SS暫定まとめwiki~みんなでSSを作ろうぜ~バキスレ内検索 / 「長編SS」で検索した結果
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長編SS
60kb以上の長編たちです。といっても管理人が「これは長げぇ」という印象を持っていたら短い作品でも紛れ込んだりしますがご容赦ください。 【職人さん別 Index】 完結した長編達 虹のかなた(ミドリさま) AnotherAttraction BC (NBさま) バーディーと導きの神~暴虐のガロウズ~(17さま) 戦闘神話(銀杏丸さま) 永遠の扉(スターダストさま) 聖少女風流記 ハイデッカさま シルバーソウルって英訳するとちょっと格好いい (一真さま) オーガが鳴く頃に(しぇきさま) フルメタル・ウルヴズ!(名無しさま) ヴィクティム・レッド(ハロイさま) シュガーハート&ヴァニラソウル (ハロイさま) その名はキャプテン・・・(邪神?さま) 脳噛ネウロは間違えな... -
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...虎か(電車魚さま)を長編SS Index へ移動。 11/15 遊☆戯☆王 ~超古代決闘神話~(サマサさま)を長編SS Index へ移動。 09/21 しけい荘戦記(サナダムシさま)を長編SS Index へ移動。 ジョジョの奇妙な冒険 第三部外伝未来への意思(エニアさま)を長編SS Index へ移動。 09/01 THE DUSK(さいさま) を長編SS Index へ移動。 08/18 ロンギヌスの槍(ハシさま)を長編SS Index へ移動。 本家まとめサイト(byバレさま) 現行スレ 前スレ 短編SS Index 長編SS Index 職人さん別 Index 保管手続きあれこれ 本スレ保管ページ バレさんの更新を手助けするためのまとめwikiです。 ご意見、要望あり... -
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短編SS
60kb以下の短編達です。 【職人さん別 Index】 完結した短編達 サナダムシさま短編集 バキスレにサナダムシさまが投稿された短編の数々です。 連載中の短編 ドラえもん のび太と真夜中のバンパイア(店長さま) 『絶対、大丈夫』(白書さま) 鬼と人のワルツ(鬼平さま) よつばと虎眼流(鬼平さま) 野比のび太(仮} (店長さま) ドラえもん のび太の新説桃太郎伝 (サマサさま) 無題(銀杏丸さま) 狂った世界で(proxyさま) カイジ外伝、やさぐれ獅子番外編(名無しさま) カシオスの冒険(名無しさま) ブルーグラード外伝(名無しさま) ドラゴンボール 恐怖!新たなる敵 DBIF(クリキントンさま) 再会(クリキントンさま) ... -
保管方法エトセトラ
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完結した長編集
やさぐれ獅子(サナダムシさま)<完結!> 金田一少年の事件簿 殺人鬼『R』(カマイタチさま)<完結!> どらえもん のび太の超機神大戦(サマサさま)<完結!> WHEN THE MAN COMES ARROUND (さい氏)<完結!> 修羅と鬼女の刻(ふら~りさま)<完結!> 項羽と劉邦(スターダストさま)<完結!> 涼宮ハルヒの正義、SOS団はいつもハルヒのちキョン(名無しさま)<完結!> 「人々は作者はしぇきさんであると噂しあった、そのSSや天晴れ、後書きの去り際も見事と」 Der Freischuts~狩人達の宴~(ハシさま)<完結!> 七クロ(クロさま)<完結!> ネクロファンタジア REVENGER and DEAD GIRL(ハシさま)<完結!> しけい荘戦記(サナダムシさま)<完結!> ... -
職人さん別 さいさま
短編 Will Meet Again 猿の手 怪獣大戦争 HAPPINESS IS A WARM GUN<連載中!> DRIFTERS VERSUS ...<連載中!> 長編 WHEN THE MAN COMES ARROUND<完結!> THE DUSK<連載中!> -
職人さん別 ふら~りさま
短編 最強伝説の戦士 黒沢 <完結!> 乙女のドリー夢 <完結!> 悪魔の歌 <完結!> BATTLE GIRL MEETS BATTLE BUSINESSMAN <完結!> 強くなるのは、なれるのは <完結!> 強くなるのは、なれるのは その2 <完結!> 美少女戦士の意外(?)な弱点 <完結!> 長編 修羅と鬼女の刻 <完結!> -
職人さん別 NBさま
長編 AnotherAttraction BC <連載中> -
職人さん別 しぇきさま
短編 一寸先は 長編 オーガが鳴く頃に <連載中> -
職人さん別 スターダストさま
長編 項羽と劉邦 <完結!> 永遠の扉 <連載中> -
職人さん別 フルフズさま
長編 フルメタル・ウルフズ <連載中> -
顕正さま
長編 『L'alba della Coesistenza』 <完結!> -
急襲さま
大長編イカ娘 栄子と山の侵略者 1~10 11~13 -
職人さん別 エニアさま
長編 ジョジョの奇妙な冒険 第三部外伝未来への意思 <連載中> -
職人さん別 電車魚さま(旧名:腐った百合の人さま)
短編 殺人鬼たち <完結!> ムネモシュネ <完結!> 長編 女か虎か <連載中> -
職人さん別 サナダムシさま
短編 短編集 長編 やさぐれ獅子 <完結!> しけい荘戦記 <完結!> しけい荘大戦 <連載中> -
職人さん別 邪神?さま
短編 長編 その名はキャプテン・・・ <連載中> ジョジョの奇妙な冒険第4部―平穏な生活は砕かせない─ <連載中> -
職人さん別 涼宮ハルヒの正義作者さま
短編 ハンバーガーにライ麦を 長編 涼宮ハルヒの正義、SOS団はいつもハルヒのちキョン -
職人さん別 ハロイさま
短編 武装錬金_ストレンジ・デイズ <連載中> 星盗人 <連載中> 長編 ヴィクティム・レッド <連載中> シュガーハート&ヴァニラソウル <連載中> 脳噛ネウロは間違えない <連載中> -
職人さん別 ガモンさま
短編 Hell's angel <連載中> Shall we die <完結!> 邪神に魅入られて <連載中> 杉本家の悲劇 <完結!> 男と『彼女』 <完結!> 北斗の拳 ラオウ外伝『そこに正義は無い』 <完結!> 長編 ダイの大冒険AFTER <連載中> -
職人さん別 銀杏丸さま
短編 戦争を愉しむ者 kazikili Bey 七人の超将軍 無題 <連載中> VP <連載中> わがよき友よ 人生に乾杯を スノースマイル 天体観測 カルマ <連載中> 闘りゃんせ The Times They Are a-Changin' ヘヴィー・アーマー 長編 戦闘神話 <連載中> -
職人さん別 ハシさま
短編 あなたのとなり<読切> 砂糖菓子の流星<読切> チルノのパーフェクトさいきょー教室<連載中> 未来のイヴの消失<連載中> バレンタインは犠牲になったのだ…勇パルでホワイトデーする犠牲に… 長編 Der Freischuts~狩人達の宴~<完結!> ロンギヌスの槍<連載中> ネクロファンタジア REVENGER and DEAD GIRL<完結!> -
職人さん別 サマサさま
短編 ドラえもん のび太の新説桃太郎伝 <連載中> P2!~after 10 years~ 前編 後編 三年一組剣八先生! 東方聖誕祭 鉄(クロガネ)のラインバレル 異聞・道明寺誠の退屈と諦観 岸辺露伴は動かない ―殺戮の女王―(前篇) 岸辺露伴は動かない ―殺戮の女王―(後篇) 小ネタ・あのアニメソングをサンホラっぽくしてみた とある殺人鬼の物語(前篇) とある殺人鬼の物語(後篇) 魔法少女みやこ☆マギカ <完結!> 長編 ドラえもん のび太の超機神大戦 <完結!> 遊☆戯☆王 ~超古代決闘神話~ <完結!> 天体戦士サンレッド<連載中> スーパーロボット大戦DOGEZA ~終焉の土下座へ<連載中> -
大長編イカ娘 栄子と山の侵略者 7
「大変……でゲソ! 狼娘が溺れてしまった……でゲソ!」 イカ娘の声が河原に響いた。 「た、大変だ!」 「くっ、悟郎呼んでくる」 悟郎を探してその場を離れようとした栄子の目に、必死で水を掻き分けるイカ娘の姿が映った。 「ああ、もう」 このときの栄子の判断は―― 「なんでお前がッ」 正しかったとはいえない。 「溺れてるんだよ!」 結果論で語れば、完全に間違っていたと言える。 栄子は知らないことだが(とはいえ、予想はできたはずだが)、 磯崎はこのとき、悟郎と一緒にいた。 だから助ける対象が『二人』であっても、 ライフセーバーの二人は、的確に対処できたはずである。 そうでなくても、助けるべきものが増えたにも関わらず 自分で助けに向かった栄子は間違っている。 とはいえ、目の前で苦しんでいるイカ娘の姿は、栄子の判断を曇らせた。 「ほれ、... -
大長編イカ娘 栄子と山の侵略者 6
「狼娘よ」 イカ娘が聞いた。 「もが? もぐもぐ、もが」 「飲み込んでからでいいでゲソが……。 お主は何を目的に、わたしたちに近づいたのでゲソ? まさかそうやって肉を食べるためだけじゃなイカとは思うでゲソが……」 「もがー」 狼娘が口の中の肉類を一気に飲み込んだ。 「もちろん侵略だワン」 (やっぱりか……) 何人かが心の中でつぶやいた。 が、イカ娘と狼娘は大真面目に、 「実はわたしもそうなのでゲソ」 「そうだったワンか!」 「人間どもはやりすぎたでゲソ」 イカ娘が考え深げな表情になった。 「ポイ捨て、化学薬品の垂れ流し、地球温暖化……。 どれもこれも、人間が自分の廃棄物の処理に考えが至らないところからきているでゲソ。 その辺の猫でさえ、自分のフンに砂をかける知恵はあるでゲソ。 これでは猫以下じゃなイカ!」 「わたしもまったく... -
大長編イカ娘 栄子と山の侵略者 3
「おお~」 イカ娘が護送車から飛び降りた。 「なかなかいい場所ではなイカ! マリワナを思い出すでゲソ」 「マリワナ海溝に何があったんだ? でも確かにいいところだな。小学校のとき林間学校で来たっけ」 栄子が腕をのばして、大きく息を吸い込んだ。 どこまで手を伸ばしてもかまわないぐらいに、空は遠く、草原は広い。 「そう、かわいかったなあ。あのときランタンに飛んできたガのみんな……」 早苗がそのときを思い出すように身をよじった。 「そういやお前、ゲテモノ好きだったな。 イモムシ、ジグモ、イカ娘」 「一緒にするめイカ!」 「そういや、悟郎とシンディーの姿が見えないな」 「話を聞かなイカ」 「もうマキを取りに行ってくれたわよ。 わたしたちも準備をしなきゃね。 イカ娘ちゃんお待ちかねの……、 バーベキューよ! るんるん」 (千鶴がるんるん言ってる... -
大長編イカ娘 栄子と山の侵略者 9
「気を取り直して……」 狼娘が不敵な笑いを浮かべた。 「お主たち、ここに何をしにきたのだワン?」 「姉貴を取り返しに来たのさ。大人しく捕まれ」 度胸では栄子も負けてはいない。 棒きれを構えて、狼娘に対峙する。 「もし、暴れるというなら……」 栄子の両脇から早苗と鮎美が体を乗り出してきた。 その手には栄子と同じく、棒きれが握られている。 そして、栄子たちに囲まれるように、狼娘の肉体が眠り姫よろしく鎮座している。 「――お前の"本体"を叩く!」 一陣の風が吹いた。気がした。 栄子たちが目を開けると、そこには狼娘の肉体を抱きかかえた千鶴=狼娘の姿があった。 高速で移動して肉体を奪還したのだ。 「誰が何を叩くだワン?」 狼娘は笑みを崩さない。 「この肉体のポテンシャルは素晴らしいの一言だワン。 お主たちが何をしようとも、わ... -
大長編イカ娘 栄子と山の侵略者 5
「噛んで」 早苗が言った。 「痛くしてくれていいのよ。強く噛んで」 早苗の荒い息が顔にかかって、狼娘は思わず後ずさった。 「協力してくれるのはうれしいワンが、どういう風の吹きまわしだワン?」 「わたし、好きな人に痛くされると興奮するの」 直球の告白だった。狼娘は茂みの奥まで飛ぶように逃げた。 「す、好きな人とはどういうことだワン?」 「こいつはゲテモノ好きなんだよ。イカ娘も何回も被害にあってる」 栄子が説明した。 「イカ娘から、狼娘に浮気したのか?」 「とんでもない、両方愛するわよ。 わたしの愛は無限大なんだから!」 「報われないのにな……。 ま、そういうことだ。狼娘。 こいつでよければ噛みつくなりなんなりすればいい。 もっとも、ただ噛みついただけで何が変わるかというと、難しいだろうけどな」 「むっ、わたしの噛みつきはすごいワンよ! た... -
大長編イカ娘 栄子と山の侵略者 8
「頼む。姉貴を助けてくれ。 姉貴の力に対応できるのは、お前だけなんだ」 栄子はそういうと頭を下げた。 居候を始めて以来、イカ娘が頭を下げさせられることは多々あったが、 栄子が頭を下げることはほぼあり得ないことだった。 テント内に緊張が走る。 やがて、イカ娘が口を開いた。 「断るでゲソ」 「イカちゃん……!」 早苗が悲痛な声を上げた。 イカ娘はみんなの顔を見回すようにしながら、 「狼娘は話してくれたでゲソ。 この山がいずれゴルフ場に変わってしまうということを。 あやつはそれを止めるために、一人きりで侵略を始めたのでゲソ。 まるでわたしと同じじゃなイカ。 世界中が敵に回っても、わたしは狼娘の味方でいてやりたい。 いや、そうでなくちゃいけないような気がするのでゲソ」 「そうか……」 栄子は深くうなずいた。 そしてぱっと表情を変え... -
大長編イカ娘 栄子と山の侵略者 11
千鶴=狼娘の姿は見えない。 ただ、たたたたとタイプライターを叩くような足音と共に、周りの土が削れ飛ぶ。驚異的なスピードで周囲を旋回しているのだ。 土埃だけでもダメージを受けそうなほど、その勢いはものすごい。 「これでどちらからくるか分からないはず。 さっきのようには行かせないだワン」 石ころがひとつ、正面から栄子に向かって飛んできた。 栄子はそれをつかんだ。 「お主が今のリーダー格とみた。 まずはお主から、倒させていただくだワン」 土埃の範囲が狭くなってきた。そしてやがて。 ある一方で土が大きくはじけ飛んだ。跳躍だ。 「作戦B……」 栄子がつぶやく。 「くらえっ」 千鶴=狼娘の貫き手が、栄子の肩を貫いた。 その瞬間、栄子が叫ぶ。 「今だ! 悟郎、来い!」 ばさっという音がして、悟郎の姿が中空に現れた。 木の枝から飛んだのだ。テ... -
大長編イカ娘 栄子と山の侵略者 2
「昨日の今日で何人集まるかと思ったが…… 暇人ばかりだな」 「うるさいぞ栄子! (千鶴さんとキャンプ……ありがとう栄子)」 「どうせ使い道がない券を使ってあげるんだから、感謝して欲しいわ。 (イカ星人とキャンプ……これは大チャンス!)」 「そうよそうよ! (イカちゃんイカちゃんイカちゃんイカちゃんイカちゃん)」 「なんか文句言ってるわりには嬉しそうだな」 「みんなー。乗ってー」 千鶴が車の運転席から声をかけてきた。 その車は白地に黒でプリントされており、窓には鉄格子がかかっている。 「護送車じゃないか!」 「うふふ。ちょっと借りてきたの」 「相変わらず謎だな姉貴のコネは……」 「おじゃまします」 真っ先に乗り込んだのは清美だ。物々しい鉄格子にも物怖じする様子はない。 続いてイカ娘。そしてたける。清美含め三人で後ろの席に座った。 早苗とシンデ... -
大長編イカ娘 栄子と山の侵略者 1
「お」 イカ娘が言った。 「どうした、なにか見つけたか?」 「見るでゲソ栄子。でっかいエビでゲソ」 「エビ?」 イカ娘の視線の先には、たしかに大きなエビがあった。――ぬいぐるみだが。 グロテスクなはずの触手は丸っこくデフォルメされ、黒いつぶらな瞳は可愛いと言えなくもない。 「あれで三等を当てればもらえるのでゲソ」 「福引か」 即席の屋台の前に、派手な色合いのスロットマシーンがある。 「スロット……ちょっと魂がうずくな」 「栄子の魂がうずくということは、あれはゲームでゲソ?」 「お前知らないのか。これはこう……あ、一回お願いします」 「はい、500円分のレシートをお見せください」 「こう回して……」 「絵が動いたでゲソ!」 「こう……止める!」 「チェリーが揃ったでゲソ!」 「これが目押しだ」 「おめでとうございます、二等が当たりました!」 ... -
大長編イカ娘 栄子と山の侵略者 4
「狼娘ぇ?」 「その通りだワン」 バーベキューの準備で大騒ぎだったテント前が、一気に静まった。 少女はその沈黙をどう受け取ったのか、満足げな表情で周囲を睥睨している。 狼娘(と、悟郎とシンディーに名乗ったらしい)はハネた黒髪のショートカットの少女で、 夏だというのにファーのついたジャケットを羽織っている。ファー以外、特に狼な部分は見当たらない。 「恐怖で声も出ないようだワンね……」 「いやいやいや」 栄子が三回にわたって首を振った。 「考えてただけだよ。どこがどう狼なのか」 「えっ……」 狼娘は目をぱちくりさせた。 「……えっと、 ここの髪のハネ具合がイヌ耳みたいだワン!」 「それ、普通の人間でもありうるだろ。 わたしと姉貴の髪もなんかハネてるし」 「毛皮がついてるだワン!」 「ファーで再現できるだろ」 「け、犬歯が鋭いだワン!」 「どれ... -
大長編イカ娘 栄子と山の侵略者 10
イカ娘は一人、川でサンダルの足を冷やしていた。 「このサンダルもこの間、早苗にもらったものだったでゲソね……。 わたしはこれからどうなるのでゲソか?」 今のイカ娘は一人言が多い。 一人だからだ。 「来たときは騒がしかったのに、静かでゲソね」 イカ娘はサンダルの足でバタバタと水をかいた。 と、それに混じって、石を踏んだようなジャリっという音がした。 「誰でゲソ!」 弾かれたように振りかえったイカ娘の前に、見覚えのある黒い影があった。 「磯崎……」 磯崎辰雄は水着姿で、その肩には狼娘のもう一方の牙が刺さっている。 「何故でゲソ!」 イカ娘が叫び、触手を構えた。 同時に磯崎がイカ娘に襲いかかる。 「何故わたしを攻撃する? わたしは敵じゃないでゲソ!」 磯崎がワンピースの襟をつかむ。 悟郎ほどではないが、鍛えられた肉体は、イカ娘の体を簡単に... -
大長編イカ娘 栄子と山の侵略者 12
相沢千鶴はイカ娘の天敵だった。 イカ娘が海の家れもんに来た当初、触手を華麗に切断されてから、ずいぶん時が経ったが、 千鶴がイカ娘に後れを取ったことなど、一度としてない。 相沢千鶴の特徴は、まずその人の目に映らないほどのスピード。 一度などは監視カメラをも欺いた。 そして体力。 軍隊仕込みとも噂されるが、千鶴がどこでそれを身につけたか誰も知らない。 そして何より、その手刀の切れ味である。 腕は細腕。手のひらを眺めても、普通の女性と変わりない。 しかし、おそらく超スピードによるのだろう、手刀の威力は常軌を逸している。 単純計算で5倍の物量を誇るイカ娘の触手を、いとも簡単にさばききった。 柔らかな身のこなしから繰り出される一撃は、自身を傷つけることなく、何度振るわれてもサビることはない。 相沢千鶴は、常にイカ娘の上位に立っていた。 ... -
大長編イカ娘 栄子と山の侵略者 13
千鶴=狼娘に向かって、触手の網が投げかけられた。 矢の雨のように、無数の槍のように、その突撃は苛烈で、容赦ない。 しかし、その切っ先を前にして、 狼娘は笑った。 「……かわさない!」 千鶴=狼娘は足を踏み出した。 手刀一閃。正面からの一撃を強引に突破する。 そのまま猛スピードで、イカ娘に向かって突進した。 遊撃隊の触手が、千鶴の肉体に突き刺さる。 残る7本の触手が体を切り裂いても、歩みが止まることはなかった。 ついにイカ娘に到達し、小さな体を強引に持ち上げる。 「お主の狙いは――ここだワン?」 千鶴=狼娘が血まみれの左肩をトントンと叩く。 「わたしの牙。 牙を抜くことを目的とした攻撃は傷つける意思に欠ける。 かわさなくても、所詮致命傷にはならないのだワン」 再び戦闘に参加しようとした悟郎たちを、千鶴=狼娘が目で制する。 「わたし... -
大長編イカ娘 栄子と山の侵略者 1~10
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大長編イカ娘 栄子と山の侵略者 11~13
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ドラえもん のび太の新説桃太郎伝第一話
第一話「報せ」 「ドラえも~~~~~~~ん!なんていうかもう、とにかく法律に触れそうなくらいヤバいチャカとかそんな感じのブツ を出してくれぇぇぇ~~~~~~!!!」 ―――絶叫しつつ部屋に飛び込んできたのは、我らが主人公、野比のび太。いきなりテンションが高すぎるが、割とよく あることだったので、ドラえもんはもはや呆れもしなかった。 「のび太くんったら・・・またジャイアンにいじめられたのかい?」 「ジャイアンだけじゃないよ!スネ夫もしずかちゃんも、み~~~んな殺してぼくも死ぬ!」 興奮しすぎて危険思想をぶちまけ始めた。ドラえもんはふんふんと聞き流しながら、のび太が落ち着くのを気長に待つ。 五分ほどして、戦時中の日本軍ばりの言動を繰り返していたのび太もようやく平静を取り戻していた。 「で、何があったのさ?」 「うん、ちょっと聞いてよ!みんな酷いんだ... -
項羽と劉邦 第4話 呂后の死
前回までのあらすじ。 敗走中に現われた~ 妾の戚だけ愛してる農民出の皇帝・劉邦太祖~♪ 正妻呂后を殺すため、3つのしもべに命令だ! やぁ! 丞相蕭何ぁ~ ナスを食え~ 張良子房は輪を撃て! 韓信、元帥! 股くぐれ~ という事で本編。 森の霧はいよいよ強い。 そこへ影のように佇むのは劉邦一派と呂后である。 「笑うな!」 蕭何の一喝と共に、文字はアゲハ蝶に姿を変え、呂后の周りを飛び回る。 「アウアウアウー!」 それを振り払う女の顔は、絶叫してヨダレを撒き散らしていて、醜い事この上ない。 と劉邦が思っていると、状況に変化が起きた。 中空を殴りまわす呂后の動きが、目に見えて遅くなりつつある。 『この蝶どもは』 呂后の背後六メートルほどの地点に色とりどりの蝶が集結し、渦を巻いたとみるやそれは だんだんと人の形にもつれあった。 ... -
便利帳
語ろうぜスレ25 語ろうぜスレ24 語ろうぜすれ23 (2007-02-08 13 23 50) サイト名 URL ようつべダウンローダー SWFBLOG「Crossing」 ロボ二次大戦 ↑ちょっと長いですが、蝶お勧め。 童貞集団 ああ、気に入ったものを並べてるだけです。 私に作れるはずも無い。 -
遊☆戯☆王 ~超古代決闘神話~ キャラ説明・設定など
カードゲーム・デュエルモンスターズ 遊戯達の世界で大人気のカードゲーム。原作漫画ではマジック&ウィザーズという名称だが、もはやこっちの方が メジャーになってしまった。 実際に商品化されており、人気も高い。原作漫画と現実では、カードの効果に違いがあることも多いので注意。 このSSでは、以下の通りに設定。作中で触れている部分もあるが、裏設定になっているものもあるのでSSを 読む際の参考になれば。疑問があれば、答えられる範囲で答えます。 作者のイメージとしては、原作終盤の王の記憶編に近い。興味があれば是非読んでみることをお勧め。 ①カードをデュエルディスクにセットすると、モンスターカードなら実体化し、実際に攻撃もできる。ちなみに 強力なモンスターを召喚するには、本来は生贄として別のモンスターを使わなければならないが、このSSでは 原作初期に倣い、生贄は必要... -
HAPPINESS IS A WARM GUN 55-1
『幸せってのは発射の温もりが残る銃の事さ』と、あるミュージシャンが歌っていた。 誰でも事を成し終えた後には幸せを感じるものなのであろう。 それは人によって実に様々だ。 発射後の銃の温もりに幸せを抱く者、射精の後の性器に残る余韻に浸る者、ヘロインを注射し終えた 痕のムズ痒さが堪らない者。 そして―― 人を殴る拳の感触。 自分の骨を相手の肉に喰い込ませ、打ち抜く。 拳に残る最高の感触。 そんな感触に取り憑かれた者が一人。 「ねえ、ちょっと。そこのアンタ」 銀成学園1年A組の生徒である武藤まひろに話しかけたのは、見た事も会った事も無い 他校の女子高生だった。 折しも下校時間。 まひろは珍しくたった一人で寄宿舎への帰途につこうと、今まさに校門を出たところである。 接しやすくフレンドリーな雰囲気、と言うよりフレン... -
HAPPINESS IS A WARM GUN 55-3
都内のとある喫茶店、内装はやや地味めで客の入りも盛況という程ではない。 そんな店内の片隅に“彼”は座っていた。 ポケットだらけのミリタリーコートとカーゴパンツに身を包み、頭はバンダナを巻いた上から キャップを目深に被っている。 更にはサングラスのオマケ付きだ。 端的に言えば“怪しい人物”ではある。 テーブルの上にはケーキ、コーヒー、そしてノートパソコン。 彼はもうしばらくの間、コーヒーカップに指を掛けたまま、ノートパソコンの画面に見入っている。 せっかくのコーヒーが冷めるのも厭わせないものとは何であろうか。 その答えは画面に映し出された、陽も暮れ始めた公園で向かい合う“二人の男”にあった。 一人は、黒のスーツが少しホストを思わせる銀髪の男。 たっぷりと腰を落とした半身の姿勢で、左腕はやや前に出してダラリと下げ、右腕は腰の高さに 落ち着け... -
The World of GOLD EXPERIENCE -続・初流乃レクイエム-(名無しさま)
ナランチャ(以下ナ)「オーーーゥッ(Oh.)」 ジョルノ(以下ジ)「ヘイ、ナランチャ(Hey,Narancia.)」 ナ「オー、ジョルノ(Oh,Giorno.)」 ジ「今日の調子はどうだい?(What`s up?)」 ナ「めちゃめちゃよろしいで(Can`t be better.)」 ジ「すごいね今日も(You`re awesome.)」 ナ「もうここも二酸化炭素探知レーダー今日もこれ最高やろ今日、オーーーーゥッ(Look at my carbon dioxide detection radar.nice,huh?)」 ジ「なんだーいその機銃は! どこまで……(Wow! Your machine gun! You are...)どこまで僕を……(You are soooo...)」 ジ&ナ「魅了するんだーーーーーーい?(atractive.)」 ジ「でも、... -
HAPPINESS IS A WARM GUN 55-2
――翌日、斗貴子はロッテリやにいた。 彼女の座る窓側の禁煙席エリアはちょうど下校時間の為か、同年代の高校生達で賑わっており、 銀成学園生徒のみならず他校の生徒達の姿も見受けられる。 そして、やや仏頂面の斗貴子の向かい側には、例の久我阿頼耶。 ここが奇しくも二人が初めて出会った因縁の場所というのは、今更書き記すまでもないと思われるが。 斗貴子にいざなわれてこの店に入ってからは阿頼耶は一言も発さず、目の前のコーラにも 手を付けていない。 しかし、それはホットコーヒーを前にした斗貴子も同様だった。 無言の時は五分程も続いただろうか。 何やらモジモジとした様子で無言のままの阿頼耶を見かね、斗貴子は渋々口火を切った。 会談の場所を自らが指定した手前もある。 「あー、昨日の話だが……――」 「ごめんなさいッ!」 突如とした阿頼耶の声に周りの客達... -
ドラえもん のび太の超機神大戦 第90話「最後の勝負・2」
第九十話「最後の勝負・2」 絵本が振り翳したメス。その矛先は―――自らの手首だった。血が面白いくらい勢いよく飛んだ。 「な・・・何やってるんですか、あなた!」 ペコが血相を変えて問い詰めると、絵本は自分で傷の手当をしつつ困ったような顔をして言った。 「だ、だから、精神を落ち着けようとリストカットを・・・こうすると、血が抜けてく感じがして、気分もスゥーっと楽に なるから・・・」 「・・・・・・」 嫌すぎる精神安定法だった。 「リ・・・リストカットで気分スカっと」 しかも笑えなすぎるジョークのおまけ付きだった。 「くっくっく・・・どうだ、園樹は。いい眼鏡の上に、中々面白い奴だろう?面白いなあ。本当に面白い」 狐面の男は、つまらなそうにそう言った。 「あなたは・・・なんでそんなに平然としてられるんですか」 キラは苛立ちを抑えきれない様子で狐面の男に問いかけた。 ... -
HAPPINESS IS A WARM GUN (さいさま)
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遊☆戯☆王 ~超古代決闘神話~ 第三十五話「死せる英雄達の戦い―――屠り合う英雄」 」
「なんということか…!」 カストルは眼前で始まった二人の闘いを、悲痛な面持ちで見守る。 「何故…何故、私は陛下を止められなかった…」 レオンティウスは、同行しようとするカストルを押し止めてこう言ったのだ。 「一騎打ちで敵の大将を負かすことができれば、この戦も終わる―――決して手を出すな」 それは、確かにその通りだ。しかし――― 「それでも…あの二人だけは、闘わせてはならなかったというのに…!」 されど彼らは出会い、刃を交えた。ならばそれも、避けざる運命だというのか。 「結果はどうあれ、生きていてくだされ。陛下…そして…エレウセウス様…」 「はぁぁぁぁっ!」 月灯りの元で狼(エレウセウス)の魔剣が輝く。それは宵闇を切り裂きながら、獅子の喉笛目掛けて踊る。 「せいやぁぁぁぁっ!」 対するは苛烈に振るわれる獅子(レオンティウス)の雷槍。横薙... - @wiki全体から「長編SS」で調べる