アイヌ語をある程度知っている方ならお分かりと思いますが、 アイヌ語では『太陽』と『月』は同じ単語&bold(){『チュp』}で表されます。 両者とも同じ空にある天体ということで、 特に区別する必要はなかったのでしょうが、 アイヌ語を現代語化する際にはどうしても避けては通れない問題です。 一応、アイヌ語では 太陽は&bold(){『トカp チュp』} 月には&bold(){『クンネ チュp』}という風にして 区別することは出来ますが、長い単語になってしまいます。 そこで勝手ながらではありますが、 &bold(){この『チュp』をどちらか1つに専念させ、} &bold(){もう片方を新たに単語を作ろうと思い立ちました。} 『チュp』は音の響き的に、 やさしい月の様なイメージだったので、 勝手ながら&bold(){『チュp』は『月』}に専念させようと思いました。 となると、『太陽』を表す単語をどうするかという問題になりますが、 日本語や外来語にしては、当然文句が出ることでしょう。 なので、既存の単語の中から、いくつか候補を上げたいと思います。 **「トカ」 『トカp』は『昼』を表す単語ですが、 その『トカp』は擬似的に『トカ』と『p』という単語に分けられそうです。 『p』はアイヌ語で『者、物』を表すので、『トカp』は『トカの物』と分解できそうです。 この『トカ』を『太陽』とすれば、『トカp』は『太陽の物』、つまり『昼』と 解釈できそうです。 『トカ』という響きも、何か太陽の様な輝いているイメージがあります。 **「メレ」 アイヌ語には日本語の『照る』にあたる単語がいくつかあるので、 その内の1つを『太陽』に専念させられないでしょうか? たとえば『メレメレ』を略して『メレ』という単語を、『太陽』として 専念させる案です。 あるいは『メレp』『照る物』としても良いかもしれません。 **「スk」 アイヌ語に『スクs』という単語があります。『日光』という意味です。 この『スクs』も、擬似的に『スk』と『ウs』に分解できそうです。 『スk』を『太陽』とすれば、『ウs』は『生える』という意味なので、 『太陽から生えている物』=『日光』と解釈できそうです。 また、上記を参考に、『月光』を表す単語を『チュp-ウs』『チュプs』 と表記することも可能でしょう。