闘うものたち!異獣からミストラルシティを守れ!

~ミストラルシティ~
謎の生物「がぉぉぉ!!」
男性「ひぃぃ!」
女性「きゃぁぁ!」
ミストラルシティに突如現れた謎の生物たちの前に逃げ惑う人々。
「いきますよ!」
「あぁ!」
謎の生物たちの前に2人の男性が立ちはだかる。
「くらえ!『ライトニングボルト』!」
男の掛け声とともに空から雷が降ってくる。雷は次々と謎の生物たちを倒していく。
「シャイニーマジック!フォース・キャリア!」
もう一人の男は無数の光の結晶を作り出す。そしてその結晶を謎の生物たちへと打ち込む。
2人の男により次々と倒されていく謎の生物。そうこの2人は
スライ「よし!」
トニー「さすがですね、スライ!」
スライとトニーだ。喫茶かざぐるまの上の階に道場を構える果倉部道場。その道場で修業を重ねる双子の兄弟。オリジンとの戦いにも参加した名うての2人だ。
スライ「だがこいつらはいったいなんなんだ」
トニー「わかりません。こんな生き物はみたことがないです」
得体のしれない生物の襲来に驚きを隠せない2人。
スライ「正体はわからないがこいつらはこの街の人々を襲っている」
トニー「えぇ。そんな生物を放っておくわけにはいきませんね!」
2人は駆けだす。ミストラルシティに現れた謎の生物たちを駆逐するために。

~~~

十也「はぁぁ!」
十也は結利の力で作られた槍を振るう。
謎の生物「ぐぎゃあぁ!」
謎の生物は悲鳴を上げ倒れる。十也の前には無数の謎の生物が立ちはだかる。
結利「どっから現れたのこいつら!?」
十也「ちっ!1体だけじゃなかったとは…」
結利「このままじゃあ…」
十也(俺の能力は通用しない。それに…)

ズキッッ

十也「ぐっ!」
十也の腹部に痛みが走る。先ほどの生物との戦いで噛みつかれたときに負ったダメージだ。
十也(結利は戦い慣れしていない…。本当にやばいかもしれないな…)
謎の生物「がぉぉ!!」
十也たちに襲い掛かる謎の生物。
十也「くっ!うっ!」
攻撃態勢を取ろうとする十也だが腹部の傷が痛み反応が遅れる。
結利「十也!」
十也「や…やばい!」
大きく口を開き2人に襲い掛かる謎の生物。2人は終わりを覚悟する。

ドゴォン!

ものすごい銃声が響く。

十也「な…なんだ!?」
目の前の謎の生物は顔面を吹き飛ばされ倒れている。
結利「いったいなにが…」
謎の生物「がぉぉ!」
状況が呑み込めない2人を残りの謎の生物たちが咆哮を上げ襲い掛かる。

バン!バン!バン!

先ほどとは違う銃声だ。謎の生物たちは銃撃を受けてひるんでいる。
EGO隊員「いくぞ!全員突撃!」
EGO隊員たち「うぉぉ!」
ミストラルルシティのEGOだ。彼らが救援に現れたのだ。謎の生物に銃撃を浴びせる隊員たち。しかし謎の生物は怯みはするが決定打にはならない。
EGO隊員「くっ!」
???「俺がいく」
突如EGO隊員たちの間から一人の男が割って入る。その男はジャケットを身にまとい、その服の各所には様々な小さな装備がじゃらりと装着されている。その手にはアーミーナイフが握られている。
十也「あんなナイフ一本で?無茶だ!」
あの生物と戦った十也にはわかる。そんなナイフで倒せるような甘い敵ではないことが。
謎の生物「がぉぉ!」
謎の生物はジャケットの男に襲い掛かる。
結利「危ない!」
ジャケットの男は生物の攻撃をぎりぎりでかわす。続けて攻撃をしてくる謎の生物。
十也(さっきの攻撃はぎりぎりでかわしていたが…このままじゃ)
しかし十也の予想に反して男は生物の攻撃をすべてぎりぎりでかわし続ける。まるで相手の攻撃がすべて来る位置がわかっているかのように。
EGO隊員「す、すごい!」
十也「あいつ…ぎりぎりでかわせているんじゃない…わざと最小限の動きで攻撃をかわしているのか…」
男の無駄のない動きにあっけにとられる十也。
???「遅いな。今度はこちらのターンだ!」
アーミーナイフを構える男。男は謎の生物を見据える。その眼は瞬きもせず得物を捉えている。
???「いくぞ」
男は地面を蹴り、飛び上がる。そのまま回転しながら生物の頭にアーミーナイフを突き刺す。
謎の生物「ぎゃぁぁ!!」
雄たけびをあげ苦しむ生物。その直後、謎の生物はその場に倒れ黒い霧となり消滅する。
???「こいつらの弱点は頭部だ!そこを狙え!」
EGO隊員「はっ!いくぞ!」
EGO隊員たち「うぉぉ!」
士気が上がり謎の生物たちに立ち向かうEGO隊員たち。
十也「あんたは…いったい?」
???「おれか?おれはたまたまこの場所に居合せただけだ。訓練の指導できたはずが、こんなことになるとはな」
結利「訓練の指導?」
???「あぁ。俺は…」
謎の生物「がぁぁ!」
男の背後から2体の生物が襲い掛かる。男は生物の方をみようともしない。

ドゴォン!ドゴォン!

銃声の轟音が響く。2体の謎の生物は頭部を吹き飛ばされ消滅する。
十也(今の銃声。あのビルの方から聞こえたぞ?)
十也が聞いた銃声の発したビルの屋上。そこには人影が見える。
十也(でもあのビル…ここからかなり距離があるぞ!?あの距離からこの生物の頭を狙ってあてたのか!?)
???「さすがだな、R2(あーるつー)」
男は耳に付けたインカムで誰かと会話している。その相手が先ほどの狙撃手なのだろうか?
???『あったりまえじゃない!私がそんなデカブツ外すわけないでしょ!』
インカムからは女の声が聞こえる。
???「そうだな。対象の殲滅はまだ終わっていない。気を抜くなよ」
???『ラジャー!まっかせておいて!』
???「そういえば、話の途中だったな。俺はEGO特殊部隊『R部隊』の隊員レイジだ」
結利「R部隊?」
レイジ「今はくわしく説明している暇はなさそうだ。気になるなら後でここのEGOのやつにでもきいてくれ」
レイジは他のEGOの隊員とともに謎の生物に立ち向かっていく。
十也「くっ(今の俺では足手まといだ。ここはあいつらにまかせるしかないか…)」


~~~
ツバメ「まさか…こんなことが…」
路地裏から出てきたツバメたち。そこに広がる光景は目を疑う者だった。街中を暴れまわる謎の生物たちとそれと戦うEGOの隊員たち。
ナル「こんなにいるなんて」
にろく「ひるんでいる暇はない!EGOの隊員たちと協力して奴らを倒すぞ!」
ディック「あぁ!」
ミストラルシティ各所で行われる謎の生物との激闘。EGOの隊員たちとオリジンに立ち向かった者たちは力を合わせ謎の生物たちを撃退していく。

~EGOミストラルシティ支部~
ネオ「戦況は?」
ネルティア「はい。各地の謎の生物たちは次第に数が減ってきています。この調子でいけば…」
ネオ「よし!なんとかなりそうだね。」

~~~
スライ「よし!これでここいらの奴らは片付いたな。」
トニー「ですね」
周辺の謎の生物を片付けたスライとトニー。

ゾクッ!

スライ「なんだ!?」
突如強力な殺気を感じるスライ。殺気を発している方を見るとそこには
???「………」
白い仮面を身に着けた細身の男が立っていた。
トニー「だれです?」
白仮面「さすがだな。これだけの数の未元獣(みげんじゅう)を退けるとは」
スライ「未元獣?この化物たちのことか?」
トニー「おかしいですよ、スライ。この化物のことを知っているということは…こいつ」
スライ「そうか。おまえがこの化物たちをけしかけたってことか!」
白仮面「だとしたら…どうする?」
スライ「きまってるぜ!」
トニー「あなたを倒します!」
白仮面「ふふふ。」
不敵に笑う白仮面。
白仮面「その意気はよし。だがそなたらの力で我を止めることができるかな?」
スライ「なめやがって!シャイニーマジック!フォースキャリア!」
光の結晶を生成し飛ばすスライ。無数の光の弾丸が白仮面を襲う。
トニー「ライトニングボルト!」
直後雷が白仮面へと直撃する。
スライ「よし!」
トニー「これで!」
勝利を確信する2人。2人の攻撃をまともにくらった白仮面。無事なはずがない。
白仮面「これがそなたらの実力か?」
しかし2人の予想に反し白仮面は無傷だ。確かに攻撃を喰らっていたのに。
スライ「どういうことだ!?」
白仮面「今度は我の一撃を受けてもらおうか」
白仮面は背中に背負った鞘から剣を取り出す。2人はそれを見て驚く。
トニー「えっ!?」
スライ「なんだ、あれ?」
その剣には刃がない。つかの部分と持ち手の部分しか存在しないのだ。
白仮面「我の一撃受けられるかな?」
男は両手で剣を持つ。すると剣の刃が生成されていく。その形は大剣のようになる。
スライ「何もないところから剣が!?」
白仮面「神涜(かんとく)の大剣ディス=エクスペリエンス」
トニー「あの剣は!?」
トニーは生成された剣を見て驚愕する。その剣には見覚えがある。
白仮面「くらうがいい!」
細身の体から凄まじい速度で繰り出される大剣の横なぎ。
スライ「くっ!シャイニーマジック!」
白仮面「無駄だ!そなたの能力は発動させない!」
スライ「ぐっ!(能力が発動しない!?)」
白仮面の強烈な大剣による横なぎを受けるスライ。その体は激しく吹き飛ばされる。
トニー「スライ!」
スライ「がはっ!」
トニー(スライの能力が発動しなかった…それにあの大剣…もしや)
白仮面「さぁ!次はそなたの番だ!」

スライとトニーの前に現れた謎の白仮面。謎の生物を知る素振りを見せるこの人物はいったい…

to be continued

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最終更新:2016年11月19日 00:45