投資信託にだまだま本をさらっと読んだ。反論本かと思ったけど、倹約、貯蓄に多くのページが割かれており、特に目ぼしい所はない。
日本株式に長期運用は通用しない云々:そりゃバブルの高値からすりゃ4割になるわ。期間の取り方によって何とでも言える。
新興国株おしだけど、政情、流動性、イベントリスクなど十分勘案した上で手を出すものであって、お金を増やすコツとして安易にあげるのは危険。
アドバイザリー・フィー、コスト
手数料を取ることにいろいろ言い訳というか理由付けをしてる。サービスを受けるためのコストは必要、と。
アドバイザーを使ったことないけど、よく言われてるのはアドバイザリーフィー云々よりも販売手数料と信託報酬が高く、そのコストとリターンが見合ってない、ってことだよね。
ファンドそのもののコストと、アドバイザリーの正当化がごっちゃになってるような。
投資信託ってのはあくまで箱でしかないので、大事なのは、まず中身。そして誰がどのように出し入れするか。そしてそれにどのくらいコストがかかるのか。
まず始めに何をどのくらい買うかのポリシー決定があって、株を買うなら現物を自分で絞って買うのか幅広く買うのか、自分で分散するのは大変なのでファンドにするのか。
ファンドにするなら、「優秀な」マネージャーをコストをかけて使うのか、パッシブで済ますのか。その中でコストにみあう効用が得られるのはどれか。
そういった段階的な意思決定の中で選択肢の1つとして投資信託があるわけで、それ自体がどうこういう話ではない。だが、コストにとてもみあうとは思えないファンドが乱発されてきたのは事実だ。
ケーススタディ
だまだまのケーススタディBすげぇ、、334万円の総資産のうち300万円をリスクポート、しかも株と海外債券半々とか、、鬼だ。しかもそのあとアジア新興国とコモディティに半分つっこむとか、どうよそれ。
ブラジル、アジア、新興国株ファンドがお好きなようでかなりの割合入れてるけど、対象者がちゃんとリスクを理解してるか疑問だよな。結果的にプラスのパフォーマンスです!って言っても、その影で以下略。
例Cのように資産も一千万を越え年収も社会的地位も高いケースなら、リスクの高い資産を幾ばくかいれてもいいかもだけど、資産330万、年収400万賃貸住まい独身女性に対して、手元資金を30万程度しか残さず、300万をリスクポートに突っ込ませるというのは、扇子を疑う。
もちろん商売だしおぜぜを稼がないといけないので、そういう商品を買わせる気持ちも分からんでもないけど、仮にやったとしても、それを「成功例」として著書に載せるのは、どうよ。
「一年分支出分300万はネット銀行にいれておき、毎月5万円ずつ
ネット証券でインデックスファンドを積立たり、変動国債を買いましょう。」ってんじゃ商売にならんしな。
最終更新:2013年01月26日 13:03