後ほねっこ男爵領

トーゴ

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atohone

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トーゴ



その男には、風吹き荒ぶ荒野が良く似合うと言う。
ある時は、星見司処の長官、またある時は、吹雪先生の師匠。
しかしてその実体は今だ定かならざる、謎の男。
彼は、自らをトーゴと呼ぶ。

彼は、いつも危機の現場に、そうでなければその近くにいる。
人は言う。
奴は、絶体絶命の危機と共に現れる、と。
孤立した村に薬を届けた、あの犬たちのように。

興味深い事に、目撃されるトーゴの容姿は事例毎に違っている。
常に共通するのは、危機に際して必要とされる技能と手腕を兼ね備えていると言う点。
これを以って、トーゴとは個人の名前ではなく、ある共通した目的、
乃至は行動原理によって結束した不特定多数の人物が持つ号だとする者もいる。
とまれ、貴方の傍にトーゴを名乗る人物がいるのなら、気をつけたほうが良い。
最近ふらりと現れた人間がそう名乗ったのならば、特に。
そっと周囲を耳を澄ませてみよう。
きっと、修羅場の足音が聞こえる、或いは遠からずして聞こえてくる筈だ。



乾いた大地に、点々と足跡が刻み込まれる。
その先には、黙々と歩む男が一人、己が影だけを友に荒野を渡っていく。
風が砂を巻き上げ、孤影をなぶるように吹き渡った
男はハンチングを目深に被りなおすと、歩みを速める。

その男が、何処から来たのかは、誰も知らない。
何処に行くのかは、荒野を渡る風が知っている。
男の目指す場所は、後ほねっこ男爵領。
アイドレス屈指の(物理的)炎上率を誇る悲運の国である。
だが、風は男の目的を知らない。
男が辿り着いた先で、何が起こるかを知らない。

男の名は、トーゴといった。



トーゴの背を見送るように佇む影が一つあった。
ローブを纏ったその姿は、強すぎる太陽の光が何もかもを照らし出す荒野にあって、
己自身が落とす影の一部と化したかのように、あらゆる造作が塗り潰されている。
年齢・容姿はおろか、性別すら判別しかねるその姿には、
何故か禍々しさを感じさせる何かだけがあった。
造作を塗りつぶしているのは、太陽の落とす影などではなく、
その身から滲み出る闇だと言っても、余人を頷かせうるに足るほどに。
影は、いつまでもトーゴを見つめ続けた。
トーゴが振り返ることは、決してなかったのだけれども。


『とまれ、貴方の傍にトーゴを名乗る人物がいるのなら、気をつけたほうが良い。
最近ふらりと現れた人間がそう名乗ったのならば、特に。
そっと周囲を耳を澄ませてみよう。
きっと、修羅場の足音が聞こえる、或いは遠からずして聞こえてくる筈だ』



一般性能開示

L:トーゴ = {
 t:名称 = トーゴ(ACE)
 t:要点 = どうみてもノギ,ハンチング帽,その後ろに年齢性別不詳のローブを着た人物
 t:周辺環境 = 荒野
 t:評価 = 全能力18
 t:特殊 = {
  *トーゴのACEカテゴリ = ,,逗留ACE。
  *トーゴのみなし職業 = ,,{<理力使い>,<理力建築士>,<風の中心を探すもの>,<魔術師?>}。
  *トーゴの特殊能力 = ,,どの世界にも活動でき、その特殊を使うことができる。
 }
 t:→次のアイドレス = 八神少年(ACE),ヘイハチロー・ノギ(ACE),魔術師の塔(施設)
}

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