(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2005-251148(P2005-251148A)
(43)【公開日】平成17年9月15日(2005.9.15)
(54)【発明の名称】定積分記号の文学演算子
(51)【国際特許分類第7版】G06T 13/00
【FI】G06T 13/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】書面
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2004-107008(P2004-107008)
(22)【出願日】平成16年3月4日(2004.3.4)
(71)【出願人】
【識別番号】599169944
【氏名又は名称】皆本 宏
【住所又は居所】大阪府大阪市都島区友淵町1―5―1―611
(72)【発明者】
【氏名】皆本 宏
【住所又は居所】大阪市都島区友淵町1-5-1-611
【テーマコード(参考)】5B050
【Fターム(参考)】5B050 BA08 BA18 EA21

(57)【要約】
【課題】 演算子文学は、通常生活では大衆が見る事の出来ない生体部分を、擬人化し映像化してストリーを創作し、ブンネコ稿とする。それを、本稿と称する従来型の小説と同時に或いは交互に提示して、大衆に人間理解を拡大させ深化させることを使命としている。
しかし、見えないものは生体部分だけではない。其の中で生起する刺激も亦、見えないので、これも擬人化し映像化しストリーを創作する必要がある。
【解決手段】 本発明はこの要求に答えるもので、刺激を表現するモノとして数学の定積分記号を利用し、其の中の曲台形を擬人化し映像化し、積分記号の左端インテグラルと右端dとを其の道具とし、併せて文学演算子として創出した。
生体内刺激は、対応するレセプタと適合する部分を、必ず所有するので、その嵌入部を鍵として示した。 刺激であるのでオペレータが種々の条件を指示し、生体活動に影響を与え得るように、積分記号のイ・ロ・ハ・ニ・ホ・ヘ・トの部をクリックする事によって、この機能を果たせるようにした。ヘ及びトに指令票を用いている。
【選択図】 図5

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般的な文学演算子の体の目印を、クリックすることにより発生する刺激を、見えるようにするための積分記号の演算子が現れ、それは、原姿を元とし、数学次元、人類次元、超人次元の上位3段階に変身するものであり、原姿は図1に示されるように、XY直交座標のy=f(x)を表示する説明図として表現され、数学次元は、図2のように定積分記号として其のまま表現される定積分記号の文学演算子。
【請求項2】
人類次元の変身は、図3に見られる如く、積分記号中の曲台形の面積を擬人化し映像化したものであり、その左右の記号を夫々に両手で掴み、体の一部から鍵が伸び出ていて、それは、刺激を受領する側のレセプタの構造と一対一の対応で適合する事を示しており、且つ、変身像の初期aからdx幅の刺激が、右方へ移動して終値bに到ることにより、刺激の経過を示すことの出来る定積分記号の文学演算子。
【請求項3】
定積分記号の文学演算子において、図5に見られる如く、体の中央、(イ)のように点線にて囲まれた部分をクリックすれば、その演算子の属する演算子分布図の中の、相異なる総ての積分演算子の像を、順次に画面に提示出来るように為した定積分記号の文学演算子。
【請求項4】
曲台形の演算子化像をクリックする毎に提示される異なった像は、夫々に独自の鍵(ロ)ヲ持っており、それをクリックすると、対応するレセプタに対する刺激準備が出来るし、再びクリックすると準備が解除されるようになった定積分記号の文学演算子。
【請求項5】
超人次元の変身像は、図4の頭上輪(チ)に例示される如く、神性を象徴するデザインを持ち、それをクリックする事により、刺激の化学的、生理的、遺伝子的な各方面への深化した展開を可能ならしめる定積分記号の文学演算子。
【請求項6】
図5に示される如く、定積分記号の左側インテグラル記号の中央部、点線で囲まれた(ホ)の部をクリックする事により、所期の刺激が発生するものとし、その刺激の進行が図1および図3に示されたように、図5でも微小領域の縦縞dxとして、左から右へ移動する事により、進行具合を見る事が可能にされており、また、インテグラル記号の右下と右上に付された(a)及び(b)の部をクリックして刺激の開始と終了を調節可能にした定積分記号の文学演算子。
【請求項7】
図5の(ヘ)の部、即ち積分記号右端dの上部をクリックすると、刺激の発生を止める事が出来るし、ダブルクリックした場合は、その刺激のレセプタの感受閾値が図示され、それに対し指令票を使って刺激f(x)の強さを調整する事が可能であり、また、積分記号右端dの下部(ト)の部をクリックすることにより、現れる指令票を使って、刺激一回に要する時間の長さを調節し、観測を便利にした定積分記号の文学演算子。

【発明の詳細な説明】
【定積分記号の文学演算子】
【0001】
演算子文学は、生体内の部分を擬人化し、映像として文学演算子を創作し、其れの織り成すドラマをブンネコ稿となし、普通の人間の小説と併せ提示して、人間理解を広め深化する事を目的としている。それで、見えない物を見えるようにする機能が重要である。この発明は演算子文学の領域に属するが、体内部分の演算子化とは別に、体内の刺激をも擬人化し映像化して、演算子文学の内容を格段に高めようとするモノである。
【0002】
体内刺激は、電流、ペプチドなど、様々の態様で行われているが、単に数学的、物理学的な扱いの他に、生体分子の動向として捉えねばならない。いずれにせよ時間の経過に伴って変化する値の、その変化の様式と合計とを映像化する必要がある。其のために積分記号を利用する。演算子であるから、原姿を元にし、その上位3段階に変身して効果を高めるが、図1の如く、XY座標にY=F(X)の説明図を提示し、曲台形ABCDを以って原姿とする。
【0003】
数学次元の変身を図2の如く定積分記号とする。普通に用いられる数学の表現に等しい。
【0004】
人類次元の変身として、図3の如き映像を創る。曲台形ABCDを擬人化したモノであるが、両手を左右に伸ばして記号の両端を掴み、積分記号である事を示しており、体の一部より連なり出た鍵も存在する。生体内の刺激は、相応じたレセプタによってのみ受け取られるので、レセプタの鍵穴に一対一の適合を持つ鍵を映像化して、この事実を示している。
【0005】
超人次元では、更に図4のように神性を示すデザイン(チ)を施された曲台形の映像が用いられる。(チ)をクリックされると、刺激に関して、広範なより深化した吟味検討を促す情報が、電子画面上に提示されるのである。
【0006】
体内刺激に関しては、生理的・病的な発生の他に、観察者つまり、オペレータによる意図的な誘発も考えられる。将来の研究等も見据えて、刺激の発生をコントロールする手掛かりを手中にしておきたい。其の為に、図5に示される如きクリック箇所を設けた。
さて、文学演算子は、実用に供される際には、必ず演算子分布図の中でその役割を果たすモノである。したがって積分記号の文学演算子も、夫々の演算子分布図の中に展開させられている。各演算子の使命に応じて夫々の刺激が規定されている。であるから、図5の鍵(ロ)の部をクリックすると、目的とする体内部分のレセプタに向けて、刺激が発生し送り出される準備が整う。同時に鍵として機能する刺激の化学構造などが、電子画面に提示される。更にクリックされると、その準備が解除される。
【0007】
鍵の他に、図5に示されるようなチェックポイントを設定した。
杖状のインテグラル記号の中心部(ホ)をクリックすると、刺激が発生する。クリックを続けて何回も起こし得る。インテグラル映像の右下(a)および右上(b)とに夫々クリック箇所(ハ)(ニ)を設ける。このクリックによって、刺激の開始期と終止期を定め得る事とした。発生した刺激は、総て、積分記号右端dの上部(ヘ)をクリックする事により止められる。若し、(ヘ)の部をダブルクリックすれば、レセプタの感受閾値が画面上に図示される。そして、それに対応した刺激強度を指令票を使って設定することが可能である。更に、積分記号右端dの下部(ト)をクリックすれば、指令票を使って、一回の刺激時間の長短を設定することも可能である。
【0008】
物理関係では、数学を美しく使いこなしている。金属細線を電気回路として使い、素子の性能も的確に規定し易いからであろう。
一方、生理関係では、蛋白質である神経細胞軸索を回路となし、神経細胞を素子と見なすような関係に在るので、刺激の傳達が甚だ込み入った状況となる。
神経細胞という一つの素子に、数千に及ぶ端子、即ち他の神経細胞の軸索突起がシナプスを作ることもある。その軸索内では軸の膜を出入りするナトリュウムイオン・カリュウムイオンの変動により、信号伝達を行っている。 一方、シナプス内では、化学物質がレセプタを目掛けて放出されるという伝達法を採っている。この様に、神経系の特殊性が存在するので、生体内での直接的な数学利用は困難である。其れ故に、神経細胞の各様相を夫々に文学演算子に創作し、入り組んだネットワークの、総合的な行動を把握する方法を開発すべきである。
本発明は、軸索電流やペプチドなどの刺激伝達の、一般的な初歩的な取り組みの基本となり、この電子工学的な手法を足掛かりに、生体生理への鍬入れを行う事を意図して、創案したモノである。
単に文学に利用されるという目的の他に、研究者も含めたオペレータの、仮設的或いは憶測的なアイディアを、指令票を使ってシミュレートするという、初歩的・積極的な目的にも利用される事を考慮している。
【図面の簡単な説明】
【図1】定積分の説明図で文学演算子の原姿である。
【図2】数学的な定積分表示、即ち数学次元である。
【図3】人類次元の変身図。微小領域の縦縞群が右方へ拡大して、刺激が経過している事を示す。
【図4】超人次元の変身図。頭上輪が神性を示している。
【図5】人類および超人次元の擬人化映像で、クリック場所を点線で示した機能解説図。
【符号の説明】
ox XY直交座標のX軸。oは原点。
oy 同じくY軸。
f(x) 変数X。
ABDC 曲台形を示す。f(x)のカーブを上稜とする。
dx Xの微分として刺激の微小量を示す。
a 曲台形の左端。刺激の発生期を示す。
b 曲台形の右端。刺激の終了を示す。
イ この部のクリックにより、演算子分布図の中から積分演算子を順次に提示することが出来る。
ロ 健。
ハ 刺激開始期を示す。
ニ 刺激の終止期をしめす。
ホ 刺激を発生させるクリック場所。
ヘ 刺激を中止させるクリック場所。
ト 刺激時間調節の場所。

【図面の簡単な説明】
【図1】定積分の説明図で文学演算子の原姿である。
【図2】数学的な定積分表示、即ち数学次元である。
【図3】人類次元の変身図。微小領域の縦縞群が右方へ拡大して、刺激が経過している事を示す。
【図4】超人次元の変身図。頭上輪が神性を示している。
【図5】人類および超人次元の擬人化映像で、クリック場所を点線で示した機能解説図。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】
最終更新:2007年08月03日 02:10