『オーバードライブ』!」

ボボボボ!!!

ボルクの周囲の空気が瞬時に蒸発するほどの炎が展開される。
龍静「やるな。僕も負けてはいられない!」

ダン!

地面に両手をつける龍静。その足元に魔法陣が出現する。
龍静「臨む兵、闘う者、皆 陣列べて前を行く」

ボシュゥゥ!!

魔法陣から炎が舞い上がる。地面に出現した魔法陣が炎とともに龍静の体を包み込んでいく。青い炎を纏う龍静。
龍静「火神纏翔(かしんてんしょう)!!」
ボルク「すげーな!青い炎か!」
龍静「くるぞ!」
カラン「…」

ガパッ!

口を大きく開くカラン。その口から今まで以上に圧縮された強力な水の弾が放たれる。
ボルク「うぉぉ!『炎神拳』!!」
両手で水の弾を受けとめるボルク。

ボシュゥゥ!!

ボルクの拳から伸びた炎が水の弾を包み込んでいく。

ボゥ!

水の弾が炎に飲まれ消滅する。
龍静「よくやってくれた!あとは任せてもらおう。大炎(たいえん)を持って焼き尽くす!」

バシュゥゥ!!

龍静の右手から現れる青い炎の剣。

ボゴォォォ!!

その炎の刀身は数十メートルはくだらない長さの炎となる。
龍静「炎帝神火(えんていしんか)・朱雀天翔剣(すざくてんしょうけん)!」

ボッ!

長大の炎剣をカランへ振り下ろす龍静。
カラン「…」
カランは口から水弾を放つ。

ジュゥ!

だがそれは龍静の炎剣にかき消される。

ゴッ!

真っ二つに両断されるカラン。その体は炎に包まれ、炭となり消滅していく。
龍静「決着だ」

ブン!

炎剣が消滅する。
ボルク「助かったぜ」
龍静「君の力あってこそだ」
キノ「これでこっちは片付いたね。みんなのほうは…」

~~

ナル「炎を纏う虎か」
メルト「とっても強そうですよ!」
にろく「意思を持つ石像。厄介な相手だな」
アニマ「…」

ゴォォォ!!

炎を纏うカルマート・アニマがにろくたちの前に立ちはだかる。

バッ!

アニマがにろくたちに襲い掛かる。
ナル「『土固賽(トゥグゥサイ)』」

地面から土がアニマを覆うように形成されていく。

ボゴン!

だがそれはすぐに破壊されてしまう。
ナル「だめか」
メルト「『閃光弾(シャングァンダム)』」
光の弾を放つメルト。

ボシュ!

だがそれもアニマを覆う炎に搔き消される。
にろく「ナルたちの魔導でも止められないか」
ナル「くるよ!」

バッ!

アニマの突進を避ける3人。
アニマ「…」

グッ!

アニマは地面を蹴りすぐに3人へと再び突進する。
メルト「わわわ!また来ますよ!」
ナル「メルト!あれをやるよ!」
メルト「は、はい!」
2人は背中合わせのままそれぞれ左手と右手で剣をアニマへと向ける。

シュゥゥ!!

ナルの宝剣に水が渦巻く。

ボォォ!!

たいしてメルトの剣には炎が渦巻く。
ナル・メルト「混成魔導!『前后火焰水(チェンホウ・ヒュアエンシュイ)』!!」

バシュン!

二人の剣から炎と水が渦巻き、アニマを包み込んだ炎と水の渦が取り囲む。水の球体へととらえられるアニマ。
ナル「これで!」
アニマ「…」

フォン!

アニマの体が光り輝く。
メルト「なんですか!?」

ビキキキキ!!

水の球体にヒビが入っていく。
ナル「まさか!」

バキン!

球体が壊れ中から、光り輝くアニマが姿を現す。その身は激しく炎が包み込む。
メルト「私たちの混成魔導が!」
にろく「あれがこいつの真の姿か」

ジャキ!!

アニマの背中に光の翼が生える。
ナル「混成魔導も効かないなんて…」
にろく「いちかばちか…」
何か策があるのだろうかにろくは覚悟を決めたようにナルたちの前に出る。
にろく「俺が行く!」

バッ!

走り出すにろく。
ナル「にろく!」
にろく「俺の能力がどこまで通用するか…試させてもらう!」
アニマの眼前に立ちはだかるにろく。
にろく「いくぞ!『プラグオン』!」
プラグをアニマの足元へさすにろく。
にろく「奴の炎を俺の能力で!」

ギュゥゥン!!

にろくのプラグに吸い込まれていくアニマの炎。だがアニマの発する炎は膨大。その炎は吸い込まれながらもまだ放出されている。
にろく「負けるわけには!うぉぉぉ!!」

ギュゥゥン!

アニマの炎を吸い尽くすにろく。
にろく「はぁ…はぁ…やったぞ」
アニマ「…」
アニマはにろくへと狙いを定める。
ナル「これで奴を守る炎は消滅した。さすがだねにろく」
メルト「今度は私たちの番です」
宝剣を重ねる二人。
ナル「メルト!風の魔導を!」
メルト「はい!」
宝剣の先に集まる周囲の水分と風。
にろく「俺も混ぜてもらうぞ」
自身の右手をかざすにろく。その手からはアニマから吸い取った炎が放出されていく。
ナル「水、風、炎。三つの力を一つに!」

ゴゴゴゴ!!

交わる炎と風と水。
ナル「いくよ!」
メルト「はい!」
にろく「あぁ!」
ナル・メルト・にろく「プラグオン混成魔導!三位一体(ディーサンミン)!爆轟封起(バォフゥオン)!!」

バシュン!

混ざりあった炎と水と風がアニマを包む。

ビキキキ!!

風に混じった水がアニマの体を削る。そしてそこに混じった炎がアニマの体を燃焼させていく。
アニマ「…」
崩壊していくアニマの体。次第に細切れになりながら消滅していくアニマ。
にろく「これが」
ナル「僕たちの」
メルト「力です!」

バシュゥン!!

塵となり消滅するアニマ。
メルト「やりましたね!」
ナル「みんなのほうが心配だ」
にろく「俺たちも急ぐぞ」

~~

ツバメ「この石像…私一人でどうこうできる相手ではないわね」
アマービレ「…」
カルマート・アマービレと対峙するツバメ。

バサッ!バサッ!

翼を羽ばたかせるアマービレ。
ツバメ「なに…なんだか眠く…」
睡魔がツバメを襲う。
ツバメ「このままじゃあ…」
アマービレ「…」
アマービレはツバメへと狙いを定め、飛び掛かる体制をとる。
ツバメ「ま…ずいわね」
睡魔に抗うツバメ。だが体は言うことを聞かない。
アマービレ「だ…め」

「ライトニング・ボルト!」

ドゴォン!

上空から放たれた雷がアマービレを襲う。
ツバメ「こ…れは」

ザッ!

ツバメの前に立つ二人。
スライ「よう。久しぶりだな」
トニー「なんとか間に合いましたね」
ツバメ「あなたたち!」
トニー「この石像の相手は任せてください!」
スライ「よーし!いくぞトニー!」
トニー「はい!ライトニングボルト!」

ドゴォン!

スライとトニーの体に落ちる雷。

ビリリリ…

二人はそれぞれに雷を身に纏う。
スライ「シャイニーマジック『ライトリアイランス・ボルトウェア』!」
トニー「『ライト・リアイランス』!」

バチチチ!!

スライ「速攻でケリをつける!」
トニー「いきます!」

バッ!

雷を纏った二人は目にもとまらぬ速さでアマービレへと攻撃を仕掛ける。

ダン!ボゴッ!

2人の目にもとまらぬ連撃がアマービレへと撃ち込まれる。
スライ「くらえ!」
トニー「はぁぁ!」
同時に蹴りを打ち込む二人。

ドゴォォン!!

地面へと吹き飛ばされるアマービレ。
スライ「どうだ!」
トニー「やりましたね!」
ツバメ「さすがね。二人とも」
アマービレが倒されたことにより睡魔から解放されたツバメ。

ドゴン!

アマービレが地面から這い上がる。
アマービレ「…」

キュィィン!

アマービレの体が光り輝く。

ガシュン!

アマービレの体から光の翼が生える。
ツバメ「まだくるの」
スライ「今の一撃を受けても倒れないか」
トニー「だったら!」

バッ!

両手を重ね前へと突き出すトニー。
スライ「これでいく!」

ガッ!

トニーの両肩を掴むスライ。

ジジジジ!!

スライの体を纏う電流がトニーの手元へと集約していく。
トニー「僕たちの…兄弟の力を!」

ビリビリビリ!!

二人の体を覆っていた電撃がトニーの手元に集約する。
スライ「見せてやれ!トニー!」
トニー「はい!貫け!『サンダーボルト・パルスウェイブ』!!」

ボッ!

高密度の光球がアマービレに向かって放たれる。兄弟二人を覆っていた電撃すべてが集約されたその光球は触れればどうなるかは一目瞭然。

フッ!

アマービレの体に触れる光球。その瞬間!

カッ!

辺り一面があまりの光の強さに一瞬暗闇に包まれる。
アマービレ「…」

ボン!ボン!

アマービレの体が次々と膨張崩壊していく。
トニー「これが」
スライ「俺たちの力だ!」

ボゴォン!!

爆発し、霧散するアマービレ。
ツバメ「さすがね。助かったわスライ、トニー」
スライ「いいってことよ」
トニー「みんなはあの巨大な天使の石像の元へ向かったんですよね。僕たちも行きましょう!」

~~

レオン「地縛民とやらも大したことはなかったな」
剣を納めるレオン。
ミリア「まだあの地縛神とかいうやつがいる限り戦いは終わりではないわ」
ディサイブ「そうだ。気を抜くのはまだ早いぞレオン」
レオン「はい。そうですね」

「かっかっかっ!」

縛炎の中から聞こえる声。それは…
モリコーネ「これほどの力を持つとは想定外だ…」
体から血を流しながらモリコーネが現れる。
ディサイブ「なに!?」
レオン「まだ生きているか!」
ミリア「なんてタフなの!」
モリコーネ「我らの真の力を開放する!そなたらの命運はここで尽きよう!身業(カーヤ・カルマ)!」

ビキビキビキ!!

肉体の傷が修復し、巨大化していくモリコーネ。
ディサイブ「なんだこれは!」
レオン「これがこいつの真の姿なのか」
モリコーネ「さーて。改めて死闘を始めようか。今度はそなたらの死する姿をこの眼に見せてもらおう!」

~~

ゴゴゴゴ!

光と煙に包まれた中から姿を現すのは…

ニーノロータ「ぐぅ…」
レイジ「仕留めそこなったか」
きゅっぱ「まだ生きてるのかい」
ニーノロータ「そなたらごときに!この力を使うとは不服だが!身業(カーヤ・カルマ)!」

ビキビキビキ!!

ニーノロータの体が巨大化していく。その体の傷も修復していく。
きゅっぱ「巨人!」
レイジ「なんだ!?」
ニーノロータ「露と消えよ!神に歯向かう愚かな人間どもよ!」

~~

グググ!

猟銃に撃ち抜かれた頭を上げるジョルジュ
ロン「なっ!まだ生きて!」
ジョルジュ「身業(カーヤ・カルマ)」

ビキビキビキ!!

ジョルジュの体が巨大化していく。
ルージュ「巨大な鬼…」
ロン「まさか…僕の能力で倒せないなんて」
結利「ど、どうするの!?」
ジョルジュ「ふはは!先ほどの礼はさせてもらう!地縛卆(じばくそつ)の力その身をもって知るがいい!」


to be continued

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最終更新:2020年04月28日 20:19