焼肉におけるロースターの網の絶対的面積は一定である。 そのために一度に焼ける肉量も自ずから上限があるといえる。 複数人数でひとつの焼肉テーブルを囲む際に、この有限のリソースをめぐっての対立が生じる。 端的にいえば二人でバンボシュにいった場合は網の面積の50%までが対立を生まない上限となる。 この程度ならばほとんど問題にならないが、三人四人と人数が増えていくに従って事態は深刻になっていく。 バンボシュの一般的な四人席テーブルにフルで座ると使える面積の上限は25%まで低下する。 五人で無理矢理ひとつのテーブルに押し寄せた場合はなんと一人あたりに許された領地は20%。 豚バラ換算でたった3枚ぶんである。 これで領土侵犯をせずに焼肉が出来ると思うほうがおかしいだろう。 領土侵犯から紛争に発展し、バンボシュを退店するときにはお互いが不倶戴天の敵と化しているのである。 これが焼肉における領地問題である。 なお、[[本村焼き>本村哲也]]は、同席人数が何人であろうと問答無用で網というリソースを100%専有する行為である。 本村焼きは世界大戦の火種にすらなる恐ろしいテクニックなのである。
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