定義とか
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- パソコンに文章を入力する方法のひとつです。通称飛鳥配列。
- かなを一文字ずつ入力する方法なので、「かな入力」に分類されます。
- 親指位置にあるキーを「シフト」キーとして用いるので、「親指シフト方式」に分類されます。
- ハードウェアは特に必要ありません。パソコンに付属している普通の日本語キーボードで十分です。
- 専用のソフトウェアが必要です。
特徴
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- 単純明快な設計
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- 一つの動作で一文字を入力します。
- 「文字」のキーと「シフト」のキーは「だいたい一緒に」押します。このときに生じる時間差は、ソフトウェアが吸収します。
- 細やかな設計
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シフトを利用するカナ入力の場合、シフトの使用比率やシフト機構を変えることにより、配列特性はかなり大きく変化します。飛鳥ではその均衡点を探り、一つ一つの指の動きに対して仔細な実地検討が加えられています。
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たとえば「@」キーの場合を見てみましょう。「@」には「へ」と「ご」が割り当てられています。「ご」は「へ」の倍近くも多く出現するので、「シフトを減らした方がよい」という観点に立つならば、「ご」は無シフトに割り当てることになります。しかし飛鳥では打ちやすさを考慮した結果、あえて「ご」をシフト側に、「へ」を無シフトに割り当てています。
- 他にも全体的にシフトを多め(50%程)に使うことによって、集積度を上げています。これにより手指の移動が少なくなります。
- 連続シフトを使えばシフトキーを連打する必要がありません。
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打鍵の邪魔になる位置のキーをできる限り使わないようにすることで、運指に迷いがなく軽やかです。親指が安定するので連続シフトに適しています(後述)。
- 「Shift」キーを押しながらだと英字を入力することができます。
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- 左手よりも右手を良く使います。
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- 製作者は右手のほうが器用に動くため、右手のほうが器用に動く人にとって使いやすい入力法を作ってきました。
- 両手に均等に仕事を割り振ると、高速打鍵の際、利き手の速度が反対の手を追い越してしまうことがあります(※これは現時点では「推測」です。練習過程で、これが事実か否かを各自ご確認いただくようお願いします)。飛鳥はこの現象を解決しつつ利用します。
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両手に対して仕事を均等に割り振ると、「遅いほうの手で入力する速度」が入力作業全体のパフォーマンスを決定し、早いほうの手で入力する速度が十分に生かされない可能性もあります(一般に、これは習熟していくことによってのみ(努力によってのみ?)解消されますが、飛鳥はこの問題を設計側で解消しようとしています)。
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遅いほうの手で入力する作業量と、早いほうの手で入力する作業量のバランスを適切に設定すると、片方の手にのみ極端な負担や要求をすることなく文字入力ができるため、結果として「素早く入力すること」と「疲れずに入力すること」を両立させることができる可能性があります。
- 同じく作者は、左手のほうが器用に動くかたのためのレフティ飛鳥を提案しています。
- おしっぱなしシフト機構(通称「連続シフト」)に特化しています。
- シフト側の文字が連続する場合でも、シフトキーの押しっぱなしで楽に打てます。連続シフトに特化することで、シフトを叩く回数が抑えられます。
- 96個のカナは、それぞれ連続シフトになりやすい3つのグループ ── シフトなし、右シフト、左シフト ──
へと振り分けられています。慣れていくに従い、「続けて何度もシフトを押す」という無駄な操作は省略して、「親指でキーを押したまま文字キーだけを押していく」操作が身につくようになります。
- 無理に全てを連続シフトで打とうとする必要はありません。入力速度が上がるにつれて、必要に応じて連続シフトする部分を増やすといいでしょう。
最終更新:2007年07月28日 10:50