うなぎの笑福は本物であった。 これは笑福の常連であるR氏の日記の一部である。 ~店前~ 相変わらず客が付いている気配がない…大丈夫か? ええいままよ! 俺「んじゃー上ひとつ」 店「注文を受けてから捌くのでお時間がかかります」 なんと…山岡さんの魂を受け継いでいると見える… 店「お客さん。どの鰻を裂きましょうか?」 俺「工エエェェ(´д`)ェェエエ工 この店は鰻を選ばせてくれるのぉお?」 店「背中の色が緑がかった青色。 これをアオといって鰻の中の特級品ですよ! どや?」 なんという再現率。俺はどうにかなってしまいそうだった 店「へい お待ち」 俺「湯気がこんなに勢いよくでてる!」 知らない人「鰻がふっくらして、少しも脂っぽくない!」 誰? 急にお客さんが入りだした 俺「どうしたんだろう。急にお客が」 知らない人「鰻は煙で食わせると昔から言われているんだ」 だからお前誰だよ!って言葉を抑えつつ「たしかに」と相づち 気がつくと平和通りアーケード内の一角に大きな人だかりができていた… 「ふぅ美味かった」 「この美味さなら強気の価格設定もうなずける…な」 これはまた来てしまうな 俺は得体の知れない奇妙な満足感を味わっていた