チーム
うまかぼうは
WBRの話題で持ちきりだったが、二人は違うことで持ちきりだった。
「まさか、ベストオブザスーパージュニアの時期とWBRが被るとは思わなかったですね」
ハスキーボイスで山下が
おいらに声をかける。ちょうどレスリングの練習をしている最中だった。
「どっちにしろ、楽しみだよな。みちのくの英雄がみちのくのテーマで入場した時は皆が感動してたよな」
「あの会場の雰囲気はおかしかったですね。さすが、サスケさん」
二人はちゃっかりと開幕戦を観戦していたのだった。二人が言っていたのはTAKAみちのくと、ザ・グレート・サスケの試合。東北を代表する二人の選手の試合はきっと震災にあったファンの心には必ず届いたはずだ。特に、二日目のライガーとサスケのシングルは17年ぶり。二度とないと思われていた。
「おい、WBRのことを忘れてるぞ」
「そうでしたね。まあ、枠の関係上、俺達には縁の無いものですが」
「当初は俺か
朧月夜のどちらかの出場になっていたんだが、成績があいつの方が良かったからな。うまかぼう初の選手が俺で、一番成績が良かったのが朧月夜。やっぱり推薦は数字だからな」
「おいらさんには分からないかもしれませんが、デミングの法則って奴ですね」
「何言ってるか分からねえけど、一歩間違えていれば俺がWBRの皆勤になっていたかもしれないってことだ」
そんなことになったら戦績がアンバランスなおいらがどうなったのか、山下は面白いと思いつつ予選すら危ういと思った。
「まず、A組ですが……相変わらず
サタンが強敵ですね」
「そりゃあプリンスだからな」
「優勝経験もあるし、成績も安定してますからね。まず、予選は突破するでしょうね」
「うちの朧月夜も予選で失敗したことはないからここは行ってくれると思ってるが」
「未知のキャラがA組に多いのが心配ですね」
「
EX妖夢の出場には驚いたぜ」
「前回の神さまやWBRにはサプライズ的な出場者が魅力ですよね」
「BOSで考えると、やっぱりサスケの参戦がサプライズだったのに似てるよな」
「サスケというよりも、
リチャーズの方が近いと思いますが」
「確かにな、サスケがBOSに出たのは緑羽がWBRに出るのと同じくらいだもんな」
「17年ぶりのライガーとの試合。BOSに出るのははじめてですものね」
「緑羽が出場したら燃えるだろうな」
「話を元に戻しますが、B組はどうですか?」
「予想は難しいが、
エコDIOはくるだろうな」
「FF好きな小生としてはティナにもがんばってもらいたいです」
「んでC組が死の組だな」
「
シェゾ、真北、
ヴィルエッジ、
岸辺露伴と強敵が揃ってますね」
「上位4名が上に上がれるから問題なければこの四人がいくだろうが、WBRは何が起こるかわからないしな」
「BOSと同じですね。波乱が起こるとすればこのC組が大きそうです」
「下手したら何度も優勝しているシェゾが落ちる可能性もあるからな」
「おいらさんにしたら真北には決勝までいって欲しいんじゃないですか?」
「いって欲しいというか、行くだろ。俺がここに混じりたいくらいだよ。というか、混じるぞ?」
「C組に朧月夜が出てもしょうがないですもんね」
「ああ、俺が混じって対戦してやるぜ」
「小生もでたいくらいのカードですよ。C組だけじゃなくて、決勝は熾烈な戦いになりそうですね」
「朧月夜が負けたら俺が混じってやるからな。安心しろ」
「でも管理人の登録癖から結果出なかったら当分キャラは変わらないと思いますけどね」
「基本的に気分屋な奴だから俺を登録するか別の面白そうな奴を登録するか自分でも分からないみたいだからな。特に6月は資格試験があったりするから登録はきまったやつがほとんどだろうな」
「5月は
ナユタばっかでしたもんね」
「その前は
アリテだろ」
「殺丸になった時もありましたね」
「山下たちの新世代がまだあまり登録されてないよな」
「新世代といいつつ、新三銃士みたいに結果をのこしてないですからね」
「それが因果かもしれないな」
「ということは小生の次の世代が強い可能性がありますね」
「管理人が誰を雇用するか、誰を新三銃士にするかわからないけどな」
Aブロック 公式1シーズン終了後
「おいおい、朧月夜が0点だぞ!」
「ミラノ的にいうと、やばーい! ですね」
今度はサウナルームで山下とおいらがWBRとBOSについて語っていた。
「あれはデビが負けたからだろ。うちらでいうとシェゾが0点だったらやばーいじゃないとあわないだろ。朧月夜の場合、どっちかと言うと決勝まではいけるがそれ以降駄目な田口のパターンだろ」
「確かに、だけど今回の田口はミラノ的にいうと針の隙間を通すほどの隙もないから0点な朧月夜はあいませんよ。どっちかという第一回から出場してるロートル感がありますね。昔は調子は良かったけど、新世代が出てきて結果が出せなくなってきた選手。金本、ライガー、タイガーマスクなんて近いかも」
「やつらは無冠じゃないだろ。ライガーは伝説、金本は神。タイガーはなんだ? タイガーっぽいな。今回のタイガーは無敗だが」
「小生はライガーの雰囲気をもってると思いますよ。爆発する可能性があるロートルって感じです。シェゾが金本。ヴィルエッジはTAKAみちのくの雰囲気がありますね」
「第一回で結果を出せなくても善戦した宇宙人か」
「Aブロックで言えばEXなんてまさに新しい強敵。KUSHIDAっぽさがあります」
「サタンが飯伏というわりに飯伏は準優勝だけど」
「エルオードがケニー、期待値は高いという意味で」
「ツタージャがジュニアハヤト、大穴が本命に」
「
ギルゼヴィーがTJP」
「ムドが外道ってとこかな」
「キャラクターの性格と選手を合わせると、全然違いますけどね。調子のよさからいうとそんなイメージ?」
「BOSからいうとサスケ、田口、フジタの東北選手の優勝が望まれてるよな」
「小生たちもそれを期待してますけどね。ここでデヴィットや飯伏といった通常なら優勝する選手が優勝しても仕方ないですからね」
「今大会、普通なら飯伏の優勝って誰だって思ってたし、優勝して欲しいっておもってたもんな」
「サスケが出てくるまででしたね。英雄が出場したらいくら至宝だからってひとたまりもないです」
「6.7の英雄VS至宝の戦いは見逃せないな」
「小生は神VS英雄が見たいですが」
「王子もいるんだけどな。ライガーは伝説というか象徴。作った人間がまだやってるのも凄い」
彼らのいう神やらを少し解説。
まず
象徴、伝説といわれているのが獣神サンダーライガー。知らない人はいないJrの象徴。
神といわれているのが金本浩二。この人は三回も優勝、何度も準決勝までいっている神。クライマックスの決勝までいく快挙を見せた。
英雄といわれているのがサスケ。みちのくの英雄という彼は8冠王者になり、かの有名なマスクマンの議員に世界ではじめてなった男。プロレスを知る人間は彼がウルトラウラカンラナで象徴を打ち倒したときの衝撃は一生忘れない。彼がきっかけでプロレスのイメージは大きく変わり、サスケみたいになりたくてプロレスラーになる人間が急増した。
ここまでが誰でも知っているスーパースター達です。三人ともなんていうか、雲の上にいるような人です。
そして、そんな雲の上に近いのが新世代。
王子、プリンスデヴィット。プロレスラーの中でも随一のルックスと肉体を誇る選手。
至宝、または天才、鬼才といわれるのが飯伏幸太。どうみてもサスケに憧れてる男でありながら、世界でも彼ほどの天才はいないといわれるほどの技を持つ。純朴な性格とルックスの良さで会場で女性人気は非常に高い。また、かっこいい肉体=飯伏ともいえる。
爆弾、デイビー・リチャーズですね。彼を見ると懐かしさと感動で鳥肌が立ちます。ええ、ダイナマイトキットそっくりなんです。世界中から期待されている選手だし、それにこたえている選手。
路上王、ケニー・オメガ。おっくせんまんで入場する外人オタクレスラー。技名もかっこいいし、実力者。が、リング外ではもっと強くて王と呼ばれています。
宇宙人、TAKAみちのくです。
ベテランで世界もとった男で雲の上といっても過言じゃない。
九龍、フジタJr
ハヤト。ヤンキーですね。会場の支持は最近高いです。神に勝ちましたからね。ちなみに九龍はユニット名。キラービーにて山本KIDからフロントチョークを学んだり、キックボクシングをやってることから本格的な格闘系レスラーでもあります。しかもレスリングの実績もあるとなるとこの先怖い選手。
と、これ以上書くと全然関係ないものを永遠に書き続けることになるのでやめておきます。
「なにはともあれ、まだ1
シーズンの予選! はじまったばかりだ! 朧月夜、がんばれ!」
「おいらさん、小生はもうサウナから出ていいですか?」
「なに~こんなぬるいサウナで根をあげるんじゃない! 後、100時間だ!」
「死にますって」
Aブロック 公式2シーズン後
「おい、数年前の金本状態になってるぞ」
「後がないってことですね。少なくても30点は1シーズンで必要。しかもまだ無得点」
「ここで勝てたら金本。負けたらAKIRAだな」
「予選を0点で終了するベテランってほとんど聞いた事ないですね。邪道や外道が今のところそうですが、そんなところかもしれないですね」
「まあ、邪道や外道だって優勝のチャンスはあるけどな。邪道は優勝してるし」
「普通に考えると絶望的ってやつですね」
「無理に見えるな」
「そういう時もありますよ。バトルしてれば」
「今回は気合が空回りってことだな」
「またまた終ってから負けた後のことは考えてくださいよ」
「しまった。猪木がいたらぼこされてたところだ」
「控え室で決勝Tで真北やヴィルエッジとやりたいとか言ってましたからね」
「負けても管理人は登録させる気満々だけどな」
最終更新:2011年06月02日 11:05