幻想郷奇譚

幻想郷で起きた小さな事件と変化みたいな


※これは、あくまでサンダースによる東方改変キャラの真相を淡々と説明するページです。過度な期待はしないでください。

 まるで異なる可能性世界?での幻想郷。それは、世界の外側の存在から見れば、世界にぶら下がる袋のようなもの。中に入るには、平行世界や垂直世界、別世界への穴をあけるだけの何らかの能力を要するとか。
 ちなみに、東方改編キャラのページはそれぞれの視点から異変を見た、小さな小さなエピソードみたいに書かれているので、そちらもどうぞ。

獣王胎動編:まじめな中編。

・獣王胎動編 発端

 太陽が霧で隠れたり、冬が長かったり、夜が長かったりした諸々の異変の後。
 ちょうど間欠泉の事件が解決して間もない幻想郷に、黒いミディドレスの佳人が落ちてきた。容姿は女神のようであり、魔性を含む。種族、性別ともに不明という胡散臭さの彼、もしくは彼女は神憑りの探偵・黒桐仮名?と名乗り、落下地点である守矢の神社に居候し始める。
 ちょうどその頃、幻想郷を騒がす怪事件が各所で発生していた。
 目撃者の証言では、黒い影のような姿をした何者かが、人や妖怪を無差別に襲っているという。渋々腰を上げた霊夢は、魔理沙以上の黒ずくめ=仮名に容疑をふっかけ、弾幕ごっこで叩き潰そうとするも、スペルカードは一切効かず、仮名の放つ無数の獣により返り討ちに遭ってしまう。
 翌日、魔理沙は魔理沙で事件の解決に乗り出すが、紅魔館への道中、湖から突如飛び出した巨大な腕に撃墜され、脱落。知るものはまだ数人だけだったが、それこそが事件の元凶、幻想のクトゥルーであった。

・獣王胎動編 判明

 自分が幻想郷に落下した理由を突き止めるために動き始めた仮名は、黒い影の出没した場所で邪な気配を感じる。諏訪子の協力の下で、それが人の生み出した負の感情の化け物=カルネヴァーレ(妖魔)の残滓だと推測した仮名は人里に降り、慧音と共に人里の警護を始める。
 三日目で、湖に現れた巨大な腕の目撃証言が入る。すでに何匹か妖怪が犠牲になっているらしく、怒れる妖怪達により、関係者と思われる紅魔館への無謀すぎる殴り込みが実行された。何匹もの妖怪が巨大な腕に撃墜され、たどり着いた者も優秀な門番に落とされる中、便乗する形で同行した仮名は美鈴の隙をつき、館内に侵入。大量のナイフと共に出迎えた咲夜を黒い獣の弾幕で穏便にいなし、主であるレミリアと対峙した。
 激しい弾幕格闘の後、レミリアは仮名の実力を認め、現時点でわかっていることを語る。
 現場に住むレミリアとパチュリーは「幻想のクトゥルー」の存在と危険性をいち早く察知しており、すでに大図書館の膨大な書物で調査を進めていた。結果、幻想のクトゥルーは幻想郷に各所から蓄積された人々の怨嗟、呪詛、遺恨が、まとうにふさわしい存在の影を外世界から取り込んだ影像であり、妖怪とも神とも異なる異質な化け物であることが判明した。
 仮名はそれに巻き込まれるように引き込まれた依代候補だったが、「黒」である仮名に逆に食われ、やむなく放置されたのだという。

・獣王胎動編 解決

 ある意味で同族の存在を確信できた仮名は、紅魔館勢と共に「幻想のクトゥルー」との決戦へ向かう。
 パチュリーの大魔法で湖の水位を局所的に下げ、全身が露わになった怪物に総攻撃を仕掛けるレミリア達だったが、相手は影といえども外では邪神と呼ばれる存在。妖精メイドの貧弱な攻撃や咲夜のナイフでは傷一つつけることができず、被害は増える一方。
 全軍を退避させたレミリアは、空が飛べない仮名を乗せて飛び、自身もまた全力全壊のグングニルでクトゥルーの右腕を消滅させる。だが邪神の皮をかぶった怨嗟の塊は、残る左腕を爆発させ、呪詛の爆風でレミリアを一時的に戦闘不能に陥れる。
 呪詛をものともせずクトゥルーの目の前に降り立った仮名は、「這い寄る混沌」という本性を現すと、切り札である災剣・禍異平剣で一刀のもとに切り伏せ、発生した時空のひずみの中へと消えていったのだった……。


赤竜館編:余興に近いオムニバス形式のクロスオーバー。というか、スパロボ。

・赤竜館編 導入

 幻想のクトゥルーが消滅した後の夏。幻想郷に、白いコートの美女がやってきた。
 博麗大結界をぶち抜き侵入してきた彼女は、腕試しに紅魔館へとカチコミを仕掛け、咲夜以外の全員を覚えたての弾幕格闘で下し、客として居座ってしまう。彼女、柚原美咲?の目的は幻想郷に迷い込んだ弟分の捜索で、派手に暴れることで居場所を知らせようとしていたのだ。
 滞在初日、図書館へ本を盗みに来た魔理沙を撃退した美咲だったが、それと同時刻、人里へお使いに出かけていた咲夜が稗田邸に入っていく魔理沙を目撃する。
 二人の魔理沙と、赤い霧を自在に操る美咲を巡って、幻想郷が少しずつ変わっていく……。

・赤竜館編 異変の始まり

 移動手段に困っていた美咲を救ったのは、盟友を名乗る河城にとり、後のニトリーであった。
 新たに手にした移動手段・超妖怪弾頭の試運転に選んだのは冥界。しかし様々な問題(柚原美咲?を参照)を抱えた超妖怪弾頭のおかげで妖夢に迎撃され、義手を壊されてしまう。
 有名な人形師アリスに義手を直してもらった美咲はニトリーを呼び出し、三人で完全自律人形・スペリオル上海を開発する。このことでさらに意気投合した三人は、美咲の目的のために異変を画策する。
 まずは現代っ子、東風谷早苗(サナツー)のロボット好きを利用して守矢神社を機動戦士に。そこから発展のために天狗を利用して情報を操作。永遠亭のお姫様をまんまと引きずり込んだ。美咲の能力もあって次々と感化されていく幻想郷の中で真っ先に解決に乗り出したのは、異変のせいで居場所をメカに奪われてしまった鈴仙だった。しかしそんな彼女も突如現れた『黒い魔理沙』によって重傷を負ってしまう。
 間一髪のところで鈴仙を救ったのは、カグヤ=ニートからサナツーを奪った焼き鳥屋・妹紅。慧音からの依頼でロボット異変とは別の異変、『二人の魔理沙』の謎を追っていた妹紅は、異変の解決を目指す鈴仙のために、機動要塞として自身の屋台・ジングウを提供すると申し出るのだった……。

・赤竜館編 剣と銃

 それは、天子の参加が原因だった。緋天連結システムなる超常兵器によって引き起こされた大規模爆発が、冥界の門にヒビを入れたのだ。はがれ落ちた外装の下から現れたのは、巨大な棺。その中に収められていた巨大すぎる剣こそが、魂魄家に伝わる封印されし第三の剣『断楼剣』、通称ダンであった。
 思わぬ力を手に入れた妖夢は『左腕が義手の女』を倒すため、下界に降り立った。しかし探すのは容易ではなく、手当たり次第に聞き込みを続けるしかなかった。そんな妖夢の前に突如として『黒い魔理沙』が現れ、その圧倒的な攻撃力の前にダンを呼ぶ時間も与えてもらえず、妖夢は窮地に陥ってしまう。あわや焼かれるといったところでユカリン99を名乗る謎の美女(バレバレですが)が現れ、辛くも脱出に成功するのだった。
 ユカリン99、もとい八雲紫が言うには、『黒い魔理沙』は何らかの呪具によって分裂した魔理沙であるらしく、幻想のクトゥルー事件の置きみやげのようなもの、ということであった。
 一方その頃、妹紅&慧音の協力を得た鈴仙は、独自に二つの異変を追い始める。
 剣と銃。目的を共にしながらも相容れない二人が出会うまで、そう時間はかからなかった……

・赤竜館編 衝突

 相容れぬ魂、決して分かり合うことのできない同族嫌悪のリフレイン。
 迷いの竹林で、妖夢と鈴仙は己の機体を呼び出すことなく、己の技と憎悪をたたきつけた。剣と銃、決して和音を奏でることのない二つの武器が、お互いを排除せんと振るわれる。
 お互いの実力はまさにイーブン。狂気の瞳が幻惑し、それを襲い来る弾丸もろとも白楼剣が断ち切る……。いつ終わるとも知れない月下の決闘に終止符を打ったのは、偶然そこを通りかかった美咲と、嬉しそうなフランドールの姿であった。共通の敵の出現に、二人は決着を諦め、恐ろしく息の合った連携で襲撃を掛ける。悪魔の妹への畏怖など、すでに失せていた。
 美咲の反応は迅速だった。反応の遅れたフランドールを軽く突き飛ばし、自身はその場に留まって両側からの攻撃をそれぞれ片手で受け止める。渾身の一撃をいとも容易く止められ、絶句する妖夢と鈴仙。すかさず退避しようとしたその瞬間には世界が"ぐるん"と反転し、地面にたたきつけられていた。
 二人の考えは甘かった。たかが人間と、心のどこかで侮っていた。だが、月影に照らされて悠然と立つ美咲の姿に、冷たい美貌に背筋が凍るのを感じる二人。覚悟が足りないまま、しかし進むしかない剣と銃は、なりふり構わず、その足を前に踏み出したのだった。

・赤竜館編 暴走

 ――戦いながら、美咲は迷っていた。このままでいいのか。良かれと思ってアリスやニトリーに協力し、これが最適と思って行動した。だが、幻想郷の誰よりも深く"戦い"の中に生きてきた美咲の勘が、何かがおかしいと告げていた。どこかで何かが間違っていて、このままでは最悪の結末に至る。そんな予感がしていた。
 果たして、その予感は的中した。
 ニトリーが密かに開発を進めていた黒い量産型無人機『百壱式』が、ヤクーモ=ラン操るウドンゲインとの戦闘中に暴走し始めたのだ。
 めきめきと装甲を変化させ、まるで半機半生物といった外見に変貌した百壱式の乱入に戦闘は中断。妖夢と鈴仙はおのおのの愛機を召喚し、主不在の永遠亭と人里に迫る百壱式を迎撃する。しかし、数で責めてくる上に個々の性能も決して低くない百壱式に、二人は次第に苦境に立たされていく。
 そんな中で、美咲が流れ弾からフランドールを庇って負傷してしまう。目の前で大好きな人が凶弾に倒れる様を見たフランドールはパニック状態に陥り、力が暴走する。
 次の瞬間、百壱式数体を巻き込んで、竹林の一部が消し飛んだ……。

・赤竜館編 ツバサ

 嫌な予感が的中した美咲は、竹林にぽっかりと空いた穴へと落ちていったフランドールを助けるため、封じられし世界『KYUTO JUPITER』へと飛び込んでいく。
 『KYUTO JUPITER』で彼女を待っていたのは、彼女が捜していた弟の親友、桜庭真綾であった。彼女は星熊勇儀の家に居候していたのだという。勇儀から七色の羽を持つ少女が地霊殿に向かったと聞き、美咲と真綾は早速そこへ向かう。
 突然の訪問者に、古明池さとりは驚く様子も見せず歓迎した。心を読むという妖怪を恐れない美咲を気に入ったのか、さとりは神殿の奥、クーの間へと案内する。そこに安置されていたのは、霊烏路空とよく似た、黒い翼を持つ巨神像クーゼフォンだった。さとりが言うには、これは天子のメイオウ攻撃の余波で次元卵から再び目覚めたもので、どこかに白い翼を持つ巨神像も存在し、共に地下を調律してきたのだという。
 お空と遊んでいたフランドールをさとりに預け、メンバーオリンと真綾を加えた美咲は、すでに『KYUTO JUPITER』からは失われた調律の白い翼を求め、天に開いた穴から脱出するのであった……

・赤竜館編 月下向日葵

 白い翼の手がかりを求めて二手に分かれた美咲一行。真夜中の太陽の畑に立ち寄ったオリンの前に現れたのは、日傘をさした緑髪の女性だった。
 百壱式を生身で瞬殺してのけた彼女は、自分に勝てたら白い翼の在処を教えると言い、勝負を持ちかけてくる。彼女こそ最強無敵の妖怪、風見幽香その人であった。何年か前に魔界でいくつもの魔法を修得したおかげで、互角に戦える妖怪が数えるほどしかいなくなってしまい、彼女はずいぶんと退屈していたのだ。
 幽香の力は他の妖怪とは一線を画すほどに強大なものだった。魔理沙のマスタースパークを軽く超えるツインレーザーに吹き飛ばされ、クーゼフォンは戦闘不能に陥ってしまう。
 絶体絶命と思われたそのとき、ひまわりを焦がす熱波と共に、黒い外套に身を包んだ魔理沙が現れた。
 彼女は幽香のツインスパークを素手ではじき飛ばし、全く同じ規模の魔力弾を道具もなしに撃ち返すという荒技を見せる。普段からは考えられない強さに狼狽する幽香に肉薄し、魔理沙は情け容赦のないダークネス・スパークをたたき込むのだった……


                                   to be continued......
  • 独り言
 EVA、ガン×ソードだけじゃ飽き足らず、ついにラーゼフォンまで。一体どこへ進むのやら……。
 そしてまだ主人公機が出てきていません。
最終更新:2009年10月06日 22:21
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