ネオ「かかってきなよ」
ウルズ「言われなくても!」
ネオに殴り掛かるウルズ。
ネオ「単調な攻撃だ」
だがやはりネオには攻撃が当たらない。
十也「うぉぉ!」
赤く輝く鎧に身を包む十也の攻撃がネオに繰り出される。
ネオ「くっ!」
ネオの体をかすめる十也の槍。
ウルズ「十也の加速した攻撃ならいける!やつの反応速度を上回っている!」
ネオ「アカシックレコードに触れた影響で発展した僕の反応速度を上回るなんてね…」
ネオ(ジャーデ)はアカシックレコードに触れることで膨大な知識を得た。その影響か彼は物事に対する思考速度が尋常ではなく早くなっている。
思考速度の超加速により大抵の攻撃ならば、攻撃を認識した瞬間に体を反応させ避けることが容易なのだ。だが…
十也「まだだぁ!」
連続で突きを放つ十也。
ネオ「ちっ!」
ネオの反応が間に合わない。体をかすめる槍。コードCBTにより加速した十也の攻撃はネオを追い詰める。
ウルズ「行け!十也!」
ネオ「ふ~仕方ないね。ユナヴォイド!コード・リライト!」
『強制認証プログラム発動』
十也「なんだ?」
十也の鎧から機械音声が発せられる。
ネオ「コードCBTをデリート」
『……承認しました。コードCBT。作動プログラムを消去します』
十也の鎧から輝きが消えていく。
十也「なんだ!?」
ウルズ「何をした、ネオ!」
ネオ「ユナヴォイドに搭載されているシステム、コードCBTを消去させてもらったよ。これでヘレティス2はコードCBTを使用することができない」
ウルズ「そんなことが…!」
ネオ「できるにきまってるじゃない!その鎧を造ったのは僕なんだからさ!」
十也「コードCBTが使えない状態でネオに攻撃をあてれるのか…」
ネオ「無理無理!君たちごときが僕を倒すことなんてできないのさ。さ~て今度はこちらからいくよ!D・Eランス!」
ネオの手の中からエネルギーで形成された槍が出現する。怪しく紫色に光る槍。
ネオ「君たちに受けきれるかな?」
槍を構え十也とウルズに迫るネオ。
ウルズ「ちっ!」
左腕を構えネオの槍を防御しようとするウルズ。
ネオ「いくよ!」
ザシュ!
ウルズ「なっ!」
切り落とされるウルズの左腕。
十也「ウルズ!」
ネオ「よかったね~ヘレティス1。それが生身の体だったら大変なダメージだっただろうに」
ウルズ「なんて切れ味をしてやがる…」
ネオ「まだまだいくよ!」
再びウルズに対し槍を振りかざすネオ。
ガキン!
ネオ「ほぉ」
十也「くっ!」
ネオの槍をブレオナクで受け止める十也。
ネオ「その槍…D・Eランスを受け止められるのか…だ・け・ど!」
十也「うっ!」
ネオの力に押される十也。
ウルズ「十也!」
ネオ「このまま押し切ろうか」
十也「やられるかよ!」
ネオの攻撃を受け流す十也。
ネオ「あっ」
バランスを崩すネオ。
十也「ここだ!」
その隙に槍をネオ目がけて突き刺そうとする十也。
ネオ「なんてね♪」
D・Eランスの刃に当たる部分が持ち手から離れ空中に浮かぶ。
ウルズ「なに!?」
ザシュ!
十也「なっ…」
十也の鎧に突き刺さる刃。
ネオ「ざんね~ん。おしかったねぇ」
十也「ぐっ…」
膝をつく十也。D・Eランスによる攻撃は鎧を貫通し十也の体へと突き刺さっていた。
ネオ「能力も十分に使いこなせていない君では僕を倒すなんて夢のまた夢だよ」
十也「俺の…能力だと…」
ネオ「そうさヘレティス2。君は自分の能力を理解すらしていない。」
ウルズ「十也の能力…」
ネオ「冥途の土産に教えてあげよう。ヘレティス2、君の能力は未元粒子の制御だ」
十也「未元粒子の制御…」
ネオ「そう。だけど君はその力を断片的にしか使用しきれていない。」
ウルズ「未元粒子は能力の源だとお前はいった。十也の力はいったい…」
ネオ「今のヘレティス2にできるのは物質の粒子化及び粒子化した物体の再構築ぐらいが限界なんじゃないかな」
十也「それが俺の能力…」
ネオ「一つ付け加えるなら君の加速。あれは未元粒子を爆発させ推進剤として使用した結果の力だ」
ウルズ「十也の力が未元粒子の制御だというなら、能力の源である未元粒子を制御できるということか?」
ネオ「理論上はそうなんだけどね。現実そううまくはいかないものなんだよ。現にヘレティス2はそれほどの力を発揮できていない」
明かされた十也の能力。それは未元粒子の制御操作だった。
ネオ「能力を扱いきれていないヘレティス2。お前は所詮失敗作ってことだよ」
十也「俺が失敗作だって?」
ネオ「だってそうだろ。君たちを造った僕の望む出来ではなかったのだからね」
ウルズ「十也!そんなやつの言葉に耳を貸すな!」
十也「おれは…」
ネオ「君は特殊な鎧をまとわなければ能力による負荷が大きすぎて粒子化と再構築以外の能力をまともに使うこともできないからね」
パチン!
指を鳴らすネオ。
ネオ「コード・リライト。ユナヴォイド、イニシャライゼーション」
『…承認。全機能停止します』
バシュ!
十也の鎧が外れ地面へと落ちる。
十也「えっ!?」
ネオ「ユナヴォイドの全機能を停止した。これで君は能力もまともに使うこともできない」
~~~
バシュ!
フルゴラから放たれる小型ミサイル。
スライ「くっ!」
トニー「危ない!」
小型ミサイルを何とかかわす2人。
ネルティア「ブレード展開…」
フルゴラの手の甲から突き出す刃。
スライ「こっちの攻撃は効きはしない」
トニー「それに私たち2人ともそろそろ限界が近いです…」
度重なる戦いに2人の体はボロボロだ。
ネルティア「対象を破壊する…」
2人に迫るフルゴラ。
トニー「ぐっ…!」
背中に激痛が走るトニー。ドーヴァの攻撃により負ったダメージだ。
スライ「トニー!」
フルゴラの凶刃が2人に迫る。
スライ「くそぉ!」
ガキン!
???「だいぶ大変なことになっているみたいだな」
フルゴラの刃を受け止める双剣。
スライ「おまえは!」
トニー「無事…だったんですね!」
リョウガ「あとはまかせな!」
ディック「うおぉ!」
フルゴラに飛び蹴りをくらわせるディック。
ディック「いっ…てぇ!!」
スライ「ディック!そいつに生身の攻撃は通用しない!」
ディック「な、なるほどね…そんじゃあ」
リョウガ「やるか、ディック?」
ディック「はぁぁ…!」
目を閉じ集中するディック。
リョウガ「来たきたぁ!」
フルゴラのパワーを押し返すリョウガ。
トニー「す、すごい!」
リョウガ「いくぜ!」
ネルティア「くっ…システム作動」
スライ「まずい!D・Eキャンセラーが来るぞ!」
ザシュ!
切り落とされるフルゴラの右腕。
リョウガ「どんな技だろうが、やられる前にやってしまえば!」
ネルティア「ぐっ!」
リョウガ「おらおら!いくぜ!」
フルゴラを圧倒するリョウガ。
ネルティア「そんな…」
リョウガ「こいつで止めだ!」
リョウガの一撃がフルゴラを切り裂く。砕けるフルゴラ。
スライ「生身の状態なら!」
トニー「私たちでも!」
スライとトニーの拳による一撃がネルティアに撃ち込まれる。
ネルティア「ぐ…はっ」
ドサッ
倒れるネルティア。
ディック「よし!」
スライ「あとは…」
トニー「えぇ」
~~~
アポロン「はぁぁ!」
大剣による一撃がフルゴラへと繰り出される。
ネルティア「あたらん」
それを避けるネルティア。
にろく「やはりアポロンといえどもあれだけのダメージを受けていれば…」
ヴァ―ダンドとの戦いで受けたダメージは大きい。アポロンといえどもそんな状況では動きが鈍くなってしまう。
アポロン「はぁ…はぁ…」
息を切らすアポロン。
にろく「一瞬でも奴に隙ができれば…」
???「その役目任せてもらうぜ」
突如フルゴラに対し、飛び蹴りが放たれる。
ボルク「か、かてぇ!」
アポロン「ボルク!」
ボルク「ようアポロン!」
にろく「無事だったんだな」
ボルク「当たり前だろ!にしてもこの駆動鎧なんて硬さだよ!」
アポロン「奴に隙さえ作れれば勝機はある…だが今の我々では…」
ボルク「だったら俺に任せな!うぉぉ!」
炎を纏い突撃するボルク。
ネルティア「攻撃する」
フルゴラの両手のブレードがボルクを襲う。
ボルク「ぬぉぉ!!」
ブレードの攻撃を耐えようとするボルク。だがそんなことはできるわけもなく…
ボルク「だ、だめだ…だが役目は果たしたぜ!」
アポロン「これだけ引き付けてもらえば十分だ!」
アポロンの大剣がフルゴラにたたきつけられる。態勢を崩すフルゴラ。
にろく「プラグオン!」
フルゴラへと差し込まれるプラグ。
にろく「コンプリートだ!」
機能を停止するフルゴラ。
ネルティア「くそっ!」
フルゴラの中から出てくるネルティア。
ボルク「おらぁ!」
ボルクの鉄拳がネルティアに繰り出される。
ネルティア「がっ!」
気を失い倒れるネルティア。
ボルク「おし!」
にろく「なんとかなったな」
アポロン「あとは…」
ネルティアを倒した一同。残る敵はネオ一人。
全ての元凶であるネオを倒すべく一同は残る力を振り絞る。
そしてユナヴォイドを完全に無効化された十也。彼はどうネオに立ち向かうのか。
to be continued
最終更新:2017年01月03日 18:45