SS暫定まとめwiki~みんなでSSを作ろうぜ~バキスレ内検索 / 「「”代数学の浮かす” ~法衣の女・羸砲ヌヌ行の場合~」 2-2」で検索した結果
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永遠の扉 過去編
【過去編 ──接続章── 】 「”代数学の浮かす” ~法衣の女・羸砲ヌヌ行の場合~」 1 2-1 2-2 3-1 3-2 3-3 4 5 ──接続章── 「”過去は過去でなく輪廻して今”~音楽隊副長・鐶光の場合~」 1 【過去編第001話 「動き始めていた時間の真ん中で(前編)」】(1-1) (1-2) 【過去編第002話 「動き始めていた時間の真ん中で(中編)」】(1-1) (1-2) (1-3) (1-4) (1-5) 【過去編第003話 「動き始めていた時間の真ん中で(後編)」】(1-1) (1-2) (1-3) (1-4) (1-5) (1-6) (1-7) (1-8) (1-9) 【過去編第004話 「探した答えは変わり続けていく」】(1-1) (1-2) (1-3) (1-4) (1-5) (1-6) (1-7) ... -
「”代数学の浮かす” ~法衣の女・羸砲ヌヌ行の場合~」 2-2
「しかしイジメか……。やっぱり女子のイジメって難しい? 斗貴子さん」 「私もそれほど詳しくはないが、男子ほど単純でもないだろう」 「いきなりオレたちが出てって「やめろ!」とか言っても聞いてもらえないよね?」 「むしろ逆効果だ」 後にヌヌ行は(遠いにも関わらず)銀成学園に進学する。 何かとピーキーな斗貴子さえ受け入れた銀成学園は代が変わっても同じだった。 カズキたちがその肌でイジメを知らぬのも無理はない。 にも関わらずどうすればいいか考えている彼らの姿はとても好ましかった。 話し合っていた彼らはやがてゆっくりと向きなおった。 まず最初に口を開いたのは斗貴子だった。彼女は気まずそうに視線を外しながら 「正直、逢って間もない私たちが今すぐキミの悩みを総て解決できるかどうか自信がない。内心じゃ私たちの言葉に何というか 物足りなさを感じているかも知... -
「”代数学の浮かす” ~法衣の女・羸砲ヌヌ行の場合~」 3-2
ヌヌ行は彼らのようになりたかった。 厳密にいえば布越しに聞いた暖かな鼓動と再び巡り合いたかった。 今でもまだ耳に残るあの鼓動は世界の暗澹に朽ち果てそうだったヌヌ行の心に光を灯してくれた。 いわば希望だった。鼓動を思うとき心は強く蘇り暖かな色に満たされた。 イジメが始まるまえ意中の男子に告白した時のような「向かうコト自体に意義を覚えられる」……柔らかな奔流が全身 を駆け巡った。 卑怯な手段を使えば……顔向けできない。 決めていた。 時間跳躍こそするがそれはあくまで腕力や気力で勝る数多くの敵たちと対等になるための手段。 歴史改変のような不意打ちで勝つつもりは毛頭なかった。 面と向かって真っ向からイジメに立ち向かい凌いでみせる。 結果からいえばヌヌ行はそれを実現した。 果たして……いかなる方法か? まず普通に... -
「”代数学の浮かす” ~法衣の女・羸砲ヌヌ行の場合~」 2-1
ヌヌ行5年生。なりたての春。 4月か5月の出来事だった。 3日間降り続けた雨もいまはやみ、空はどこまでも青く澄み渡っている。 まだ湿り気の残る風には青葉の残り香。きっと森を抜けてきたのだろう。 遠くの橋をあずき色の電車が通り過ぎた。クラクションが鳴り響いたのは自分のせいだろうか。 濡れそぼる鉄の冷たさを裸のくるぶしで嫌というほど踏みしめながらヌヌ行は思った。 一線を超えるのは簡単なのだろうか? それとも難しいのだろうか? 小学生にはやや難しい課題である。 靴と靴下を脱ぎ橋の欄干を登り、ついにその外側に立ったヌヌ行である。そこまでは簡単だったから前者かも知れない。 今の体勢になって以降たっぷり10分そのままだから後者かも知れない。 すぐ足もとでは翠色の激流がごうごうとうねっている。県境にあるその大河川は3日前... -
P2!~after 10 years~ 52-1
―――そして、ダブルスの試合が終わった頃になって。 「いやあ、よかった!今病院から連絡があってな。眞白の怪我は大したことはなかった。脳挫傷と脊椎損傷、後はちょっと 全員の骨という骨が軒並み粉砕して身体中がありえない方向に折れ曲がって、更にそれが内臓や皮膚を突き破って、出血量 が3000ccを超えちゃっただけだとさ!」 蒔絵の報告を聞き、久瀬北の面々にほっとした笑顔が浮かぶ。この程度の怪我ならば、一週間もすれば完治するだろう。 ちなみにダブルスの山雀(やまがら)・梟宇(きよう)VS紅州青州(こうしゅう・せいしゅう)兄弟は、いちいち書く までもない普通の試合であり、普通に久瀬北が負けたので割愛させていただく。 まあ一応触りだけ書いておくと、グラウンドにクレーターができたり照明が吹っ飛んだり観客に5名の重軽傷者が出たり 山雀がフェンスにめり込んだり梟宇が観客席にめ... -
P2!~after 10 years~ 51-1
―――時は西暦2017年。週刊少年ジャンプにおいて、ある意味伝説と化した一つの漫画があった。 其の名は<P2!>。21世紀最大のトンデモ卓球漫画とも称される名作にして問題作である。 世に卓球ブームを巻き起こし、アニメ化・実写映画化・カードゲーム化・ミュージカル化・その他ありとあらゆる メディアミックスを行いながら、連載開始から足掛け11年。 ついに久瀬北と王華学園との、波乱に満ちた全国大会決勝戦が始まろうとしていた――― 「とうとうここまで来たな…」 大歓声の中、感慨深げに眼鏡の男―――久瀬北卓球部部長・遊部(あそべ)が呟いた。 ここは全国大会決勝の地、中学生で卓球を志す者ならば誰もが憧れる場所―――そう、聖地・甲子園である! そしてグラウンドのド真ん中にどっしりと設置された、神々しさすら放つ一つの卓球台――― それこそが両雄相まみえる、最終最後の... - @wiki全体から「「”代数学の浮かす” ~法衣の女・羸砲ヌヌ行の場合~」 2-2」で調べる