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『巨人とアンノウンの少女』 - (2011/01/10 (月) 01:41:32) のソース

*あらすじ
オーエン邸で警護をしているヒューマノイドのアトラスは、突如現れた謎のヒューマノイドによって機能停止寸前まで追い詰められ、一夜にしてオーエン邸は壊滅した。主人であるイザークは死に、その孫のユナとナンシーは行方不明となってしまった。アトラスは主人の仇討ちを、そして主人の忘れ形見であるユナとナンシーを探すために世界中を彷徨うこととなった。敵は屋敷を襲ったヒューマノイドにとどまらず、危険認定されて人類さえも敵に回してしまった。

ユナとナンシーに手を引かれ、



*登場人物
&bold(){アトラス}
本編の主人公。年齢は人間にすると20代前半。イザークが製作した巨人のAH型ヒューマノイド。大柄で、しなやかな長い手足持っている。盾となってヒューマノイドを守るために生まれただけあって、非常に頑丈なアーマーを持つ。口数が少なく、弱いものに対しても厳しく接するので無愛想だと思われがちだが、仲間思いの優しい性格をしている。オーエン家に対して絶対の忠誠を誓っており、彼らに危機が迫れば、なによりも優先して助けに行く忠実なガーディアン。ユナとナンシーの世話役だったが、ユナの性格とナンシーの外見の変わりように戸惑っており、今となっては二人が弱点になっている。巨体で重装備だが、その動きはけして緩慢ではない。捕縛用の縄を右腕から射出でき、それを流星錘のように扱うこともできる。ヘラクレスに敗北後、大破した体をユナに修理してもらったが、さすがに元通りにはならず、特に防御面が著しく低下した。そのかわりにより身軽になり、格闘を主とした戦い方は変わっていない。


&bold(){ユナ・オーエン} 
イザークの孫で、ナンシーの双子の姉。13歳。人間の少女で、足に届きそうなほど長い髪をしている。毎日のように研究しているため白衣が普段着になっており、メガネを着用している。また左腕をヒューマノイド化しており、銃口を隠し持つ。
イザークの孫として恥じない技術力と頭脳を持ち、性格やヒューマノイドに対する考え方も似ている。ナンシーと同じく、明るくて少女らしい面もあったのだが、3年前のヘラクレスの襲来以降、妹を守るのに精一杯で性格もより攻撃的になった。とはいえ根本は変わっておらず、しかも打たれ弱さはナンシーを下回り、落ち込んでからの立ち直りが遅い。両親のことは幼かったため覚えていない。


&bold(){ナンシー・オーエン}
ユナの双子の妹。ヘラクレスに襲われ瀕死になった体を、姉のユナが止む無く改造し、サイボーグとして生まれ変わった。全身を包む白い鎧を身に付けている。ユナと違って天真爛漫で人懐っこい性格。ロボットの体になったことを楽しむほど楽天家だが、これは誰よりもヘラクレスを憎んでいる裏返しである。見た目とは裏腹に家庭的で、研究以外なおざりにするユナに代わって家事全般をこなす。ちなみに祖父については、多忙のあまりかまってくれなかったので、尊敬はしているものの、あまり好きではない。また、ユナ同様両親のことは幼かったため覚えていない。
ヒューマノイド化は元々五感覚・五体ともに満足するためだったが、ナンシーの希望もあって戦闘、特に対ヘラクレス用に改造が施された。そのため攻撃を防ぐのではなく避ける意匠を凝らしてある。頭部にはスコープと眼帯、通信機を兼ねたヘッドマウントディスプレイが、背中と足の裏にはブースターがそれぞれ装着されている。右腕には刀身、左腕には銃口をそれぞれ隠し持っており、戦闘ではそれらを使った一撃離脱戦法で戦う。


&bold(){イザーク・オーエン}
ユナとナンシーの祖父で、AH型ヒューマノイドの開発者として世界的に有名。「白衣を身にまとい、長い白髪をもつ老人。自分のことに無頓着で、自身の年齢もわからなくなってしまっている。「人間とヒューマノイドが助け合う友となり、共に生きて行く」のを理想とする。自身が開発したAH型ヒューマノイドを実の子供のように可愛がっていたが、SH型ヒューマノイドにどうしても愛着を持てないでいた。また人間に対しては、自身の技術や頭脳、さらには遺伝子をも狙い擦り寄ってくるばかりなので辟易している。そのため彼の屋敷にはイザークとその孫達しか人間がいない。今よりヒューマノイドの社会的地位が低かった十数年前、息子のポールと共に、人間達からヒューマノイドを守るためのヒューマノイドとして、ヘラクレスの製作に取り掛かった。しかし、それが完成手前で暴走してしまい、ポールとその妻ジャネットを含む、多くのヒューマノイドが犠牲になってしまった。この事件がきっかけで、イザークは世間からさらに嫌煙されることになり、またイザークはAH型ヒューマノイドの開発をはじめた。


&bold(){ポール・オーエン}
イザークの息子で、ユナとナンシーの父。父に勝るとも劣らぬ頭脳と技術力を持ち、イザークは後継者として認めていた。また父の思想の数少ない理解者だった。ヘラクレスの暴走により命を落とす。


&bold(){ジャネット・オーエン}
ポールの妻で、ユナとナンシーの母。明るく優しさに溢れた性格で、研究以外無頓着な夫と義父の身の回りの世話をしていた。ヘラクレスの暴走に巻き込まれ命を落とす。


 
&bold(){ヘラクレス}
武器となってヒューマノイドを守るために、イザークとその息子ポールによって製作されたヒューマノイドの巨漢。しかし製作途中で暴走したまま失踪し、今もなお理性を失っている。




*設定
**世界設定
現実とは別世界。様々なロボットが存在する未来の世界。彼らは人間の役に立つために活動していたため、社会的な身分は低い。

**ヒューマノイド
以下の型の名称は、主に科学者が便宜的に使用しているだけで、一般人にはあまり浸透していない。
・&bold(){SH型}
当初「第二の人類(Second Human)」をコンセプトに造られていたが、既存の人類の脅威になることを恐れて、人間らしい機能がいくつか廃止され、コンセプトはすでに名ばかりとなっている。肌や体毛などは人間のものを使用されているため、ヒューマノイドかどうか外見だけでは判断しにくい。高度なAIを持つが、あくまでも人間の役に立つ程度であり、完全に自律しているわけではない。またSH型のパーツを義手などの代わりとして利用することもあり、これをそのままヒューマノイド化と呼ぶ。
・&bold(){AH型}
イザークが開発したヒューマノイドは人間的思考回路を搭載したロボットで、SH型には成し得なかった(許されなかった)「忘れる」「悩み考える」「学習する」などといった、より人間らしい機能を持つ。その他の特徴として、機械的なデザインで人間の姿をしていないこともあり、人間らしさは精神面にとどまっている。従来のSH型ヒューマノイドと区別するため、こちらは「人工の心(Artificial Heart)」を持つとしてAH型と呼ばれる。人間とほぼ同じ精神構造をしているため、SH型と比べて犯罪行為に対する罰則が厳しい。
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