SS暫定まとめwiki~みんなでSSを作ろうぜ~バキスレ内検索 / 「七クロ 53-2」で検索した結果
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七クロ 53-2
「……なんだか険悪な雰囲気になってきましたね、北斗さん」 「おもいっきり論点ずれてるがな」 「しかし、ケンカはいけませんよ。せっかくの修学旅行なんだから、 どうにかなりませんかね?」 「……うむ、妙案が閃いたぞ。貴様、今、ここで自己紹介してみろ」 「へ、何でですか?」 「いいから、してみろ。お前だって名前を呼ばれたがってたじゃないか」 「まあ、それはそうなんですけど……」 「いい機会だ。やれ」 「はぁ……、おい、皆、ちょっと聞いてくれないか。俺の名前」 「北斗の子分君、どさくさに紛れてなんてことを言い出すんだ!」 「そうだぞ、北斗の子分。いくら『旅の恥は掻き捨て』と言ってもやって 良いことと悪いことがあるんだぞ!」 「反応早いな、お前ら。ケンカしてたんじゃないのかよ」 「それはそれ、これはこれ。君が自己紹介をやり始めたら、とてもケンカ... -
七クロ 53-3
~バー店内~ 「よ、らっしゃい!」 「おう、親父、ビールだ。ビールをジャンジャン持ってきてくれ!」 「へい、毎度!」 「ふ~、ようやく一息つけたな」 「だね。一時はどうなることかと思ったけど、本当、助かったよ」 「どうも、お待たせしました」 「お、早いな。よし、早速……ヒョ~、うっめえ~!」 「全く、生き返るとはこのことだ」 「ああ、染みるなあ……」 「……神山、お前、普通に酒飲むんだな」 「え、何か、問題ある?」 「いや、別にないけど……」 「だったら変なこと言わないでよ。未成年がお酒飲んじゃいけないって 法律で決まっている訳じゃないんだから……ん?」 「どうかしたのか、神山?」 「いや、なんかね、ビールを運んできた女の子がずっとこっちを 見ているんだよ」 「まあ、色んな意味で目立つ集団だからな、仕方あるまい」 ... -
七クロ 53-4
「ああ、行っちゃった……」 「おい、泣いてたぜ、あの子」 「ふん、思い通りならないからって、癇癪起して。子供はこれだから嫌だよね」 「……神山、いくら何でもそれは無いと思うぞ」 「なんだよ、林田君。僕はただ子供に現実というものを教えてやっただけだよ」 「それにしたって、言い方ってもんがあるだろう。どうしたんだ、お前らしくない」 「そうだな、今日のお前はおかしいぞ」 「な、何だよ、皆して。全く、面白くないな……オヤジさん、お酒!もっと 強い酒を持って来て!」 「へい、ただいま!」 「おい、おい、まだ飲むのかよ。いい加減にしとけよ」 「そうだぜ、飲み過ぎは体に毒だぞ。あと、いい加減、俺のカツラ返せ」 「もう、皆、うるさいなあ……オヤジさん、お酒まだ?」 「へい!今、お持ちします。はい、どうぞ!」 「お、来た来た」 「いや~、すいません... -
七クロ 53-1
七人?のクロ校 前略、おふくろ様。僕がクロマティー高校に入学して、早いもので一年以上の 月日が流れました。初めのうちはどうなることかと思いましたが、今では友人も 出来、楽しい高校生活を満喫させてもらってます。まあ、そんなこんなで僕達は 今回、待望の修学旅行に臨んでいる訳なんですが……………ここ、何処? ~新幹線内~ 「お~い、神山。何やってんだよ、さっさと遊びにいこうぜ」 「あ、林田君。ちょっと待っててよ。今、手紙を書いていたところなんだ」 「は、手紙?……おいおい、何処まで糞真面目なんだよ、お前は」 「何だよ、悪い?」 「別に悪かないけどさ、手紙なんて何時でも書けるだろう。折角の修学旅行 なんだから、有名な大仏でも拝みにいこうぜ」 「大仏かあ。修学旅行の定番だよね」 「そうさ!ほら、そうと決まったら、早く行こうぜ」 「…... -
七クロ 53-6
~オアシス入り口~ 「一体、いつまで強情を張るつもりなんだ、この餓鬼め」 「何よ、しつこいのはあなた達の方でしょ。毎日毎日、やって来ては 『出ていけ出ていけ』と、うるさいったらありゃしない」 「あのな、お前が居座ってさえいなけりゃ、こんなこと誰も言いやしねえよ」 「そうだぜ。ここを占拠されていると、いつまで経っても工事が始められねえんだ。 早い所、立ち退いてくれよ」 「ふん、何で私が出ていかなきゃならないのよ。ここはね、私達のオアシスなのよ。 あんた達こそ、さっさと荷物をまとめて出て行きなさいよ!」 「……このクソ餓鬼が、つけあがりやがって」 「……ああ。少しは痛い目に会わせてやった方がいいんじゃねえか?」 「私を嚇すつもり?そんなことしても無駄よ。口を開けば『出て行け』としか 吠えられない犬なんてちっとも怖くないもの」 「何をこの餓鬼め... -
七クロ 53-7
「ちょっと待った!!」 「だ、誰だ!?」 「少女が守りし、泉を奪い」 「ゴフ!」 「さらには力でねじ伏せる」 「ゲッ!」 「悪鬼のごとき、その行状は」 「ヘブッ!」 「見過ごすことは出来申さぬ」 「ガフン!」 「よって、拙者が助太刀……って、ちょっと、ちょっと、林田君。殴るの早い」 「え、そう?」 「折角、人がなりきっているんだから段取りとか考えてよ」 「おお、そうか、すまん」 「もう……じゃ、改めて……ドスン、ガスン、ボスン、バタン、ガッ、ガッ、ガッ!! ……安心なされよ、峰打ちじゃ。と、まあ、こんな感じでいきたいよね」 「これだけ殴られたら、ちっとも安心なんて出来なさそうだが」 「大丈夫だよ。なんてったって峰打ちなんだし、いくら殴っても命に別状は無いでしょ」 「……全身に返り血を浴びながら言う台詞じゃないな」... -
七クロ 53-5
「……ふぅ、すっきりした。いや~助かったよ、林田君。君のカツラが役に立った」 「いや、そういう意味で言ったんじゃないんだけど……」 「……で、いつから僕の気持ちに気付いていたの?」 「う~ん、初めっからかな。なにしろ、あの女の子の目はクロマティー高校に 入ってきたばかりのお前とそっくりだったから」 「……そうか、そうだよね。あの頃の僕はクロ校を変えてやると理想に燃えていた。 どんな環境でも、どんな人でも意思さえあれば、どうにでもなると信じていた。 それが、今じゃ、どうだ。現状に甘んじ、ただ日々を無為に過ごすだけ…… そんな僕があの子の一途な視線に耐えられないのは当たり前の話だよね」 「……別にお前に限った話じゃないさ。誰だって昔は夢や理想を持ってただろうが、 いつまでもそんなこと言ってられないからな。皆、自分を誤魔化して現実と上手く やるしかない... -
七クロ 54-2
「……ハーハッハッ!こいつは笑わせてくれるぜ。こんな小便臭え餓鬼を つかまえて真のサムライだとは!」 「全くだ。大体、サムライってのは男の仕事だろうに。そいつを小娘に やらして悦に入るとはロリコン日本人が考えそうなこったぜ」 「……一振りの日本刀だって、元はただの土くれです。その土くれを刀に 変えたのは一体何でしょうか?金?力?いや違う、それは『魂』です」 「そういうこった。お前らにゃ分からねえだろうが、ただの土くれが刀に 変わる魔法だ。女の子が本物のサムライになったって不思議じゃねえよ」 「……ケッ、日本人ごときが調子に乗りやがって。『意志』だの『魂』だの サムライごっこはもうウンザリなんだよ」 「ああ、確かにこいつらの戯言に付き合うのも飽きちまったな。なあ、そろそろ やっちまわねえか?」 「……ウム、先ほどの爆発も気にかかる。こいつらばか... -
戦闘神話57-3
「で、どうするんです? いくらなんでも殺されすぎだ」 うすく低く振動音が響く室内には、青年と月顔の魔人、そして巨大な棺があるだけだった。 「むーん。 まぁ、ver.1だ。予想の範囲さ。非聖闘士への対抗戦力としては申し分ない。 さて、どうだね?体調のほうは?」 棺に寄りかかるようにして佇んでいるのは、月顔の魔人だ。 ことさら爽やかに、楽しげに、それでいて途轍もない狂気をひめた彼の言葉に答えたのは、 巨大な棺だった。 「はhaハ、サいKOゥ…、sa。 iたミでヰQisawだ すマ乃ne、ま、だ少し、ああ、これでいいか? 最高だ、実にいい、実にいい気分だよ、ムーン・フェイス君。 痛覚こそが今の私の最大の喜びさ」 雑音まじりの機会音声が調整され、しわがれた老人の声が響く。 巧妙に偽装されているが... - @wiki全体から「七クロ 53-2」で調べる